このお話は同性愛のお話です
ご本人様とは一切関係ありません
細かいことはあまり気にせず読んでください
何か間違った点がありましたらご指摘頂けると助かります
(rdとpkは恋人設定です)
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「〜…」
眠い。凄く。
友達と居酒屋に飲みに来てしばらく経ったが、やっぱり寂しい気持ちは変わらない。
最近らっだぁさんが素っ気ない気がして、ご飯に誘ってもゲームに誘っても、その、えっちにしても避けられてる?気がして。
俺なんかしたっけ…
考えても分かんなくて、酒なら気持ちを誤魔化せるかなって思った。
…でも全然だめ。やっぱり辛過ぎる。恋人あるあるなのかもしれないけどやっぱりマンネリ?とか冷めてきちゃったりとかするのか…俺たちにもこんな時期が来るなんてあんまり考えてなかったからもう心が追いつかなくて。
はぁ〜…と溜息をついて残りのお酒を1杯グビっと飲む。
俺はまだ全然当たり前にらっだぁさんの事が好き。
らっだぁさんはどう思ってるのかな…やっぱり俺のこと嫌いになってたりして。
そんなことをず〜っと考えてしまうから友達と酒に縋りに来たのに、意味ないじゃないか。
友達には感謝しないと。
こんなとこでメソメソしてたら困惑しちゃうだろうし。男がくずぐずしてんのなんか見てられないだろ。
もう…いっか。いいや。そう思って友達とまた談笑でも続けようと顔を上げようと思ったのに、上げられない。
吹っ切れた弾みに涙が出てきてしまった。
じわじわと顔に滲んでいく。
もうほんとに情けないな…俺って
「…っごめん、ッぅ〜…うぅ…」
さっきから落ち込みムードではあったけど急に泣き始める俺に戸惑いながらも慰めてくれる友人達の行動に、俺はさらに込み上げてきてしまってもっと涙が溢れてくる。
ゆっくりと俺が落ち着くのを待ちながらも、静かに話を聞いてくれる。
前からそうだった。らっだぁさんについて困ってることがあったらちまちまと相談していた。
本当に感謝の言葉しか出ない。
でも今回はいつもとは少し違うんだろうなという雰囲気を汲み取ってくれたのか、いつもよりも親身に話を聞いてくれた。
…
あれからまたしばらく飲んで、時刻はもう1時前。
泣きながらしんみり飲み続けていたらもうこんなにも時間が経っていたことに気づいたのでもうそろそろお開きにするか、と店を出ていく準備をしていた。
ガラッ!!
勢い良くドアが開けられた音がしてそちらに目を向ける。
すると肩を大きく揺らしながら息を切らしている男と目が合った。
「…らっだぁさ…?!」
さっきまでは慌てていた顔が、どこか安心したような、また怒ったような鋭い目つきに変わってゆっくりとこちらの机がある方に近づいてくる。
俺のこんな情けないとこ見られたくなかったなぁ。
「なんでここに居…」
「ぴくと。」
そう俺の言葉を遮るように一言だけ放って俺を抱き締めた。
ぎゅっと力強く締め付けるようにされたハグ。
痛い。そう言ってもなかなか止めてくれなかった。
怒ってるのか、何を考えてるのかが分からなくて、あまり顔は見れなかった。
「…帰るよ。今何時か分かってる?なんで連絡くれなかったの。てかなんで泣いてんの。」
「ぴくさんのお友達っすよね。今日はすみません俺が奢るんで。俺ら先帰りますね。」
そう言って俺に有無を言わさずに代金を払ってからふらふらになった俺の手首を掴むように強引に引っ張って店を出た。少し余裕が無いようにも見えた。
しばらく歩いた所でタクシーが捕まるまで待つ。
らっだぁさんはさっきから感情を殺したように何も喋らない。…今は何を考えているんだろうか。
酒のせいもあっていつもよりも頭が回らない。
「…なんで…なんで、来たんすか」
「…なんでって何。恋人だからじゃないの。」
しばらく間を置いてからそう言った。
…やっぱり怒ってるのかな。
でも俺に興味が薄れたんじゃなかったの?
なんで、来てくれたんだろう。
でもその恋人だからっていう言葉に、俺はまだちょっと嬉しかった気がする。
しばらくしてタクシーが来て、酔った俺を介護するみたいにして車に入れさせ2人で帰る。
怒っててもやっぱりらっだぁさんは優しい。
「…お酒あんまり強くないんだから気つけなよ。」
ボソッと小さな声で車内に呟かれた。
ごめんなさい、と回らない舌を使いながら謝罪すると別に謝ってほしい訳じゃないからと訂正される。
少し気を張ったように聞こえるその声とは裏腹に、らっだぁさんは俺の握った拳を包むようにして片手で覆っていた。窓の外を見ながら。
タクシーの代金を払い、運転手さんにお礼を言ってから車を降りた。
どこに向かっているんだろうとは思っていたが、ここはどうやららっだぁさんが住んでいるマンションの前らしい。
行くよ。とまた少し強引に部屋へと連れていかれる。…来るのは久々かもな。
あっという間に住んでいる部屋まで着き、ドタドタと家に上がっていく。
そのまま引っ張られ流れるように寝室へと連れていかれる。ぼふっと訳の分からぬままベットへと体を投げ出され、ふわっと一瞬宙に浮くように跳ねる。
すると
ぢゅぅ〜っ
と噛みつかれているかのような力強いキス
頭の後ろを片手で軽く掴み、もう片方を頬に添え、押し付けるようにして口付けをする。
1分ぐらいして俺の顔に余裕がなくなって苦しそうになってきたのを見たのか、ようやく手を離してくれた。
「っは〜ッ、は〜…ッはぁっ」
らっだぁさんは急いで呼吸をする俺を真顔で見下ろしている。
「…俺今ちょっと加減できないかも。ごめん。」
そう言い放った途端バッと俺を押し倒し、手をぎゅっと握ってまたキスをする。
もぞもぞとベットに身体を這わせるだけで抵抗する力はもう残っておらず、回らない頭で考えても無駄なのでどうしてもされるがままにらっだぁさんに身を委ねる形になってしまう。
ぢゅるっと水分の含んだ音を暗い部屋に響かせながら、 手を繋いだ方とは逆の手で俺のシャツのボタンを上から一つづつ外していく。
酒で火照った身体をなぞるようにして触れていく。
脳が溶けるような深いキスをされているからか、触られるだけで体が小さく震えてしまう。
そっと指が俺の乳首を触る。小刻みに指で弾くようにいじめられ、身体がビクビクと揺れる。
「…ふ〜っふッうぅ〜っぅ゛〜」
涙目になりながら小さく声を漏らす。
こんな声出したくないのに。
長かったキスが止まり、らっだぁさんの体が一時的に遠ざかる。
「っはぁッはっ…っは〜ッ…」
「…」
必死に息を整える俺を無言で見下ろすらっだぁさんに、俺は恐怖を覚えた。
「…なんで、泣いてたの。そもそもあんまり飲みとか行かないじゃん。」
どう答えようか少し考えてから俺は言った。
「…さ、寂しくて…らっだぁさんが…俺のこと構わなくなったし…嫌いになったのかなって…1回、らっだぁさんのこと忘れたくて…それで…」
「え?ちょ、ちょっと待って、ごめんごめん泣かないで…」
話している内に涙が溢れて泣きながら喋る俺に戸惑いながらも優しくしてくれる。
「俺〜…俺、だったんだ。ごめん…勘違いだったわ。ぴくさんなんかあったのかなって…連絡してこないとか前までなかったし。」
「構ってやれてないな〜って思ってたけどまさかこんなにとは思わなかった。本当に忙しかったんよ。ごめんぴくと」
「うぅっ…おれ…俺も、ごめんなさい…自分勝手だった、です…らっだぁさん怒ってたし…らっだぁさん、は…おれのこと、まだ好きですか」
「当たり前じゃん」
酔った俺のバラバラな言動に返してくれたその言葉に安心して、もっと涙が出てきてしまって、顔をぐしゃぐしゃにしながら俯く。
らっだぁさんは俺の頬や頭を撫でながら泣かないで〜と呟く。
「っ…でも、安心した…おれも、らっだぁさん…大好きです」
「…かわいいね。あと俺怒ってないからね。心配してただけ。」
「え…あそうだったんすか…」
あんなに怖かったけど怒ってはいなかったらしい。分かりにくい。
「……あの…したい、続き…ダメすか…?」
「…はぁ〜…ほんとにさあ」
しばらく間を置いて放たれた俺の言葉に呆れたように、らっだぁさんは俺に覆い被さる。
「逃げないでね、ぴくさん。」
「あぇ…」
…
「っあ゛…ぁうう゛ッんっ…ぅ〜…」
身体の中でらっだぁさんの大きな指が動く。
うつ伏せのまま腰を浮かせて弓のように身体を反らせている。
男の尊厳を破壊されるかのようなポーズのまま中を解されていく。
「ぴくさんっていつも声抑えるタイプだよね。俺はもっと聞きたいけどな〜」
「っ男の、喘ぎ声とか…聞きたくなくないっすかッ…」
「そんなことないよ。いっぱい鳴いててかわいいな〜って思う。だから、ね?ぴくさん。」
ぬるっ…と指が引き抜かれる。
「ナマで良いよね。じゃあいっぱい鳴いてね〜 」
「…っお゛〜ッ?!」
グンっと奥までらっだぁさんが入り込んでくる。
これだけでもう酔いが冷めそうだ。
中を押し広げ形を作っていく。
「…っキッツ…」
「っあ゛ッぁ゛うっんッお゛ぁあ゛っ」
身体が本格的に言うことを効かなくなってきて、口も開きっぱなしで声が余計出る。
シーツを掴もうにも力が入らなくて、俺の腰をガッシリと掴んだらっだぁさんに上下に大きく揺さぶられる。
逃げ道のない快楽に怖さを感じて、涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら喘ぐ。酒のせいか視界も定まらない。
「あ゛ぁっむ、む゛りッぅあ゛えっう゛〜ッ」
「ほら頑張って」
何度も容赦なく突かれ、もう何も考えることができない。
ギシギシと軋むベットの音と、ぐちょぐちょした湿っぽいいやらしい音が部屋に響く。
この湿っぽいいやらしい音が俺から出ているとは考えたくない。
「も、もうむり゛ッいっいぐぅ゛ッぁ゛っ」
「んふ、いいよ…出して」
「い゛っいぐっいぐいぐいぐ…ッあ゛〜っ」
腰を浮かせ、ビクビクと身体が大きく震え上がる。
ぼたぼたと白く濁った液体が身体の先から流れ落ちていく。
「っふ〜ッふっ…ふ〜ッ……あ゛ッ?!」
呼吸を整えている暇もなく、後ろから勢い良く突かれた。
行き場のなかった俺の手首を両手で掴み、後ろに引っ張られる。
身体が引き寄せられることでより肌が密着し、奥へ奥へと入っていく。
「あ〜…俺もイきそ…中…いい?」
「っあ゛っうぅ゛ん゛ッいい、すよっ゛お゛ッ」
「……ッ」
ブルっと小さく身体が震え、中が暖かいもので満たされた。
その反射で敏感になっていた身体が我慢できず、俺もまたイってしまった。
ドクドクと身体の中で波打っているのがわかる。
ずるっ…と中に入っていたものが抜かれ、小さく腰が跳ねる。
中からぼとぼとドロっとした液体が定間隔に落ちてくる。
シーツはあらゆる液体でびしょびしょだった。
ここで俺は気を失ったらしい。
…
目が覚めるとらっだぁさんの寝室だった。
酒を飲みに行ったのは覚えているが、そこからの記憶が曖昧で、詳しいことが思い出せない。
…どうにかあってらっだぁさんとの事後らしい。
後処理はしてるっぽいが一応シャワーを浴びようとベットから降り、立ち上がった。
俺が起きたことに気づき、隣で寝ていたらっだぁさんが目を覚ました。
「…おはよう、ぴくさん。好きだよ。」
…とりあえず昨日の内に俺らの仲は回復したっぽいな。
━━━━━━━━おわり━━━━━━━━━
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