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れもんてぃ🍋
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無限城の奥深く、もはや現代の利器さえも二人の愛を彩る道具に過ぎませんでした。太陽を克服し、自由を手にした二人は、下界から最新のスマートフォンを手に入れると、迷うことなく「夫婦アカウント」を開設しました。アカウント名はシンプルに『童磨&胡蝶童磨』。プロフィール欄には『相思相愛鬼:永遠に二人で一つ』という文字と、寄り添い合う二人の自撮り写真が添えられました。
「ねえ、磨さん。世界中の人たちに、私たちがどれだけ愛し合っているか教えてあげましょう」
しのぶは、童磨の膝の上でスマホを操作しながら、いたずらっぽく微笑みます。彼女が最初に投稿したのは、先ほど撮影したばかりの、二人が指を絡ませ合い、お互いの胸元にある『相思相愛鬼』の刻印を並べた写真でした。
**【初投稿】夫の磨さんと。この刻印は、私たちの永遠の絆の証。今日もたくさん愛し合いました。 #夫婦 #相思相愛 #上弦の零 #永遠の愛**
瞬く間にSNS上は騒然となりますが、二人はそんな反応すら楽しんでいました。続いて投稿されたのは、童磨がしのぶの腰を抱き寄せ、彼女がうっとりと目を閉じている、鏡越しの際どいツーショット写真です。
「あはは、しのぶちゃん。見てよ、すごい勢いで『いいね』が増えてる。みんな、僕たちの美しさと仲の良さに嫉妬してるのかな?」
童磨はしのぶの耳元で囁きながら、スマホを持つ彼女の手の上から、自らも操作に加わります。次にアップされたのは、動画でした。青空の下、満開の花畑の中で、二人が深く口づけを交わし、そのまま互いの服を脱ぎ捨てようとする直前までの、あまりに情熱的な映像。
「次は、あの『ハメ撮り』のダイジェスト版でも載せてみようか?」
「ふふ、それは二人だけの秘密にするんじゃなかったの? でも、磨さんがどうしてもと言うなら……少しだけならいいわよ」
しのぶは頬を染めながら、夫の悪戯な提案に乗ります。二人はスマホの画面越しに自分たちの交わりを客観的に見つめることで、さらなる興奮を煽り合いました。
コメント欄には驚愕や賛辞、そして一部の困惑が溢れますが、二人はお互いの愛を世界に見せつけ、誇示することにこの上ない快悦を覚えています。画面をスクロールするたびに、自分たちの「愛の軌跡」がデジタルに刻まれていく。
二人はSNSを通じて、自分たちが世界で最も幸せで、最も狂おしい夫婦であることを証明し続けました。投稿ボタンを押すたびに、二人の絆はより強固になり、無限城の夜も、太陽の下の昼も、全ての瞬間が「最高のイチャラブエッチ」の記録として、永遠に更新され続けていくのでした。
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