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覗き穴

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覗き穴

2 - 第2話

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200

2024年05月27日

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東條に見られていたとは知らなかった。

ある夜、帰る時呼び止められた。

何だろうと思ったが、目黒の家のお向かいさん。付き合いがあるかもしれない。無難に挨拶だけした。


東條ー僕は知ってるんだよね。

渡辺ーどなたですか?

東條ー目黒くんの向かいに住んでる、東條と言います。

渡辺ー何を知ってるんです?

東條ーお2人は恋人同士でしょう?

渡辺ー何のことでしょう?

東條ー見たんだよね、目黒くんが君を抱き寄せてるの。

渡辺ー・・。

東條ーよく遊びに来るよね?

渡辺ー友達ですから。

東條ー恋人でしょう?

渡辺ー変なこと言わないでください。

東條ー玄関ドアに覗き穴あるでしょう、僕見たんだよね。

渡辺ー・・。

東條ー目黒くんが抱き寄せて部屋に入れるとこ。

渡辺ー知りません。

東條ー僕とこに遊びに来ないか?

渡辺ー行きません。

東條ーいいことしよう?

渡辺ーお断りします。


何度かそういうやりとりがあった。

いつも見られている。

そして、渡辺は目黒の家に出入りすることが出来なくなった。


自分の家に帰って来た。

渡辺は泣いた。

目黒に言う約束したのに言えなかった。

先日、していたマスクの下。

頬に1センチくらいの傷があった。

東條がカッターで付けた傷。

目黒に言えば何をされるか分からない。怖かった。

笑いながらカッターで顔を切る人。

玄関ドアの上に防犯カメラを設置して、渡辺がいつ来るか見張ってる人。

自分もだが、目黒に何かするかもしれない。

だから言えない。

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コメント

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oh…🥺

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