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雪チョコ
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続きです!
葵後輩(大学生)…『』 あきら先輩(大学生)…
『あきら先輩!こっちです!相変わらず歩くの遅いんだから』
「葵、お前が歩くの速いだけだよ」
「それに先輩って…春から同じ大学生だぞ!」
いたずらっぽく笑って
『いいじゃないですか。一生僕の先輩なんですから…あ、見てください、桜めっちゃきれいですよ!』
空を見上げるとかつて見た赤く染まった月ではなくどこまでも透き通るような青空が広がっている
「……あぁ本当に綺麗だな 」
ふと足を止め、先輩の目を見る。その瞳にはもう怯えも、狂気も混じっていない
『…先輩、あの時僕たちが約束した普通の場所ってきっとここのことですよ』
一瞬だけ驚きそれから穏やかに微笑んで後輩の手を握る
「そうだな。…ただお前と隣に座っていられる場所だ。」
握りしめた手の温もりを確かめるように指を絡ませる
『幸せ…ですね。僕たち、ちゃんと生き延びて、また会えた 』
二人はベンチに腰をおろし、舞い落ちる花びらの中で静かに寄り添う。
『ねぇ、あきらさん』
「なんだよ」
『世界で一番、愛しています』
照れ臭そうに、でもまっすぐに
「………!俺もだよ。……葵」