テラーノベル
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痛くない。
痛くない。
どれだけ殴られても痛くない。
どれだけ蹴られても痛くない。
どれだけ切られても痛くない。
どれだけ傷が増えても痛くない。
だって、私は痛いもの知らずだから。
痛くない。
痛くない。
どれだけ罵られても痛くない。
どれだけ暴言吐かれても痛くない。
どれだけ怒られても痛くない。
どれだけ白い目で見られても痛くない。
だって私は痛いもの知らずだから。
痛くない。
痛くない。
そう自分に言い聞かせる。
そう自分を洗脳する。
そう自分を黙らせる。
そう自分を鎖で縛り付ける。
だって、私は痛いもの知らずだから。
屋上に行っても誰もいない。
私の周りには誰もいない。
下を見ても誰もいない。
教室にも誰もいない。
私は走った。
風が私を否定する。
「こっちに来るな。」
「そっちへ行け。」
何故風までが私を否定するんだろう。
私は痛いもの知らず。
私は痛いもの知らず。
もうここには“いたく”ない。
ここに“いたい”なんて思った事ない。
だって私は“いたい”もの知らずだから。
床に落ちた。
床いっぱいに赤色の薔薇が広がる。
痛くない。
痛くない。
本当に痛くなかった。
だって私は
“いたい”もの知らずだから。
コメント
1件
それぞれ痛いの意味が違う、 物理的に痛いのと 精神的に痛いのと 存在的に痛いので 意味が変わってくる、