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太「ッ…ユラ」


彼女を捕まえた


之で_


ユ「駄目…」


太「え___


彼女は私の手を振り払う


ユ「駄目ッ!!」


その瞬間、異能力が暴走する


太「ッ_


すぐに彼女の手を取る


その瞬間、異能力は静まる


バタッ


彼女は気を失ったのか、倒れる


太「何が…


”何があった?”


とりあえず探偵社に運ばせた


与「精神が…参ってるね。何か精神的に悪い事があったんだろう」


太「そうですか…」


精神的…何か彼女の精神が悪くする出来事が此の三時間であったのだろうか?


ガチャ…


探偵社の扉が開く


敦「ただいまです…」


鏡「今日も頑張った…!」


二人は”遺体の無い血痕”事件について先程電話があったので行ってくれた


国「敦、どうだった?」


敦「特に最近の事件と変わりありません…手がかりはなしです。」


国「そうか…」


国木田君が悔しそうな顔をしている


鏡「ただ、犯人の方は目撃者が居た」


敦「そうです!…被害者の母親が被害にあった建物に変な二人組が入っていくのを見たと」


太「それはどんな見た目だい?」


敦「ええと…片方が紫の上着に下が黒。もう片方が水色の上着に下は青色だったといいます」


やっぱり…彼女達しかあり得ないか…


こんな時まで母親の事を思っているのか。


敦「そちらは…太宰さんが医務室が出てきたのは何かあったんですか?」


太「嗚呼。”ユラ”を捕まえた」


鏡「!!、本当」


太「嗚呼、ただ_様子がおかしかった」


自分の椅子に戻る


太「何か焦っている様子…何か試練の道であったのかもしれない。現実に響くのは初めて聞いたけど」


敦「そうですか…」


彼女は…何があったんだ









ユ「ハッ…ハッ…」


息が上がる


上手く呼吸が出来ない


その間にもどんどん広がっていく赤い_。


ユ「駄目…駄目ッ!!」


傷口を抑える


彼女の体温は氷のように冷たくなっていく


判っていた。


もう助からない事なんて。


でも体が勝手に行動した


手のひらを見るとべったりと血が付く


ユ「はぁっ…はぁっ…」


思わず手が震える


こんな現実を突きつけられて


まだ”十六歳”の少女には早すぎた


ましてや一般人の少女は


”血”と云う名の絶望を見慣れていないのだから。









パチッ


白い天井


私の空間じゃない


医薬品の匂いがする_


医務室


思わず体を上げる


白い部屋_


あの赤い手のひらがフラッシュバックする


ユ「ハッ…ハッ…」


思わず思い出して過呼吸気味になる


其処に_


ガチャ…


与「起きた__大丈夫かい!?」


誰か来た


彼女は背中に手を沿えてくれる


与「吸ッて_吐いて」


それを何度か繰り返した後_


ユ「はぁっ…此処は」


与「此処は武装探偵社。茶色のコートを着た人が居たのは覚えてるかい?」


茶色のコート_


ユ「確かに…居た」


与「今、その人を呼んでくるから待ッてな」


バタン…


一人、取り残される


ユ「……」


何度経験しただろう。


一人ぼっちは。


ユ「辛いなぁ…」


之で彼女が居たら_


ガチャ…


医務室の扉が開く


太「やぁ、気持ちは大丈夫かい?」


ユ「あ…はい」


咄嗟に答える


太「私は武装探偵社の太宰治。宜しく」


ユ「よろしく‥お願いします」


太「君に一つ聞きたい_


”夜月さんを何処へやった?”


その質問を聞いて、一気に思い出す


ユ「はぁっ…はぁっ…」


太「…ゆっくりで良い。話せるかい?」


ユ「は、い」


深呼吸をする


ユ「彼女は_


”死にました”







”死にました”


それを聞いて驚いた


太「は…?」


ユ「…経緯を説明します」


彼女は相当辛い気持ちだったのだろう


手がずっと震えている


ユ「彼女はもう一人のワタシに連れて行かれ、試練の道に来ました。其処では彼女と今のワタシが居て、条件は私を殺す事」


太「…それを、条件としたのかい?」


ユ「ッ‥外のワタシが」


悔しそうな顔をしている


ユ「其処で質問をしたら心が漆黒に染まってしまって‥すぐに終わったんですが、その後に自分を撃って_」


太「…何の質問をした?」


ユ「…_


”この世界で生きる価値を見出した事はあるか”


太「!!」


之は…答えがたい質問だ


ユ「彼女は‥こう、答えました」


”私は生きている価値があるから死にたい”


ユ「私には、全く意味が判りませんでした。何のことやら…」


太「その後は?」


ポロッと一つの雫が落ちる


ユ「彼女はッ‥自分を撃って…どんどん体温が冷たくなっていってッ…血が全然止まらなくてッ…」


太「……」


彼女は相当辛いだろう。


なんせまだ”十六歳”だ。


報告書には二十代とか書いているが、


まだ一般人だと高校生だ。


そんな人が急に大量に流れる血を見てどう思う?


答えはパニックになるしか選択肢はないんだ


何をすれば良いのか、それ以前に血が全く止まらない


もう手遅れだと判っているのに、体は勝手に動く。


…そんなものだ。


太「…探偵社の皆さんに知らせてきますね」


私は医務室を出る


ユ「ヒック…ヒック…」


そんな彼女が泣いているのは以前にも以降にも知っているのは私だけだろう


彼女にとって先輩は大切な人だった


どっちの人格にとっても。






昨日はすみません!

校外学習により、手がつけられませんでした…

今日は2話投稿します!

探偵社最強、元マフィア裏幹部だった件

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