年越しfaの話

🎍2️⃣0️⃣2️⃣4️⃣🎍

あけましておめでとうございます！！

でび様の電凸配信見ました？？

年始早々集まって麻雀してる男4人、てぇてぇすぎて目がどっか行っちゃいました。

ふわぐさなんよ、

好きだよ愛してるよ一生仲良くしててください。視聴者さんに言わなくていいからオフでどこへでも行ってくれ。そんで匂わせてくれ。その匂いだけでお餅5個くらいいける。

「年越しfaの話」

「ふわっち……、」

「ん？どしたん？」

目の前で一切悪気無い顔で微笑む恋人。

相変わらずお顔がよろしいのはそうなんですけどね、流石にちょっと近すぎやしませんかね。

至近距離も至近距離、少し顔を動かそうものなら容易に唇が触れてしまうほどの距離だ。

12月31日、年越しまではもう10分を切っている……のだが、何故か俺はソファで組み敷かれてます。

可愛らしく恋人繋ぎなんかしちゃってるけど、握られてる力は全然可愛くない。

絶対に逃すもんか、というもはや恐ろしい執念を感じて、抵抗する気にもなれない。

「どしたん、じゃないよ……何この状況。」

「もう今年も終わるって考えると、なかなか感慨深いなぁ。」

ダメだ、聞いてないわ。

つけっぱなしになっているテレビからは、某歌合戦の最後の感想パートが垂れ流されている。

今年は紅が勝ったんだ、凄かったもんな、なんて呑気に考えていられるのは、俺がふわっちの奇行に慣れてしまったからなのか。

「……そんな力入れなくても逃げないって、ねぇこれなんの意味があるの？？」

「ん〜〜？」

少し考える素振りを見せてから、まっすぐこちらを向き直して言う。

「来年のあきなの視界に1番に入るの、俺がいいなぁって。」

マジか。

そんなこと、と言ってしまったら良くないかもしれないけど、俺からしたら自分の視界なんて毛ほども価値なんてないし、ここまでこだわるふわっちの気持ちもよく分からない。

「俺の数少ない我儘、聞いてくれるよな？」

「やだ、って言っても離してくれないんでしょ……。」

「もちろん。」

ぎゅ、とまた力が強くなる。逃げようにも逃げれないんだって、

【60、59、58……】

テレビはいつのまにか画面が切り替わり、残り1分のカウントダウンが始まった。

なんだか突然、年が明けるという実感が湧いてきて、俺は自然と目を瞑って1年を振り返った。

ああ、なんか本当に感慨深いな。

今年もいろんなことがあった、良いことも、悪いことも。でも思い返すと楽しい思い出ばっかで、それは環境や人に恵まれたからなんだろうな。

俺の周りは良い人たちばかりだから。みんなにたくさん支えてもらった。

【30、29、28……】

来年は俺がみんなを支えられるようになりたいな。相変わらずのメンヘラ思考は……一生治らないと思うけど。これも含めて俺だし。

【10、9、8……】

でもさ、こうして考えてみるとほんとおかしいのな。

【6、5、4……】

良いこと、

悪いこと、

楽しかった時も、

俺 がヘラった時も

全部

【3、2、1……】

俺の思い出、全部がふわっちでいっぱいなんだもん。

【0】

【ハッピーニューイヤー！！】

テレビが騒がしく鳴り響く、暖かい部屋で。

ちゅ、という軽いリップ音と一緒に、唇から熱が伝わってくる。痛いくらいに握られていた手はいつの間にか解かれていて、今はちゃんと本来の恋人繋ぎだった。

「……俺、今年初めに見たものふわっちのまつ毛だよ。」

「俺の一部だからおっけーやね。」

ふわっちらしいよく分からない理屈にふふ、と笑みを溢していたら、頰をゆっくりと撫でられた。その顔はなんというか、「愛おしくてたまらない」、というふうに緩んだ頰を隠す気もなさそうで、つくづく俺は幸せ者だと思った。

「……あけましておめでとう。」

「今年も、この先もずっと、よろしくな。」

「こちらこそ。」

今年もきっと、俺の脳内メモリーはお前でいっぱいになるんだろうよ、まったく。

ふわっちはもう一度俺にキスを落としてから、やっと体の上から退いてくれた。

めっちゃ腰痛いんですけど……。

「よし、じゃあ初詣行くか！！」

「あこの流れで行くんだ。」

「え？あぁ、さっそく姫始めしちゃっても俺はええけど……、」

「ばか、」

本当は初詣シーンも書きたかったけど、この終わり方あまりにも気に入っちゃったので。

初々しいのも良いけど、熟年夫婦感あるのも良いよね！！！

今年もよろしくお願いします！

なんかバツ印つけられた不破さんってえっちじゃないですか？？

END