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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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新聞部の少女・レナは、少し暗くなりつつある帰り道を歩いている。

周りにはいつも通りのつまらない景色ばかり。レナは刺激を欲していた。

「事件でも起こればすぐに新聞にしてやるのにな……って、何あれ!?」

彼女の視線の先には…UFOがあった。

「え、嘘…これ本物?記録、記録残さなきゃ…メモ、メモはどこだ…」

鞄からノートを取り出しメモを取っているレナに、UFOから這い出た人型の影が忍び寄り…声を発した。

『Hello、ヒトの小娘。私は宇宙人だ。』

人間の女性にしか見えないようなそれが出す声は、悍ましく、歪んでいて…何十人、何百人もの悲痛な叫びが重なったようだった。

「…え、宇宙、人…?」

思わず取り落としたペンを拾い上げ、自らを“宇宙人”と名乗ったそれは言った。

『これが地球の技術…。我が母性の技術の糧となって貰うとしよう』

「あの、あなたは…」

『そこの小娘。地球を侵略する気はないか?』「侵略…?」

『もちろんタダでとは言わないさ。こちらの条件さえ飲めば、最高の待遇をしてやるぞ?』

『それだけじゃない。大切な人間も、皆守ってやる。どうだ?』

レナは考えた。地球侵略なんてしたら、この世界がどうなってしまうか分からない。でも間違いなくこんなつまらない世界から抜け出せる。

「分かりました。貴方達に力を貸します。」

『命の危険を恐れたか?』

「世界を引っ掻き回したかっただけですよ。」

確かに、レナの中には恐怖もあった。だが、ここから始まる“侵略者”としての生活への興味が上回ってしまった。

『大切な人を守るなんていうのもハッタリかもしれないのに、賢明な判断をした物だ。』

「私には、そんな人いませんから。」

そう。レナには、大切な人なんていなかった。親には放置され、学校では虐められ、やっとの思いで入部した新聞部でも陰口ばかり言われていた。

『成程、そういう事か。では、そうと決まれば早速侵略を始めようか。』


こうして、レナと“宇宙人”の侵略活動が始まった…

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