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ホテルの部屋に着いた頃には、那央はすっかり甘えモード。ベッドに座らせて、水のボトルを手渡しても、両手で抱えてふにゃっと笑ってる。
「ちゃんと飲んで。酔い、抜けるまで少しかかるから」
「……うん、せんぱい、やさしい〜……」
那央は、ペットボトルを口に含んでごくりと一口だけ飲んで、
すぐに悠馬の方へと身を預ける。
「可愛いね、こんちゃん♡」
「ところでみんなに俺の話してたー?」
「……ふふ、あれ、だめだったかな…?」
「んー?ダメじゃないけど……俺としては、見せびらかされた気分かな」
悠馬は那央の頬にキスを落とす。
「……俺の、って言ったのになぁ、って」
「べ、別に先輩のとかじゃないから…」
ふにゃっと口をとがらせる那央。
でもそのまま、キスされても、されるがまま。
じんわりあたたかくて、ちょっとトロンとした目で見上げてくる。
「じゃあさ、体に教え直すね。コンちゃんのどこが、俺のなのか」
「……ふぇ……♡」
──服を脱がせていくのも、急がず、じっくり 肌を撫でるたび、那央の声がだんだん熱を帯びてく。