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omr side
僕は特殊な能力を持っている。
それは、人の心が読める能力。
その能力はずっとじゃなく、自分が読みたい時に読める。
残念ながらタダじゃなく、読める代わりに寿命が1年減る。
僕が幼い頃は、それが知らなく、タダだと思っていた。
じゃんけんで無双したり、その他諸々使っていた。
中学生からは、気になる子の心を読んだり、嫌いなやつの心を 読んだり。
高校生。青春。
やっぱり幼い頃に沢山能力を使っていた為、体が弱くなってしまった。
太陽に三十分は当たれない、風邪は3ヶ月に一回引くかどうか。
体育はいつも見学。周りからは仮病やなんやらと陰口を言われている。
僕だって、僕だって 運動 したい。みんなと笑い合いたい。
正直、自分の能力なんて、自分が一番分かっているつもり。
そのつもりだった。
だけど、やっぱり、自分が一番分かっていない。
意味のないことで沢山能力を使ってしまった。その場限りの幸せだった。
今だって、人にどう思われてるか怖くて、人の心を読んでいる。
大体みんな、僕のことは悪く思っている。
だけど、一人だけ変なやつがいたんだ。
若井滉斗。
僕が見学している時、体調を伺ってくれた。
四限目の終わり、一緒にご飯を食べようと誘ってくれたり。
あんなにモテているのに、男女問わず人気なのに、なんで僕に。
「なぁっ、元貴ー、今日も一緒に食べようぜ!」
今日も誘ってきた。
「ぁ、あぁ……、ぅん、いぃよ…笑」
いつも断れずにいる。
断りたいのに、断れない。
こんな僕に、なんで構ってくれるんだろう。
放課後。
椅子から離れ教室の扉へ向かう。
いつも一人で、寂しく帰っている。
家に帰れば寂しくないだろうって?
お母さんはいつも違う男と遊んでいる。
お父さんはだいぶ昔に不意の事故で亡くなった。
僕は一人っ子。僕の居場所は無いのかもしれない。
家に帰りソファーに飛び込む。
ため息と一つし、瞼を閉じてみる。
いっそこのまま死ねたら、どれだけ楽なんだろう。
ジサツすることも考えた。僕は死ぬなら楽に死にたい。
ほんの少し我儘だが、自分が知らない間に死にたい。
「はぁ……、なんで僕が……」
涙なんかはだいぶ昔に出し切った。
お母さんからは帰ってきたとしても、僕の悪口ばかり。
「なんで生まれてきたんだ」
お前らがゴム無しでヤったからだろ、と思うが口にする勇気なんかない。
孤独は、いつになっても慣れない。死んだら感情なんかなくなるのに。
僕には勇気がない。
んーーーー🤔🤔
アンゼンパイ、なのかなぁ。
大体500いいねで更新します‼️‼️
死ネタはありそうでないよ‼️タブン。
コメント
7件
え、あ、こーゆーの大好き(?)(初コメ失礼いたしました。
最高すぎて上手すぎます!いいねめーっちゃ押すので更新待ってます!