オマケのアツシさん視点になります。
アツシさんから見た涼ちゃんっていったいどんなだったんだろうって気になって考えてみました。
なんか本編終わりあっさりし過ぎたかも?と思ったのでこっちも放出します。反応ドキドキ😅
初めてテレビ局の廊下で話した時、昔からのファンだと言って目をキラキラさせて見つめてくるのがかわいいと思った。ただ、それだけ。その後廊下で偶然会って控室に誘ったのも本当に気が向いたからだ。
でも…ゆっくり彼と話してみて彼を包むきれいな空気感が気に入った。純粋なのかな?
ある程度年齢はいっているはずなのになんだか子供みたいな癒しオーラが出ている気がする。
しかも…たぶん彼は俺と同じゲイだ。
別に化粧をして女性のような格好をしているからというわけじゃない。ただ、俺の第六感が告げている。彼は俺と同じだと。
そっと引き寄せキスしてみると驚いたようだが、慣れた様子で応えてくる彼を意外に思った。
純粋そうに見えるけど別に経験がないとかそういうわけじゃないんだ。
でも…。
「藤澤くんって男が好きだよね?」
唇を離し、耳元でささやくと顔を真っ赤に染める。
とっても初々しい反応。
なんだろう、とてもかわいい。
メンバーが呼びにきてオロオロしながら帰っていく様も本当にかわいかった。
キスした感触ではけっこう慣れた感じだったのに。それなのにあの反応。
よっぽど大事に育てられたのか、それとも元々の性格ゆえか。俄然彼に興味が湧いた。
「藤澤涼架くん、か」
久しぶりにワクワクする子に出会えた気がした。
数日後、時間が空いて1人で飲みにきている時にふと藤澤くんの事が頭に浮かんだ。
いそがしくて無理かな、と思いながらも電話してみるとタイミングよく繋がる。一緒に飲まないかという誘いに躊躇している姿が目に浮かんだ。
「君に来てほしいんだけどダメかな?」
卑怯な誘い方。俺のような立場の人にこう言われて断れる人は多くない。
「…わかりました」
そう言ってしばらくしてから店に彼の姿が見えたので手を振るとおどおどしながらペコリと頭を下げる。
「ホントにかわいいねぇ。そう言われない?」
その言葉だけで恥ずかしそうにする姿に純粋にかわいいと思う気持ちが湧き上がる。
その後も、少しのからかいにもいちいち反応するのがおもしろくてちょっかいをかけまくってしまった。
こんな楽しいのは久しぶりだ。
「そういえば涼架くん…でいいかな?」
「はい。いいですよ」
「涼架くんは恋人いるの?」
その質問にいないと答える彼。
「ふ〜ん。じゃあさ、俺が立候補してもいい?」
そう誘いをかけてみるが真っ赤になりながらも話しをそらす。
「君なんて好みのタイプそのものなんだ」
そう甘くささやいてみるが、顔を赤くするだけでやっぱりのってくる様子はない。
ふ〜ん。
様子を見るに彼も悪い気はしていないようなのに、ここまで誘っても落ちない彼にとても好印象をいだく。
ここで落ちてくる子なんて遊びで十分だもんな。
本気で気に入っちゃったかも。
「ねぇ、この後ホテルに行こうよ」
店を出た後彼を抱きしめてそう誘うとビックリしたように身体を固くしたのがわかった。
「ゲイだとなかなか気に入る子との出会いもないし、だからってこれだけ有名になると処理のために変なの相手にすると後々大変な事になるしさ。君もそうなんじゃない?」
そう言うと彼は黙ったままうつむく。
「俺、本当に君の事気に入っちゃったんだ。ダメかな?」
そう言ってキスをすると積極的でないにしても彼も応えてくれた。
これはOKって事かな?そう思いながらも彼の表情が消えたのが少し気にかかった。
ホテルに着き、ベッドに押し倒すが彼からの抵抗はない。
キスをして胸や腰などを撫でるとビクリビクリと反応する。
しかし、彼の顔を覗き込み表情のない彼の瞳から涙が溢れているのを見て驚愕する。
俺は大きなため息をついた。
「泣くほど嫌なら無理に相手しなくていいんだよ」
泣かれた事のショックでそんな気分は完全に吹き飛んでしまった。泣くほど嫌がられているなんて思いもしなかったから。
しかし、彼は不思議そうな顔をして自分でも何がなんだかわからないと首をかしげている。自分でもなぜ泣いているのかわからないようだ。
…これはなんか重症だな。
そう思いながら服を整えてあげて、俺は大丈夫だからと伝えてあげる。
「無理に泣き止まなくていいよ。何があったか知らないけど、こうしててあげるから泣きたいだけ泣いちゃいな」
そう言って必死に泣き止もうとする彼をそっと抱きしめてあげると堰を切ったようにうわっと声をあげて泣き出してしまった。俺にしがみついて泣き出した彼の背中をよしよしと撫でてあげる。
きっと何かが彼の中に溜まっていたのだろう。純粋な彼がつい俺の誘いにのってしまうほど…。
ギュゥっと俺にしがみついて泣いている様はまるで子供のようだった。
いったい誰がこの子をこんなに傷つけたんだろうと腹が立ってくるのが自分でも不思議に思えた。
めっちゃ長いです。いつも投稿する2つ分くらいありますが、オマケの分際で何回にもなるのはどうかと思ったので無理やり2回に詰め込みました。
最初はただの興味から始まり、いいかも、になって最終的には涼ちゃんの純粋さに打たれて完全なお気に入りにまでなっていく過程ですね。
コメント
9件
アツシさん!遊び人?風ではあるけど芯はすごく優しい🥲
アツシさんあの時腹立っていたの!?びっくり🫢 オマケで作ってくれてありがとー(*´꒳`*) 続き楽しみに待ってます!
アツシっ!慣れ過ぎだわ! 藤澤さんで遊ぼうとしおって🤨 でも…その余裕が藤澤さんを救うのかぁ…