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「おい、どういうことだこれは?」
「何よロシ。」
「『何よ』じゃねえ。日本家の奴ら、どうしたんだよ。」
「まあまあ落ち着いて!ちょっとこれには深ーい訳があってね…」
「早く教えろクソ米帝。」
「あ”?」
「だから早く教えやがれや!耳イカれてんのか?」
「うっさいわね…大戦前の記憶が戻っただけよ。」
「ああ…例のか。」
こいつ…めっちゃ年下のくせして偉そうに…
あいつの息子じゃなかったら今頃土に帰してたわよ。
「あんなかの海?って呼ばれてるやつ、やけにブリテンと仲いいな。」
「え?あああいつは…母さんの一番弟子だし。」
嘘だ。
アタシ自身自分を誤魔化してこんなこと言ってる。
母さんはおそらくカイのことが恋愛的な意味で好きなんだろう。母さん自身気づいてないけど。
素直に喜べないな。
何より気まずいし。だって自分で死の淵まで追い込んだ敵が母親の恋人なんだよ?
「はいはーい、会議始めるわよ〜。」
「ザワザワ…」
やっぱり日本家の「アレ」のせいでざわついてる。
問題が起きないといいんだけど…
「じゃあここまで!会議終了!」
「それより質問なんですけど。」
「どしたのGer。」
「あの…どうして父さんと一緒にいた三人が戻ってきてるんですか?」
「ザワザワ…」
「父さんと一緒って…ニエムツィどういうこと!?」
バカーっ!?なんでそこで爆弾落としてくんのよGer!?そういうのはあとでこっそり聞きなさいってアメリカお姉様ことアタシが何回も言ったでしょうが!?
「いや日本家の御三方、明らかに父さんと一緒に仕事してた方々でしたから…」
「えっとねGer,これには深いわけがあってね…」
「ザワザワザワ…」
「どういうこと!?」
「枢軸の主要国の一味ってこと!?」
「でもそんなのとっくの等に連合国で滅ぼしたんじゃ…」
どうすんのよこれ…リクとカイは…
「「…」」
黙り込みを決めてる…
「落ち着け、訳ならこっちで話す。」
さすがロシ!でもなんかムカつくわね。
「まず三人はショックで記憶が消えていたから別人物のように見えていただけだ。日本っていう国体が変わっていないから死ぬこともできなかったしな。
ただ、一応のことでこいつらが牙を剥いてきたら全戦力で叩くという脅しはかけている。安心しろ。 」
「ザワザワザワ」
「なーんだ、そんなことかー。」
「まあそれなら一応平気なのかな?」
良かった。なんとかなった。
「なんかムカつくけど、あれは流石ね。」
「当たり前だろ、あのまま行ったらパニックコース待ったなしだぞ。」
ほんと、こういうとこは似てるんだから。
「あ、米国、それと露西亜。」
「あれ、リクどしたの?」
「いやその…さっきはどうも、いやこの場合は
サンキュー?スパシーバ?とでも言うのか?」
「陸あなた、ロシア語はまだしもとして英語ではこうですよ、I appriciate it。」
「表出ろ海。」
「血気盛んですねー。」
やれやれ。
「はい喧嘩はストップ!ほんと変わんないわね。」
「「いやお前が言うな米帝。」」
「…ふーん。一回ミッドウェー集合。」
「ギャーギャーワーワー」
「…いい年した大人が何やってんだ。」
一方その頃
「ふーん、やっぱ生きてたか。
じゃあこの計画にも参加してもらえそう。」
嫌な影が動いていた。
「ふふ。待っててね、ボクが君を取り戻すから。」
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