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「ここ……やっぱ、いいな」
耳元で、息をかけるように囁かれて、
那央は肩を震わせた。
「ん……ぅ、なにが……」
「ここ──那央の中」
言葉の意味を理解するより早く、
その指先が、とろとろにあたたかい場所を
ゆっくり、撫でるように押し広げる。
「や……ぁ、また……そういうの……っ」
「……だって、ほんとに好きなんだもん」
囁きながら、天城は少し目を細める。
「飲み会で聞かれてたろ?
“先輩のって、やっぱでかいの?”って」
「……っ、ぅ……」
那央は首をすくめるように、
小さく縮こまる。
「言ってたの聞いた時、
あー、那央ってさ、いつもぐちゃぐちゃになってるし──
もしかして、あんま覚えてないのかなって思ったけどさ」
指先が、奥の奥までゆっくり沈んで、
じんわりと動かされる。
「……ちゃんと体で覚えてるんだね。
“ここまで入る”って、そうやって言えるの、……可愛かった」
「んっ……や、だ……っ、もう、からかわないで……」
「からかってないよ。……俺は、ただかわいーなーと思って」
那央の体がぴくっと反応するたび、
天城は嬉しそうに微笑んで、
また優しく、深く──繋がっていく。
「ね、那央。」
「…ほら、ここだろ?わかりやすいなぁ」
「う゛うっんあっ♡」
「うんうん、かぁいいね」