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hr目線
この世界では身分が絶対で、平民の俺は貴族になんか近付けないし、近寄ろうとも思えない。酷いことばかりしてくる人に関わる必要なんて無いから。
ur目線
この世界の常識を覆したいと思ってから10年以上過ぎてしまった。この世界では魔法が使える。たが、使えるのは限られた貴族達だけだった。
hr目線
俺の1日は水やりとか飼育から始まる。
hr「今日の水だよ〜!」
魔法をバレないようにスッとかける。
no「今日も綺麗な花が咲いてますね、」
兄のnoのことは大好き。だけど、血縁関係は無く俺は養子であった。小さい頃の記憶は何もない。
hr「やっぱ、魔法って便利だね笑」
no「でも!本当なら使えないはずだから気をつけてくださいね!バレたら終わりですよ?」
hr「なんでそんなに隠さないといけないの?」
no「僕達は平民だからですよ笑」
ur目線
et「国王陛下がお待ちです、」
ur「あぁ、ありがとう」
俺はそれなりに身分が高い貴族。メイドだって持っている。また王と会ってもどうせ言われることは分かりきっている。
コンコンコンとノックする。何回も行ってきた動作にすっかり慣れた。
jp「やっほ〜ur〜笑」
ur「…失礼ですが本当に国王ですか?」
jp「ひどい!俺らズッ友でしょ?」
こいつは国王陛下で俺の幼なじみ。ズッ友らしい。
jp「それでさ、そろそろ婚約者決まった?」
ur「……まだだけど、」
jp「俺はurが心配だよ、婚約者作んないし」
ur「俺は女とか絶対無理」
jp「まぁ一旦街にでも出てきな!気分転換も大事だよ!」
ur「まぁ丁度買いたい物あったし行ってくる」
jp「…いい出会いあるといいね(ニコ」
hr目線
俺のバイトしてる雑貨屋のようなところには色々な人が来る。そして丁度今珍しいタイプの人に出会った。
ur「俺と婚約しませんか?」
なんなんですかこの人?初対面で告ってきてます。
na「うちの従業員になんか用ですか?」
店長のna彡が言い返してくれた。
ur「俺はそこの方と話しているんだが?」
na「従業員を守るのも仕事のひとつです」
hr「すみません、婚約する気は全然無いです」
ur「……まぁ惚れさせに来るから(ニコ」
そう言って変な人は帰ってった。
ur目線
俺は何をしたんだ!と後から後悔が迫ってくる。振られたし。
なんとなく街を歩き、疲れたから花がいっぱい咲いてる場所に辿り着いた。
そしたら遠くにさっきの店員彡がいた。
hr「水やりしないとね〜笑(スッ」
ur「!?」
彼は軽々と水を魔法で出し、花たちに与えた。
hr「魔法使ってるとこ見られたらダメなんだって!no酷いよね!」
彼はずっと独り言を喋ってる。そしてしれっと枯れてしまった花を再び咲かせた。
ur「ねぇ!」
hr「あっ、さっきの変な人、」
ur「もしかして、貴族か?」
hr「俺が?絶対無いですよ笑」
ur「ならなんで、魔法が…」
hr「物心ついた時からずっとこの家で過ごしてますし、魔法って平民でも使えるんじゃないですか?」
彼は大きな勘違いをしているようだ。余計気になる。そして、欲しくなる。
ur「本来魔法は貴族しか使えないんですよ」
hr「確かに養子だけど…」
彼は本当に不思議だ。
et「探しましたよ!!ur!早く帰らないと仕事が!」
ur「あぁ、分かった。」
メイドがわざわざ探しに来てくれたから帰ることになってしまった。
ur「手を差し出して貰っていいですか?」
俺が言うと彼は手を出してくれた。
ur「チュ(手の甲」
顔を見上げると彼は真っ赤な顔をしていた。
hr「マジで俺なの?…///」
ur「魔法を使える貴方に興味をさらに持ちまして…」
et「イチャついてるとこすみません。帰らないと…」
ur「よし、また堕としにくるから」
hr「…はい///」
少しは俺を意識してくれただろうか不安を抱きながら城の方に向かっていった。
hr目線
俺はur?という人が去ってから、座り込んでしまった。
hr「何だったんだよ〜///」
急に婚約迫られて、手の甲にキス落とされて。
no「hr裙〜?大丈夫ですか〜?」
そういえばずっと外にいる。noに心配かけちゃった。
hr「ごめんごめん!丁度知り合いと会って話してたんだよね笑」
no「今日ってそこまで暑くないですよね?」
hr「うん?なんなら涼しいし」
no「ですよね…、それにしては顔が赤く見えて…」
noの言葉で俺が照れてしまってる事に今気づいた。
no「なにかあったんですか?」
hr「実は…」
俺はnoに事情を説明した。婚約を迫らせたこと。魔法が使えるってバレたこと。そして、貴族しか魔法を使えないこと。
no「ごめんなさい。実は内緒にしてたんです。」
noが言うには俺に自由に生きて欲しかったらしい。だから貴族という言葉に囚われずいて欲しい。その優しさがただただ嬉しかった。
no「で、hr裙は今どうしたいんですか?」
hr「ちょっと気になってるかも…ur彡のこと」
no「ふ〜ん、遂にhr裙がね〜笑」
hr「だって正直かっこいいし…///」
ur目線
あれから毎日通った。jpには途中でバレて「urを落とすとはどんな女だ〜!」って言ったから「ちょー可愛い男の子」って応えた時の顔は傑作だった。
ur「今日も水やりしてんの?」
hr「はい!noが大切にしてるんで!」
最初の頃よりだいぶ笑顔を見せてくれるようになった。彼はhrって言うらしい。これも通い始めてから知った。
hr「じゃあ今日もお花あげますね!」
ur「ありがとう、hrからの花嬉しい笑」
hr「今日も赤いチューリップです!///」
ur「ありがと、」
hr「……」
最近はお花を貰うようになったけど、少し顔を赤くして渡したかと思えば、すぐ悲しそうな顔をする。毎回赤いチューリップだった。
et「ようやく見つけました!!最近ずっとどこにいるか分かんなくて困ってたんですよ!」
ur「ごめん、」
et「…あっ!もしかして貴方がずっとこのお花渡してるの?」
hr「はい!」
メイドのetはhrに近寄って耳打ちした。hrが少し顔を赤くしているのを見て少し嫉妬した。
et「じゃあ帰りますね!」
ur「また、明日」
俺らは歩きながら城に向かった。
et「ねぇ、花言葉って知ってる?」
etは小さい頃から専属のメイドで仲がいい。歳も近く、2人になるとタメ口になる。
ur「興味無い」
et「ふ〜ん、ちょっとは興味持った方がこれからの為だよ?」
ur「なんで?」
et「いつまで続けるつもり?」
質問の意図がわからず、どう答えればいいか考え込んでしまった。
et「ひとつアドバイスを優しいet弔からあげる!」
ur「ほんとに役立つ?」
et「もっと相手の気持ち、行動を考えてみること!」
俺が少し苦手な分野だけどetの目は本気だった。
hr目線
今日も赤いチューリップを摘んでおく。俺から直接言えるほど身分は高くない。
no「また、赤いチューリップにしたんですね笑」
hr「だって教えてくれたじゃん!」
赤いチューリップの花言葉“愛の告白”。プロポーズの時贈るらしいけど、俺なりの精一杯。
ur「はぁはぁ、hr!」
ur彡が走ってきたのか息切れしている。
ur「その花言葉、本当?」
嬉しいのか涙目のur彡に思わず笑ってしまった。
hr「そうですよ、いつになったら気付いてくれるのか不安だったんです笑」
ur「…もう一度言わせてください、」
hr「はい、」
ur「俺と婚約してください」
hr「もちろん!喜んで笑」
俺はちょっと嬉しくなって魔法で指輪を出して、はめてあげた。ur彡は嬉しそうな顔をした。
ur「俺よりも魔法上手すぎ笑」
hr「ずっと特訓してたので!」
ur「でも、なんで急にOKしてくれたの?」
hr「こんな一途に俺の事見てくれたの初めてで嬉しくて…///」
ur「俺もこんな可愛いと思った子に出会えたの初めて笑」
hr「こんな俺だけどよろしくお願いします!」
ur「こちらこそ笑、束縛強くても許してね?」
hr「…努力します、」
ur彡は、すごく嬉しそうな笑顔で抱き締めてきた。国王様に近々報告するらしい。
ur「こっち向いて?」
『チュ』
hr「!?!?///」
ur「はぁあ、すごく可愛すぎてやばい、」
俺は今とても幸せなのかもしれません。ずっと貴族とか身分の高い人に思ってた偏見は少し崩れ始めていた。
貴方と身分を超えて恋に落ちたおかげで1つ変われた気がした。それと同時に、ur彡への思いも強く確かなものへとなっていく。
hr「一生大切にしますね!」
ur「俺だって一生守るからね笑」
コメント
1件
はい、読み終わりました……もう、すごく素敵でしたね。 まず何より、身分の違いとか“貴族しか魔法を使えない”っていう世界の常識を、hrくんは純気に「そんなのおかしいよ」って感じているところに胸がぎゅっとなりました。noの「自由に生きてほしい」っていう養子ゆえの優しい隠し事も泣けます。 そして何より、赤いチューリップを毎日欠かさず渡し続けるhrくんの想い――“愛の告白”の花言葉にようやく気づいたur様の走ってくる姿……あのシーン、本当に恋が実る瞬間の甘さと切なさが一気に押し寄せて、読んでるこっちまで顔が赤くなりました。 「一生大切に」「一生守る」の言葉の重みが、この短い話のなかでしっかり響いてくる構成、とてもお上手だと思います。もかちさん、続きがすごく気になります……!