皆さんどうも、梅雨が明けて一気に暑くなって来ましたね。
作者これでも暑いのには強い方でつい先日まで扇風機(弱)で過ごしてたのですが流石にやべぇと思ってエアコン付けてます。
元々エアコン苦手なんですよね…音うるさいしお腹壊すし喉が逝くし……同士の方います?
まぁそんなこんなで憂鬱な夏でも推しに癒されたいということでtnemです。
では、どうぞ……
tnem【臆病者の賭け事】
すやすや…と言う擬音が良く似合う、安らかに眠る想い人に、いつもの事ながら目を奪われる。
幹部が出入りする談話室のソファで無防備にぐっすりと眠る彼…エーミールは、几帳面なのか大胆なのか解らないチグハグさがある。それも愛おしく思ってしまうのは惚れた弱みか……
ふと、いつもはキッチリと締められているネクタイが緩み襟元からその細い首が覗いていることに気づく。
そのことに気付いてしまえば一気にヨクナイ考えが脳を支配する。
この白磁器の様な肌に、自分の証を付けられたら…
自分の想いさえ伝えられない臆病な俺らしい考えだ。眠っている今なら、バレないんじゃないか?…なんて
ゆっくりとネクタイを抜き取り、第二ボタンまでを外す。顕になった細い首を撫でる。
エーミールは「んっ…」と小さく声を漏らすだけで起きる気配は無い。
ただその声は俺の欲を煽るのには十分過ぎるもので
そのままそっと、首に優しくキスを落とす 。
そして…
珍しく静かな談話室の中にリップ音が響く。その音はやけに大きく聞こえて、心臓が跳ねるのが分かった。
エーミールの首を見ると、しっかりと小さな赤い花が咲いていた。
それを見た瞬間胸の奥に、腹の底に渦巻いた感情はこれ以上を求める本能か。
ダメだ、イケナイ事だ、キスマークを付けたのだって寝てる間に、無断でやったのだから。
ふるり…と亜麻色の長い睫毛が震え、綺麗な白銀の瞳が覗く。
「……ん…ぅ……ぁ…れ?…と、んとん…さん……?」
「……!?…ぁ、え…エミさ、ん…」
「…ぉ、はようござい…まぁす……ふぁ…」
身体を起こし伸びをする彼の首には己が付けた印が
あぁ、彼はコレを見たらなんと言うだろう。
怒るだろうか?怖がられるだろうか?拒絶されてしまうだろうか?
あぁ、でも、彼にも見て欲しい。
……1つ、賭けをしてみようか
「なぁ、エミさん」
「はい?…あれ、ネクタイ外れてもうてる……」
「エミさん」
「……鏡…見てみ?」
コレは臆病な俺の一世一代の大勝負
あれなんか違う気がする……
…まぁまぁそこはご愛嬌という事で!
tntnさんもなかなかに覚悟とか精神ガンギマってる感じはするんですが恋愛とか経験が浅いものに関してはめちゃくちゃ奥手でもええなって。
では、また次の作品で……
コメント
1件