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彼女の記憶は想像を絶するものだった
”記憶が七歳からしか本当に無いのだ”
ユ「どういう事…?」
無い…って事は無い筈だけど
彼女の云っていた事は本当だったっぽい
先「幹部にならないか?」
夜「…遠慮しとくよ。」
先「では、裏幹部はどうかな?」
夜「…詳しく聞かせて」
其処で記憶が移り変わる
黒「失礼します…先代首領が病死されました。時期首領を医者に任ずると遺されて」
夜「へぇ…」
この時の表情も、何処か掴めなかった
森「…君は!!」
夜「先代首領が殺されたからね…挨拶に」
太「何で」
ある少年がズイズイと押して聞いてくる
太「何で知ってるの?」
夜「ふふっ…大抵の事は見れば判るものだよ」
其処からまた記憶が移り変わり
中「うっせぇ!!俺は之から伸びるんだ!!」
太「はいはい元気だねー」
夜「…本当にこいつら大丈夫かな…」
中「手前と俺で?」
夜「私もいる」
中「うおっ…あんた空気かよ」
夜「はぁ?失礼な。気配が無いと云ってもらいたいね」
また移り変わる
中「今日も…大変そうですね」
太「そりゃあそうでしょねー…七件連続暗殺だもの」
夜「森さん一回殺してやろうかな…」
そう云いながら銃を握っている
夜「あっ、風花!」
風「夜月!仕事は大丈夫なの?」
夜「大丈夫大丈夫…森さんに投げれば良いんだよ…」
風「その性格どうにかならない?」
また変わる
夜「私は…どうすれば良い?」
風「夜月の…信じる道を‥行ってッ…光のみ、ち‥へ…」
手が滑り落ちる
夜「…判った。約束しよう」
変わる
与「武装探偵社、初めての探偵社員かー…」
夜「宜しくお願いします」
福「嗚呼。よろしく頼む」
社長、凄く威厳があるな…
まだ銀狼が抜けてないのか
乱「…ねぇ、君。前職は何?」
夜「前職ですか?ただふらふらとしていたので前職はありませんが」
乱「…ふぅん」
あれが話題の…名探偵か
之が一番直近の記憶だろうか
国「夜月!!お前は何度遅刻したら気が済むんだ!!」
夜「さぁね〜」
太「私もそうだねぇ〜」
国「お前ら揃って社会不適合者か!!」
敦「今日も大変ですね…」
夜「ふふっ…そうでも無いよ」
ゴポゴポ…
ユ「ぷはっ…」
水から這い出る
いつの間にか漆黒は抜けていた
ユ「何だったの…」
というか_
今の何処にあんなに心が黒くなる要素があったのよ…
…つくづくわからない。
まだ意識を失っているみたい
…何処かイライラしてきた
ユ「あんたねぇ…」
彼女に跨る
ユ「早く起きなさいよ!!」
ガッ…と首を絞める
夜「ッ…あぐっ…」
まだね…
グググッ
夜「カヒュッ‥ッ、ぅ゙あっ…」
パチッ
夜「ゲホゲホッ…」
一気に水が出る
夜「げほっ…ユラがやってくれたの」
ユ「…ええ」
夜「真逆、首絞めてやるとは思わなかった」
彼女はヘラッと笑っている
何で殺されかけた状況で笑っていられるのよ
ユ「あんたの思う事はつくづくわからない…ボソッ」
夜「そうでもないよ」
バッと顔を振り返る
夜「私の記憶に潜り込んだんだろう?そうしたら判るものだよ」
彼女はヘラッと笑っている
ユ「何でッ…」
夜「?」
ユ「何で笑っていられるのよッ!!」
私は立ち上がる
ユ「私はあんたを殺そうとしたのよ!?何でそんなに笑っていられるのよ!?」
夜月は少し黙りこくっていたが、すぐに笑った
夜「あははっ…面白い事を聞いてくるねぇ」
この時の表情も何処か掴めなかった
次に返ってきた返答は意外なものだった
夜「…”わからない”」
ユ「は…」
夜「判らないものだねぇ…何でだろうね?」
この時だけは理解出来た
寂しそうにしている
彼女が悲しそうにしている…
ユ「ッ…」
やっぱり彼女は________________________離せない存在だわ♡
なんだ…今の思考は
ユ「…早く撃って頂戴よ。じゃないと抜けられないわ」
夜「判っているよ」
妙に物わかりが良い…
その瞬間_
夜「こうした方が私と貴方。一石二鳥じゃない?」
銃口が向けられた先は_
チャキッ
夜月の頭
ユ「ッ…待ちなさい!」
夜「…じゃあ、最期に少しだけ話そうか」
また彼女は笑っている
ユ「最期って_
夜「ストップ」
私の足が止まる
夜「それ以上動いちゃあ、引き金を引くよ?」
ユ「ッ…」
バレた。
少しずつ動いてるからバレないと思ったのに…
夜「…君は質問したね。自分の生きている価値を見出した事はあるか」
ユ「…それがどうかしたのよ」
”私は生きている価値があるから死にたいんだ”
彼女はニコッと笑う
ユ「どういう_
夜「それじゃあ、さよならだね」
彼女が引き金に指を乗せる
私はすぐ走るが_
この距離じゃ夜月を銃を引く方が早い…
ユ「ッ…」
最期に発せられた言葉は意外なものだった
夜「……___」
パァンッ!