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⑤』
(体育館・体育中)
先生
「じゃあ続けろー。」
えと
「はい。」
ゆあんとえとは同じコート。
ただ、隣のコートでも別グループがバレーをしている。
男子A
「鄧華さんこっち!」
えと
「はーい!」
えと、ボールを追いかけて少しコート端へ。
その時。
隣コート。
男子B
「やばっ!!」
バシィッ!!
勢いよく飛んだバレーボール。
一直線。
えと
「え――」
ゴッ!!
えとの顔に直撃。
体育館が静まる。
えと
「っ……」
ふらっ。
ゆあん
「えと!!」
ダッ!!
ゆあんが秒で駆け寄る。
えとが倒れる前に抱き支える。
ゆあん
「おい、大丈夫か!?」
えと
「だ、だいじょ……」
言い切る前に涙が滲む。
痛い。
でも周りに迷惑かけたくなくて笑おうとする。
その顔見た瞬間。
ゆあんの顔から表情が消える。
ゆあん
「誰投げた。」
男子B
「お、俺です……!」
ゆあん
「……。」
男子B
「すみません!!わざとじゃなくて!!」
先生
「赤城落ち着け!!事故だ!!」
ゆあん
「……わかってる。」
わかってる。
でも。
えとの頬が赤くなってる。
それだけで理性が吹き飛びそう。
ゆあん
「保健室行く。」
えと
「授業……」
ゆあん
「知らねぇ。」
えと
「でも――」
ゆあん
「歩ける?」
えと
「うん。」
立とうとするえと。
ふらっ。
ゆあん
「無理。」
そのまま横抱き。
えと
「えぇ!?」
体育館ざわつく。
女子A
「お姫様抱っこ!?」
男子A
「うわあああ羨ま――いや怖ぇ!!」
ゆあん
「うるせぇ。」
えと
「自分で歩けるって!」
ゆあん
「ダメ。」
えと
「恥ずかしい!」
ゆあん
「俺は心配。」
えと
「むぅ……」
ゆあん、えとの顔をじっと見る。
ゆあん
「……赤い。」
えと
「すぐ治るよ。」
ゆあん
「治るまで見てる。」
えと
「ずっと?」
ゆあん
「ずっと。」
先生
「赤城、お前今日授業戻ってこなそうだな……」
⸻
(保健室)
ゆあん
「痛い?」
えと
「ちょっとだけ。」
ゆあん
「冷やす。」
えと
「ありがとう。」
ゆあん、不器用だけどめちゃくちゃ丁寧に保冷剤を当てる。
まるで壊れ物扱い。
えと
「そんな深刻そうな顔しなくても大丈夫だよ?」
ゆあん
「……大丈夫じゃない。」
えと
「?」
ゆあん
「えとが痛そうなの見ると無理。」
えと、少し目を丸くする。
ゆあん
「代われるなら代わりたい。」
えと
「ふふ、大げさ。」
ゆあん
「大げさじゃねぇ。」
ゆあん、そっとえとの頭を撫でる。
ゆあん
「……ほんと気をつけて。」
えと
「ボール避けるの難しいよ?」
ゆあん
「次から全部俺が止める。」
えと
「超人なの
コメント
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第3話読みました!体育の授業中にえとちゃんが隣のコートから飛んできたボールを顔面に受けるシーン、一瞬で空気が凍る感じが伝わってきました。ゆあんくんの「誰投げた」からの静かな怒り、でも先生に「わかってる」って理性保とうとするのが切ない。保健室で壊れ物扱いしながら「代われるなら代わりたい」って言うセリフ、グッときました。不器用な優しさがじんわり沁みますね😊