「分かったってどうゆうこと?」
「多分違うと思うんですけど」
「ん?」
「もしかしたら、もう一度子供の頃にもどれますようにって願っていたからかもしれません」
「あっあはっあははっ!そうゆうこと?」
勇気が笑って言った
「はいそうゆうことです。勝手に期待させてしまってすいません」
「あっ大丈夫よ」
「ん?あれって、かすみと…岡山さん?!なんで一緒に?しかも仲良さそうだし…明日かすみに聞いてみよう」
凛子が不思議そうにいった
次の日 中学校
「おはよう!かすみ」
「おっおはよう」
「あのさ、かすみ」
「ん?なに?」
「昨日、岡山さんと木下公園にいたよね?なんで?」
「えっ?」
かすみは焦った
「あっそれはね、図書館行った帰りに、ばったり、ゆっ岡山さんにあったからお話してただけだよ」
「ふーん」
凛子は意味がありそうに言った
「あっ今日こそはカフェ一緒にいける?」
(今日は、佐藤先生に来てって言われてないからいいよね?)
「うん。今日は特に用事がないからいいよ」
「やったー」
「あはは」
放課後 カフェ
「ここのカフェのカップチーノおいしすぎない?」
「うん。おいしい」
「ねえ、かすみ最近急に勉強し始めたよね?
それに、授業中も寝てないし…」
「えっ?んまあ」
「何かあったの」
「えっ?べっ別に…」
「だって最近のかすみ、まえのかすみとは別人みたいになってるかさ」
「えっ?そうかな?」
(当たり前でしょう?だってかすみちゃんじゃないんだもん。それに前のかすみちゃんにもあったことがないからわかるわけないでしょ…)
「かすみ、話聞いてるの?」
「?!あっ」
「なんのためにカフェにさそちどたとおもってるの?かすみのことが心配だから呼んだんだよ」
「あっうん」
「かすみ、本当に大丈夫?」
「えっあぁ…」
ドスッ
「?!」
一同驚く
「キャーッ」
倒れた子供の親が悲鳴をあげる
ドサッ
「ちょっかすみ?!」
「どうしましたか?」
「家族でご飯を食べてたら、急に倒れちゃって…」
「分かりました。」
「かすみ?」
「心拍数90、血圧86…」
「かっかすみ?!なにいってるの?」
凛子が驚く
「とにかく救急車呼んでください」
「はい」
「?!」
ピーポーピーポー ガチャッ
「状況は?」
「えっと…」
凛子がとまどう
「家族でカフェに来ていて、ご飯を食べている時に意識を失いました。また、今も意識が朦朧とした状態です。」
「そうか。ありがとう」
「…」
10分後
「あっかすみ!来た」
「おっおまたせ」
「なんで…」
「ん?」
「なんであんな行動ができたの?それに、心拍数とか、血圧もわかってて…」
(やっやらかしたーどっどうしよう…絶対に不信に思われたよね…)
「かすみ、本当にどうしたの?最近、やっぱりなにかあったの?」
「えっ?いや、そっそれより、さっきの子の部屋行こう」
「うん。」
テクテク テクテク
「…」
病室
「失礼します」
かすみが言った
「あら~お姉ちゃん、さっきいた子?」
倒れた子供の母が言った
「はい…」
「さっきは本当にありがとうね。ほら、正男もお礼して」
「ありがとう」
正男が言った
「どいたしまして」
「…」
「お姉ちゃん、また明日も来てね」
「はっはい」
かすみが返事をする
「それでは、私たちはこれで…」
かすみが言う
「待って、名前を教えてくれる?」
「上野かすみです」
「田中凛子です…」
「あら、ありがとね」
「それでは」
ガチャッ
病室を出る
「ねえ、かすみ」
「ん?なに?」
「あのさ…やっぱりいいや…」
「そう」
「じゃあまたね…」
「うん」
凛子の部屋
「はぁ…」
深いため息をふく
『心拍数90、血圧86…』
「…」
次の日 中学校
「…」
「?」
(いつもは「おはよう」って言ってくれるのに今日は、言ってくれない…」
「おはよう、凛子ちゃん…」
「あっ?!おっあはよう、ごめん、ボーっとしてて気ずかなかった…」
「別に大丈夫だよ…」
「?」
(あれ?かすみさんと田中さんなんか仲悪くなった?なにかあったのかな?)
桜が心配する」
お昼
「?」
(あれ?いつもはかすみさんと田中さんご飯一緒に食べているのに、今日は一緒に食べてない、かすみちゃんさっきっからずっとスマホをみてるけど何してるのかな?)
桜が心配する
[かすみが佐藤先生とLINEする]
(ちょっとかすみさんはスマホに集中してるから、田中さんと一緒に食べよう)
「あの、一緒に食べませんか?」
桜が言う
「えっ?あっいいよ」
スッ(桜が座る)
「あの」
「ん?なに?」
「かすみさんとなにかあったのですか?」
「えっ?」
「たって、いつもは一緒にご飯食べてるのに今日は食べてないから…」
「あっ!えっとなんてゆうか…」
「?」
「喧嘩ではないんだけど、昨日、二人でカフェに行ったんだけどね、そのとき、一人の男の子が倒れちゃって…」
「倒れちゃって?」
「なんか、かすみがお医者さんみたいに心拍数とか正確にはかってて…」
「?」
「病院に着いたときに、状況聞かれて、普通黙っちゃうはずなのに、正確に落ち着いて説明してて…」
「かすみさんが?」
「うん、それでなんか、前のかすみとは違うって言うのか、何て言うか、成長したんだなぁって、思って…私だけなにも変わってないって思っちゃって…」
「…そうだったんですか…」
「まあ…」
「それより、なぜかすみさんは医師のように正確にできたのですか?」
「あっそう、それが分かんないんだよ…私にも」
「私は、そこが一番気になります」
「たったしかに」
「普通の中学生ではそんなことはできません」
「うんそうだね」
「それでは、かすみさんは中学生ではないのですか?」
「えっ?そっそれはないでしょう」
「まあそうですよね」
「うん。あと聞こうと思ったんだけどね、聞けなかった」
「そうなんですか」
「うん」
「?!あれ?かすみさんどこかへ行きますよ」
「えっ?」
「ついていきましょう」
テクテク テクテク
「ん?かすみさんトイレに行きましたね」
「うんどうする?」
「まあ、行く価値はあると思います」
ガチャッ
「?!花園さん?」
「?!かすみさん」
「それに凛子さ…もどうしたの?」
「どどどうしたってトイレにきただけだよ」
凛子が焦って言った
「そうだよね、それじゃあ」
かすみは逃げるようにいなくなった
「…」
「行っちゃいましたね…」
「うん」
放課後 病院
「失礼します」
「あっ!お姉ちゃん?!」
「正男君何してたの?」
「お歌の練習」
「歌の練習?」
「うん僕ね、絶対にね音楽会に出て、お兄ちゃんと歌を歌うの」
「へぇーそうなんだ?ビリーブ?」
「うん。この曲はね、6年生が卒業式で歌う曲なの。だから、6年生より上手に歌ってみせるんだ。」
「へぇーそうなんだ」
「そうだ、お姉ちゃん僕の歌聴いてよ」
「えっ?」
ガチャ
「あれ?かすみちゃんは?」
佐藤先生が言った
「えっ?ここにはいませんよ?」
田村先生が言った
「そう」
ガチャ
病室
「歌上手だね」
「本当?やったー」
正男が喜ぶ
ガチャ
「あっお母さんとお兄ちゃん」
「あら、かすみさん来てくれたの?ありがとうね」
「いいえ」
「はぁ」
正男の兄(優真)がため息をふく
数分後
「それじゃあそろそろお母さんたちかえるね」
「うんバイバイ」
ガチャ
「あっお母さんちょっとトイレ行ってくるね。かすみさん、優真のことみてて」
優真の母が言った
「はい」
テクテク
「あの、ごめんなさい」
優真が言った
「えっ?」
「僕の弟面倒ですよね?」
「えっ?そんなことないよ」
「はぁ…」
「?」
次の日
「あっお母さんたちと看護師さん、それにお姉ちゃん、とうしたの?」
「今日も来ちゃった」
「やったー」
「今日はね、正男の大好きなチーズケーキ買ってきたよ」
「わーい。その前にみんな、ぼくの歌聴いてよ
♪たとえば君が傷ついて…」
「正男君」
「ん?どうしの看護師さん?」
「お歌はなるべくやめてくれないかな?」
「なんで、なんでやぁーーだーーうえーん」
正男が言った
「もっもうやめてよっ」
優真が強く言った
「?!」
一同驚く
「えっ?」
「お前がわがままいって、どれだけの人に迷惑か買ってるのか分かってんの?」
「えっ?」
「一緒の病室の人の気持ちも考えろよっ。それに、お母さんとか病院の人はお前のことを思って言ってるのに…もう僕嫌だよ」
ガチャ
「ちょっと優真」
ガチャ
「ねえ優真、今のはあんまりじゃない?お兄ちゃんなんだから、もう少し優しく…」
「お兄ちゃんだからってもうなんなんだよっ」
「えっ?」
「お兄ちゃんだから我慢しろって、いつまで我慢すればいいんだよ。どうせ、正男が生きてくれたらいいでしょう?正男が病気だからって良い病院があるところに引っ越して、すごく仲が良かったこともわかれたんだよ。その上正男にはさいつも「お兄ちゃん、お兄ちゃん」って憧れて…どうせお母さんたちは僕の気持ちなんて分かんないんだよ」
「そんなことない」
お母さんが言った
「だったら、なんで僕より弟の方が名前かっこいいんだよ」
「えっ?」
「正男と優真だったら何倍も正男のほうがかっこいいだろう」
「名前には意味があ…」
「ふん、もうやだ」
テクテク テクテク
「わぉ」
優真とぶつかりそうになった西村先生が言った
「そんな…」
「お母さん、優真君のこと探してきます」
「はい」
テクテク
「うっうっ、僕迷惑なの?」
「そんなことないよ」
外 公園
「あれ?いない」
「うっうっ」
「あっ優真君」
「?!かっかすみさん…ごめんなさい、ついかっとなっちゃって…」
「大丈夫だよ」
「はぁ…いつもお兄ちゃんだからって言われて、それに僕本当は大人になったら、警察官になりたいんです。」
「おっ警察…」
「でも、親には医者になれって言われてて…」
「そうなんだ。」
「だから、卒業アルバムに仕方なく、将来の夢のところ、医者にしたんです」
「そうだったんだ。でも、自分の将来は自分で決めていいんじゃない?」
「えっ?」
「いくら、親にダメ出しされても、自分の事なんだから自分で決めていいと思うよ」
「自分で…」
「ちなみになんで警察官になりたいの?」
「実は、僕幼い頃に迷子にったんですよ。困って泣いてたら、警察の人が助けてくれて、僕も警察官になって、困ってる人を助けたいなって思って…」
「へぇー。いいんじゃない?」
「えっ?」
「そうやって理由を説明すればいいと思うよ」
「そう?」
「うん、だから将来の夢のところ書き直しな」
「えっ?いっいいの。うっうっ…」
優真がなきながらいった
テクテク
「あっいた?!」
「えっ西村先生?」
「正男くんが…」
「?!」
テクテク テクテク
「どうしたの?」
かすみが言った
「正男くんが急にぜんそくを起こしさた」
「えっ?」
かすみと優真が驚く
「はぁはぁ」
「正男、正男」
お母さんが言った
「えっ?かすみさん、正男は助かるの?」
優真が真剣にきく
「助かるリスクが低いかもしれない」
「えっ?」
ボーンボーン
「正男くんの意識がありません」
「?!」
「えっ…そんな…」
「正男、正男?」
「…そっそんな…正男ごめん…」
「えーーぇーんえーー」
母が泣く
「…」
現場はなにも言えない空気なった
「かすみさん、正男死んじゃったの?」
「…」
「えーーぇーんえーーーん」
数分後
「お母さん」
「なに優真」
「僕やっぱり警察官になりたい」
母が優真に抱きつく
「うっごめんね、いままで気ずいてあげられなくて」
「?!」
「優真っていう名前にはね、いつも優しくて、自分が思う人生を歩んでほしいって意味があるんだよ」
「うっうーーんえーーん」
優真が泣く
音楽会
「プログラム5番5年生による合唱です ビリーブ」
♪~
中学校 音楽
それでは、きょうはビリーブを歌います
♪~
音楽会 中学校 音楽
♪~
[優真とかすみが正男と過ごした思い出がよみがえる]
曲が終わる
音楽会
パチパチ(拍手)
「うっえーーーん」
優真のお母さんが泣く
中学校 音楽
曲が終わる
かすみの目から涙があふれる
「うっうっ」
「?!かすみ?どうしたの?!」
「かっかすみさん?!」
「えーーぇーんえーーんえーーーん」
「えーっどうしたのかすみ?!」
数時間後
(人はなぜ相手がいる時はひどいことを言って、相手が死んだときになると後悔するのだろうか?だったら最初っからひどいこと言わなきゃいいのに…)
かすみが心の中で思う
ドスッ
「?!」
「えっ?」
「先生?」
テクテク
「先生大丈夫ですか?」
かすみが先生による
「心拍数96、血圧72…」
「かすみ?!ほら花園さん」
「おっおう?!」
「ん?血圧が急激に下がっている。発熱してる?」
「先生?先生?」
クラスの子が言う