テラーノベル
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俺は噂の白花が咲く山へとやって来た
そしてそれは山に入る前から見えていた
いくつものタイヤの跡
土が抉れ草も踏み倒されている
そして肝心の白花が見えない
普通の白花だって見つからないのに、こんなに荒らされていたら咲く訳がなかった
これは信憑性が出て来たな
そう思いながら辺りを見回すが、花は見当たらない
少し待たないと無理だな
そう思いながら俺は青い花が咲く山へと車を向け走り出した
“こや、今どこにいる?”
叶さんから無線だ
“俺‥‥今用事があって”
“いつこっちにこれそう?”
“あ‥‥1時間もあれば”
今日は青花が一番高額だ
だから今日中に薬に練って売却してしまいたかった
“急がなくてもいいよ。薬売ったら連絡ちょうだい”
“‥‥わかりました”
俺が薬やってる事知ってた?
でも見られてなかったよな‥‥
察しが良すぎる叶さんに時折未来が見えているのかもと錯覚してしまう
“え?ボス!一人で花やってるんですか⁈”
“行くなら誘って下さいよ!”
“いや持ってた花、薬にしてるだけだからすぐ終わるよ”
“嘘でしょボス。まだ山で花摘んでるんじゃないですか?”
“そんな事ないよ”
“そんな事ありますよ!絶対山にいるでしょ?”
“俺の事はいいから早く仕事してこいよ”
次々と部下から無線が入る
こんな時の一致団結力はさすがLycorisの子達だ
それがうちの良いところではある
“じゃあこや、終わったら連絡してね。僕も用事足してくるからさ”
“わかりました叶さん。すぐに連絡します”
俺は車に半分詰まった花を見て後ろの扉を閉めた
そして南にある薬品精製台に向かい急いで薬を練る
ビーチ近くの売人の元に向かい薬を売ると急いでアジトへ向かった
“叶さん、アジト戻りました”
“あ、戻った?僕ももうすぐ終わるから、向かいのメカニックの駐車場に居てくれる?”
“メカニックの駐車場ですか?”
“そう。ちょっと待ってて”
“わかりました”
無線を終えると俺は向かいのメカニックの駐車場に向かった
俺が着くと同時に叶さんの車が俺の前に停まった
「ごめん、待った?」
「いえ、待たせたのは俺の方ですけど」
「いや、全然大丈夫だよ」
叶さんが車から降りる
そして俺の前に手を差し出した
「なんですか?」
「いいから手出してよ」
「‥‥?はい」
叶さんが俺の手のひらに鍵を置いた
今運転して来た車の鍵
「なんですか?俺に運転して行って欲しいところでもあるんですか?」
「ううん、違うけど」
「違うならなんで‥‥」
よく見ると鍵は何個かあった
「なんでこんなに‥‥」
「こやにあげるよ」
「え‥‥?」
車の鍵って事は‥‥
車をくれるって事?
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