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言い方、間違えた。


此れじゃあ立原くんに一目惚れしている只の乙女じゃないか。


よし、どうしよう。


作戦は頓挫した。


え、?なに、此れくらいで頓挫する計画とか計画っていわないって?


ぐっは、、、刺さる言葉を云ってくれるね、、


実に其のとおりだよくそ、!


だがしかし、此処で諦める私じゃない。


しぶとく生きてやるんだ、!


「立原さん、?」


「お、おう、、、、、」


引き気味に答えられるのがこんなにショックを受けることだったなんて、、、、、


まあ良い。


「貴方、、、、そうです、ね。お兄様に着いてお話したいのですが。」


よし、此の言葉によって得体のしれない不気味な子供になったはずだ。


少なくとも一目惚れして二人きりになるチャンスを作ろうとする恋する乙女ではない。


「兄?俺に兄はいないっすけど、」


一瞬の動揺も見せなかった。


此れじゃあ私が知り合いと勘違いして思いっきり意味深発言してドヤ顔してる微笑ましい少女に、!


それだけは避けなければいけない事態。


私の沽券に関わるのだ、!


「そう、、、、誤魔化すのですね、、では、貴方が秘密にしていることをバラされたくなければ_」


「秘密?」


とぼけられた。


「ですから貴方の秘密を此の人たちにバラされたくなければ____」


「ないっすけど、」


全力でとぼけてるよ。


私結構劣勢何だけど?


「へー、そんな事言うんですね、云っちゃうんですね、」


何だ此の小学生が必死に煽るような、、、、、、


此れじゃまるで自分の間違えを認められないからって意地を張っている可愛らしい少女ではないか。


「お、おう、、、」


痛々しいよな、ごめん。でも!君ほうけなくっても良かったじゃん、!


ちょっとぐらい焦ってくれても良かったのに、!


「別に?私は貴方が困っても?別に?全然?困りませんけど?」


何だ此の察してくださいって全力で表している言葉は。


広津さんの目がだんだんと微笑ましいものを見るものになってるから。


辛いっす。


「と、とにかく、!その、二人っきりになれるところ、、、、、えっと、その、できれば防音が良いのですけど、」


より一層広津さんの目が優しくなる。


銀ちゃんは相変わらずの無表情だが警戒の色が一切無くなっている。


悲しいな、此れ立原くんを脅して衣食住を確保する計画なのに、、、、、


「、!つ、着いてきてくださいッ、!」


手を握れば男性らしく角張った大きな手。


いやどうしろと、?


なんか其の、、って、照れるね、!?((


よし、立原推しの方々にそろそろ殺されそうなので袖を引っ張ることにする。


しぶとく生きるためには空気を読むことも必要なのだ。




ごんっ、



慌てていたせいで扉を開けるのを忘れて顔面から激突した瞬間。


なんだコイツ、という視線がものすごく優しくなった気がする。


まるで幼子を見守る様な、太陽のごとく温かい視線。


きっと、気の所為では無い。

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