テラーノベル
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syu視点
凍てつくような寒さ。白い息が中に舞う。
場所は、合ってるはず。
こ、こだ。
でも、遊具なんて一つもない。
工事中のようだ。
は、っ、思い出した。
俺たちが小学校に上がった少しあと、この公園は建て替え工事が行われたんだ。
でも、トラブルかなんかで、工事が中断されてから、もう何年もこのままだ。
入っちゃだめというのはわかってる、わかってるけど、柵を越えて公園内へ踏み込む。
あ、、っ、この、レンガのかべ、。
十年前
kz ここのレンガな、爪で擦ると絵描けるんだよ!
syu わぁ、!ほんとじゃん!
kz 水で消せるし、最高!
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そう、この公園には俺とかざねの思い出が詰まってるんだ。
この公園には、飼育小屋?らしきモノがあった気がする,
これだ、柵で囲まれてる。錆びついたその柵を触ってみる。
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kz 知ってる?この柵だけね、ひねれば開くようになってるんだ〜
syu ほんとだ!
今日から俺らだけの秘密基地だね!
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俺も、その柵をひねって入ってみる。
中には、汚れたトレーディングカード。
syu これ、俺が小さい頃欲しかったやつ!
かざねは置いといてくれたのだ。
それと、おれがかざねに、かざねがおれに書いた手紙。
汚くて読めないが、最後だけ、かろうじて読める。
ぜったいのぜったい!!やくそくだからな!!
俺は涙が出てきた。
かざねは俺を、ずっと待ってくれてた。
俺は、泣きながら公園を後にした。
syu かざ、ねぇ、か、ざね、どこ、?
? おい。
肩を後ろから掴まれた。
もしかして、大野川たちが追ってきた、?
怖いけど、振り向いてみる。
kz なーに泣いてんの。
振り向くとそこには、久しぶりにみる、儚い顔。
白髪、桃色のメッシュ、つった目、フードを被って、なにも変わってない。
syu かざ、ね?かざねなの?
kz なーに、忘れちゃった?
小さい頃と変わらない、かざねの悪戯っぽい笑み。
syu ずっと、ぉ、あいだがったぁ、、
kz だから泣くなって、
うっそだ、ほんとは自分も嬉しいくせに。
kz 何された。あの大野川ってやつに。
syu い、言えないよ。
kz ヤったのか?
syu ヤってない!!
よくもまあ下ネタを堂々といえるのか。
kz じゃあ良かった
syu ぇ?
kz 初めてはしゅうとって決めてたから。
syu それってどういう、
kz ほんとはわかってるくせに。
やっぱりかざねにはお見通しだったみたい。
なにこれ、顔、あっつ、
kz 顔、赤いよ?
syu 赤くない!!
kz じゃあ、俺の家来ても問題ないよね?
目をそらす。俺はなにも言わない。顔を染めるだけ。
kz へえ、いいんだ。
じゃあ、遠慮なく。
かざねにおぶられながら、俺はかざねの家えとむかった。
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はい、次が最終になる予定です。
もともと最後に🔞入れようと思ってたんです。
まあ、そっちのほうが喜ぶ人も多いと思いますし、
地雷さんにはごめんなさい
ではまた!
コメント
2件
初コメ失礼します!感動めっちゃ良いです……!😭次が楽しみです✨