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枢空 乃希
#本当に大切なこと
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ak side
昔から ぷりちゃんは 身体が 弱かった 。
少し動くだけで バテて
1人じゃないもできない 。
そんな弟 。
俺は お兄ちゃんだから 介護しなければならなかった 。
きっと 今なら
高校で皆と一緒に 勉強してたはずなのに
まぜにぃ が やればいいのに 。
なんで俺ばっかり 。
「 ぷりちゃん 、 ご飯 食べよっか 、 」
「 嫌 、 ッ ! 」
最近は全てを 拒否るようになった 。
反抗期 、 ? なのかな 。
それが ものすごく 俺の 脳を 狂わした 。
「 食べなきゃ 駄目でしょ 、 体調悪くなるんだから 、 」
「 嫌 、 ! にぃにの ご飯 美味しくない … から ! 」
「 は ? 」
苦手だった 料理だって
苦手だった 洗濯だって
全部 全部
君が 出来ないから やって “ あげてる ” のに
拒否権なんか 持てるわけないでしょ 。
「 なら いいよ 。 食うなよ 」
「 … ふん 、 ッ 」
初めの方は 可愛かったのにな 。
すぐ 顔が赤くなって 俺に縋って
なのに 今じゃ ほんっと
大っ嫌い 。
ある日 まぜにぃ が 言った 。
「 ぷりちゃん さ 、 やせ細ってきてない ? 」
「 しっかり ご飯 食べさせて あげてる? 」
「 彼奴が 拒否るから 」
そう言うと まぜにぃ は 目を顰め こちらを 見る 。
「 な訳 、 笑 ぷりちゃん 俺が 言った時は 嬉しそうに 食べてるよ 」
「 サボってるだけじゃないのか ? 」
「 うる ッ さいなぁ 、 そういう まぜにぃが 介護 すればいいじゃん 」
「 俺は 社会人で 金稼いであげてるんだから 」
はぁ 、 話にならない 。
俺だって もう少し経ったら 稼げるようになるんだから 、
一人で 暮らせよ 、 彼奴 。
俺が 怖かったのか まぜにぃは 逃げるように 家を 出た 。
俺も 頭を冷やしたかったから 部屋に 行った 。
少し 寝てしまっていたようだ 、
リビング が 騒がしい 、
電気消したはずなのに 付いてるし 、
まぜにぃ 戻ってきたのかな 。
そっと ドアノブを 回し 其方を 見る 。
「 … なに、 彼奴 。 」
そこには 苦しそうに 立ちながら 料理をしている 弟の 影 。
苦しいのに 何故かにこにこしてる 。
気色悪い 。
「 ぁ 、 あき … にぃ 、 ッ ! 」
部屋から 身を乗り出しては 弟の 元へ行く 。
「 これ 、 できたあ … ッ ! 」
弟の 手にあるのは ぐちゃぐちゃの オムライス 。
一気に腹が立った 。
ぱりーん ッ “ 、
鋭い音が 鼓膜を 突く 。
「 へ 、 ッ ぁ … ? 」
そう 、 俺は 弟を 殴ってしまった 。
だけど 皿は 弟に 直撃せず 、 少し離れたところで 割れた 。
倒れた弟に言う 。
「 俺が 出来損ないって 言いたいの ? 俺の料理が 下手って 言いたいの ? 」
「 ずぅっと 拒否してきたのに 出来たのはそれ ? 舐めてんじゃねえよ 。 」
「 俺が 辛い思いして 御前如きの 世話してあげてんのに 調子乗んなよ 。 」
愚痴が 止まらなかった 。
弟は 俯いて よろよろと 家を 出た 。
残されたのは 俺と 皿 、 それと 小さな 水たまり 。
仕方なく 皿を 片付ける 。
すると 皿の破片の下から 手紙のようなものが 出てきた 。
” あきにぃ へ ”
そう 書かれた 紙 。
よわよわしい 字で 。
” ずっと メイワク を かけて ごめんね 。 サイキン ごはん を たべてなかったのは 、 おれのセワより 、 ホカのことを ユウセンしてほしくて 、 だけど 、 いえなくて 、 こんなカタチで つたえてごめんなさい 。 おれは 、 あきにぃに 、 ガッコウ に 、 いって 、 ほしいから 、 おれ のことは 、 シセツ に いれてほしい 、 です 。 あきにぃの おいしい ごはん を たべられないのは かなしいけど 、 あきにぃが シアワセ なら おれも シアワセです 。 “
「 はぁ 、 ッ ほんっと … 」
学校にも 行けてないから 在り来りな 文で
文法も 変で
読みにくいのに 、
なんで俺 泣いてるんだろ 。
…
この皿だって 初めて お出かけした時に買ったもの 。
俺は ぷりちゃん の 身体 と 思い出を 全て 壊してしまったんだ 。
そんな ことを された ぷりちゃん はさ
シアワセ ?
俺は シアワセ じゃないよ 。
どしたらいいの 、 俺
きっと 辛い思いを してるのは 俺だけじゃないってことに
早く気付くことができたら
君をこんな 追い込まずに 済んだのかな ?
…
俺がしなければいけないこと 、 ね 。
俺は傘を持って 家を出た 。
数分歩いた後 、 雨に打たれながら 公園の 椅子に 座っている 君の姿 を 発見した 。
君の 頭の上に 傘を差す 。
「 ひ 、 ッ ぐ … あき にぃ … ッ 」
君の身体は 熱かった 。
元々熱が上がっているのに 俺が トドメを 刺してしまった 。
そっと 抱き上げ 、 家に連れて帰る 。
家に帰ってからは 風呂に入れ 、 水に浸した タオルで 簡易的な 熱さまシートを 作った 。
「 ごめんね 、 あきにぃ … 」
なにかに 怯えているような 声 。
「 俺の方こそごめんね 。 何も知らないのに 。 」
「 昔は ぷりちゃんの 介護ね 嫌いだったけど 、 俺ってちょろいね 笑 今じゃ 嬉しいよ 」
「 施設 、 入れない … ? 」
「 勿論 、 」
「 あきにぃ 、 だいすき 、 」
「 幸せ ? 」
「 うん 、 シアワセ 。 」
.
コメント
2件
ぷゐさん天才すぎるんですが😭✨ こういう系大好きっていうのもおかしいんですけど、めっちゃ好きです🫶🏻💞 久しぶりに作品で泣きました 最後仲直りするの素敵です😭😭
泣きましたよ なんなんですか、天才ですか🫵🏻🫵🏻🫵🏻