遂にたどり着いた、高校の教室
俺はこれから1年間、この教室で勉強したり、喋ったり、遊んだりするんや
あー緊張するわ…
『………』
シャオロンが言ってた女子の噂、結局なんやったんやろ?
問題児とか?授業もろくに聞かない人なんかな……
あーー怖い!!この教室に入ること自体怖い!!!
このドアを横に引けば終わる話やねんけど………
「あんさ、」
!?
ドンッガシャンッ
ッ〜〜〜〜〜〜〜てぇ〜〜
急に話しかけられびっくりして頭ぶつけてもうた……
うわ恥ず……絶対笑いもんにされるやん…
「…だ、大丈夫か、?」
は?
なんで…初対面やんか、
名前も知らない他人に手を差し伸べるんか…?
「…聞こえへんのかな… 」
あ、
『あ〜〜〜〜〜〜 〜!!ちゃうで!ちゃう!!聞こえとるがな!!な!?』
『ただ〜……まぁ…なんつーか……驚きすぎて… 』
「ぁ…まぁそう…っすよね、
急に話しかけられて、驚くのも無理はねぇし……」
…この子、ほんまに俺と同級生?
スタイル良いし、フード被っててよー分からんけど小顔で…
『きれーな顔…』
「えっ?」
『ん?』
「いや、さっき綺麗な顔って……」
『あ"』
思わず口に出してもうた…!
『あ〜〜俺、クラスここやから!!じゃあまたどこかで!!! 』
ガララッ
「俺もここなんすけど…?」
『え"』
「…ハァ…だからあんたに声掛けたんす、ドアの前で突っ立っておったから…」
あ、そうか!邪魔になってたんか…!
『そっ、そうか!!すまんすまん!』
「いえ…」
うわぁ…色んな奴がおるな…
仲ええ奴は……1人…2人…
「え、金髪…」
ッ……あーもう嫌や、これだから学校は…
入学式やから地毛で行こうと思て、染めるんやめたのに……
最悪や……またいじめられるやん…
「ハーフ?外国人?」
「染めるんって校則違反やなかったっけ?」
「真っ黄色やん!すげー!」
…いや、どうなんや…?キモイより凄いが勝ってるんか?
「……」
あー別のこと考えろ…!!えーとえーと…
そや!部活!!
何入ろかな〜またサッカー部でもええけど、高校は種類が豊富やからなぁ〜
「金髪の人、何中だろ…」
…あ〜〜っと何かあったか?えぇ〜っと〜
あ、担任!!先生誰やろ! まぁ誰も知らんけどな、
でも優しい奴がええな、この髪のことも親のことも言えるし…
ガララ
ッ!先生か?!
「はーい静かにしてね〜」
ザワザワ
「余計にうるさくなったやんけwまーまー落ち着けってみんな」
シーン
「今年はええ子ばっかやなぁ、楽に授業出来そうやわぁ」
バチッ(目が合う
あッ
「フッ
派手なヤツもいるとう」
濃い青の綺麗な瞳
眼鏡を掛けていて、片目が前髪で隠れてて遺伝でか微かに青く見える
白くて細い腕はほんまに食べとんのか、って思えるほどで
青みがかったスーツに綺麗な真っ赤のネクタイを着ている
こんな…こんなヤツに……
「さぞ、これまでの人生頑張ったんやろなぁ…(ボソッ」
俺の
初恋が
奪われるとは
『…ええ?』
思いもしなかった
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