コメント
2件
oh…🥺
東條に見られていたとは知らなかった。
ある夜、帰る時呼び止められた。
何だろうと思ったが、目黒の家のお向かいさん。付き合いがあるかもしれない。無難に挨拶だけした。
東條ー僕は知ってるんだよね。
渡辺ーどなたですか?
東條ー目黒くんの向かいに住んでる、東條と言います。
渡辺ー何を知ってるんです?
東條ーお2人は恋人同士でしょう?
渡辺ー何のことでしょう?
東條ー見たんだよね、目黒くんが君を抱き寄せてるの。
渡辺ー・・。
東條ーよく遊びに来るよね?
渡辺ー友達ですから。
東條ー恋人でしょう?
渡辺ー変なこと言わないでください。
東條ー玄関ドアに覗き穴あるでしょう、僕見たんだよね。
渡辺ー・・。
東條ー目黒くんが抱き寄せて部屋に入れるとこ。
渡辺ー知りません。
東條ー僕とこに遊びに来ないか?
渡辺ー行きません。
東條ーいいことしよう?
渡辺ーお断りします。
何度かそういうやりとりがあった。
いつも見られている。
そして、渡辺は目黒の家に出入りすることが出来なくなった。
自分の家に帰って来た。
渡辺は泣いた。
目黒に言う約束したのに言えなかった。
先日、していたマスクの下。
頬に1センチくらいの傷があった。
東條がカッターで付けた傷。
目黒に言えば何をされるか分からない。怖かった。
笑いながらカッターで顔を切る人。
玄関ドアの上に防犯カメラを設置して、渡辺がいつ来るか見張ってる人。
自分もだが、目黒に何かするかもしれない。
だから言えない。