テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
テスト勉強をしながら、寝ている妹とその友達といるこの状況をふと面白いと感じた。
「なんだこの状況(笑)」思わず呟く
「え?なんですか?」いけね、聞こえちゃったか?
「あ、ううん、友達呼んどいて寝るなんて何してるんだか、って思ってさ」
「今日、5時間目に体育があって疲れてるのかもしれませんね」我が妹をフォローしてくれている。
「そうなんだ。じゃあ別の日に遊べばいいのに」
「今日は私が来たいって言ったんです。すみません」
「え、あぁいや、謝ることないよ。そうなの?」
「私、一人っ子なんです」
?
「うん?一人っ子なんだね」ん?ん?
「千佳ちゃん、いつも学校でお兄さんの話をしてるんですけど、」ほぅ
「優しいお兄さんで絶対にだめ、とか嫌とか言わないって言うんで会ってみたいってお願いしたんです」
「へぇ…いや、だめなことはだめって言うけど」
「そうですよね!その方が普通です」
強く同意してもらえた。
「それで優しいお兄さんいいな~って言ったら、千佳ちゃんが、じゃあ会わせてあげるって言うんでお願いしたんです」
「あはは、そういうこと。こんな普通だから残念だったかな?」少しおどけてみる。
「いいえ!もっとお兄さんがいるってのが憧れになりました!うちにもお兄ちゃんがいたらな~」
う~ん。悪くない。
由妃ちゃんみたいにかわいい妹なら大歓迎だ。
ちょっと気が大きくなった僕は
「うちにいる間くらいお兄さん役になってもいいよ」と言った。
すると由妃ちゃんは目を輝かせて
「いいんですか!?嬉しい!」と喜んでくれた。
僕は少し気取った感じで
「宿題、わからないとこない?」と聞いた。
「はい、大丈夫です!」
「違う違う、由妃ちゃんは今は妹役だから敬語禁止ね。でもわからないとこ無いんだ。すごいね」
「は…うん。大丈夫。でも合ってるか見て欲しい…な、お兄…ちゃん」少し照れたように言う。
かわいい♥️
椅子を回して由妃ちゃんの方を向く。
「いいよ、見せて?」
由妃ちゃんはぴょこっと立ち上がると一歩、二歩で目の前に来る。
えーと、式と解答は…
「うん!全部合ってる!すごいね‼️」
「えへへ、すごい?すごい?」ほめられて喜んでいる。
ここはちょっとオマケして、さらさらの黒髪をいいこいいこしてあげよう。
由妃ちゃんは驚いた顔をした後、にっこり笑顔になった。
「嬉しい。頭を撫でられるなんてすごい久し振り…やっぱりお兄さんていいな」
「こんなお兄さん役でよければまた遊びにおいで(笑) 勉強の手伝いは要らなそうだけど甘やかしてあげるよ」なんてカッコつける。
由妃ちゃんは嬉しそうに笑った。
「さて宿題終わっちゃったんなら千佳を起こして帰る?あ~でもこうなった千佳はなかなか起きないんだよな…」
「あの!」思いきった風に言う。ん?
「もうちょっと甘えてもいい?お兄ちゃんに…」
コメント
2件
マッジでうまいな、この人過小評価されすぎじゃね?もっと伸びてもいいのに…