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#デスゲーム
ぱほわ
180
#死亡遊戯で飯を食う
ユイ
121
#CR
8/|/aB(旧アイビー)
1,641
高級ホテルの会場にて、予選を生き残った衆人達による晩餐会が行われている
ロタニア王国には《ラストミール制度》なる
制度がある。処刑前の死刑囚達に希望を募り最後の晩餐の内容を決めさせる制度である。
デスゲームによっていつ命を落とすか分からない死刑囚達にはロタニア王国が誇る一流のシェフ達によっておのおの希望する食事が与えられていた。
「君がノマ?軍用アンドロイドを四機も殺したんだってね。やるじゃん。」
納豆チーズを皿の上に乗せたデミコが食事中のノマに話しかける。
ノマは咄嗟に顔を反らした。
「別に大したことないよ。今まで死んだ人達と同じ。殺したら勝手に死んだだけだ。」
「何それ-。」
デミコがくすくす笑う。
「ってか何で君さっきからずっと顔背けてるの?ボク傷つくよ?」
「悪いが、僕は女の子に免疫がないんだ。」
顔を反らしたままノマが呟く。
「ふーん。」
悪戯っぽい笑みを浮かべ、デミコがノマの顔を見ようとする。ノマは顔を反らし続ける。
「……君が持ってるチーズにかかってるそれ、何?」
顔を反らしたままノマはデミコの納豆チーズを指差す。
「え?君納豆知らないの!?」
「腐ってるし糸引いてるじゃないか。僕達が死刑囚だからってひどい扱いだね。」
真面目な口調で言うノマにデミコは思わず吹き出した。
「あっはっは!!違うよー。これこういう食べ物なの。慣れるとおいしいんだよー。」
「へぇ。」
「君こそ何食べてるの?」
「……カブトムシの幼虫だけど?」
ノマは皿いっぱいに乗せられたカブトムシの幼虫をデミコに見せる。
「きもー!!ってか生きたままじゃん…..。美味しいの?もっとステーキとか食べなよ……。」
デミコが皿の上で動く幼虫達を見てドン引きする。
「哺乳類の肉は脂っこくて口に合わなかった。人間の肉も。」
「へー、ノマって変わってるね。」
カブトムシの幼虫をもぐもぐするノマを物珍しそうに見ながらデミコは納豆チーズを食べる。
「それで、僕に何の用?」
「あーそうだったそうだった!!ボクの一回戦の対戦相手、君なんだよね。」
「へぇ。」
興味がなさそうにノマはカブトムシの幼虫をむしゃむしゃ食べる。
「ボクおしゃべりが好きでさー。ノマがどんな子か気になって話しかけたんだー。ふふっ、ボク達こんなところで出会わなければ案外友達になれたかもね。」
「そうかもね。」
ノマは心にもない相槌を打った後、
(まぁそれはそれとして殺すけど。)
と心の中で付け加えた。
コメント
1件
第六話、楽しく読ませてもらいました!晩餐会という一見平和な場で、《ラストミール制度》の設定が効いていて、デスゲームの空気を引き締めてくれますね。納豆を知らないノマとカブトムシの幼虫を平然と食べるノマのギャップに思わず笑いました。デミコとの軽妙な会話の裏で「♡♡♡けど」と心の中で呟くところ、その温度差がゾッとして好きです。続きが気になります!