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低浮上やけ、申し訳程度の短編読み切り。
※ 読み切りとは言え色んな話が色々入ってます。
※ 主は歌い手にハマってますので歌い手のもあります。
※ 思いつく限り沢山書きました。
※ クソ長なんで時間ある時にどうぞ。
※ 主の大好物なんで、病みや嘔吐があります。
※ 短編とか言っときながら一つでかなり長いものもあります。
※ おもくっそBLです。(特に歌い手)
~ 目次 ~
「 眼鏡 」歯車↬水
「 休憩 」歯車↬黒
「 想い 」歯車↬空
「 不仲 」賽子↬青⃝
「 天然 」一星↬藐
「 仲間 」六奏↬茈
「 未来 」歯車
〖 眼鏡 〗. 歯車 水
水:ん゙〜…疲れた…
書類を五時間ぶっ続け。
そりゃあ疲れるに決まっている。
ぐいーっと伸びをすると、パキパキ、と体から音が鳴る。
座りすぎて凝り固まったのだろう。
運動がてらに談話室まで行ってみよう。
“ あるもの ”の存在を忘れて、水は自室を出た。
*
談話室の前に着くと、ガヤガヤと話し声が聞こえる。
夜中の二時だと言うのに迷惑なものだ。
まぁいい、疲れているから話に混ぜてもらおう…
水:うぃー、お疲れ…
黄:おー、お疲r…!?
青:ん、水k…!?
桃:二人ともどうしたん?…あー、
水:?なんか付いとる?
三人ともこちらを見たまま止まる。
おかしな奴らだな…
それにしてもなにか付いているだろうか。
特に違和感は無いのだが…
水:?、、?
青:…水ってさ、そんなん付けとった?
水:え?
桃:ふっ…これ、
スッ、と目元に桃の手が来る。
顔に手が当たると思っていた。
それは俺の目の前で止まり、かけていた“ 眼鏡 ”を取った。
水:へっ、…あ゙!!
桃:忘れとったんかよ… / 笑
水:書類続きで忘れとった…
黄:ふは w ほらよ、ココア。
水:ん、さんきゅ。
貰ったココアを口にする。
冬に半袖半パンの俺にはよく沁みる。
水:…ん、ずび…っ
青:おうおう、薄着しとるから風邪引きかけとんちゃう?
桃:上着着て暖かくしろよ〜?
水:すまんすまん… / 笑
黄:てかさ、来週って戦争やんな?
桃:あー、せやな。そろそろ鍛錬も多くせな。
青:うげぇ…
水:んな嫌そうな顔すんなや… / 笑
戦争に向けての対策の話をしてる間に、外は朝日が昇っていた。
ああ、また一日が始まる。
*end*
〖 休憩 〗. 歯車 黒
黒:あ゙~…終わんね、
ただいま夜中の三時。
いや…朝の三時の方がいいのか?
とにかく、書類が終わらなくてオールしそうだ。
< 黒さん?起きとんの?
黒:うげ…
赤氏にバレるのは厄介だ。
反応せずに書類しよ…
ガチャ。
赤:黒さん???
黒:ぁ゙ッ……
赤:何オールしようとしとるん。
黒:えぇ〜…っと、だな、
やばい、バレた。
なにか言い訳をしなければ…
黒:そ、その……
赤:…俺が言えたことちゃうが、ちゃんと休めよ?
黒:ぅ゙…はぁい、
赤:とか言いながら結局続ける人間なのは知っとるで。
黒:ぅぐっ…
全部バレてるじゃねぇか。
でも終わらせないとなぁ…
赤:…な、黒さん。俺が一緒に寝たるから。
黒:ぇ゙ッ、いい歳して添い寝か…??
赤:はっ倒すぞ。
黒:スミマセン…
赤:別にベッドでかいんやからええやん。ほら、早く。
黒:はーい…
赤が寝転ぶベッドに俺も寝転ぶ。
俺よりも少し背の高い赤は、足がはみ出しそうだった。
赤:じゃ、逃げんなよ〜…おやすみ…… / 抱
黒:うっ、…
寝るしかないのか…
まぁ…あんまり寝れてなかったしな。
今日ぐらい…いいか、…
黒:…… / 寝
*
赤:よお寝れたか?
黒:嗚呼!書類も捗りそうだ!!
赤:それなら良かったわ。
服を着替えて、総統席に座る。
さぁて、今日も頑張るかな。
*end*
〖 想い 〗. 歯車 空
空:桃〜っ♡
桃:うげっ、来んな!!
空:しんらつぅ〜…
また逃げられた…
いやまぁ、ネタだからいいんだけどさ…
人に避けられるのは少し心が痛い。
幼少期そうだったからだろうか。
人間関係に関しての不安が募りやすい。
空:…うぅん、そんなん考えちゃダメ!!
藤:どうした、空。
空:わぁ゙ッ!?に、藤…っ
藤:驚きすぎだろう…
空:びっくりした…おどかさないでよね!
心臓飛び出るかと思った…
藤:まー、相棒が悲しそうな顔してたからな。
空:…ぇ、ッ
藤:何年一緒だと思ってんだ。喜怒哀楽ぐらい見りゃわかる。
空:…、そっか、…
やっぱ、藤にはバレるんだ…
言った方がいいのかな。
空:…俺もう、ホモ弄りされんのやだよ…っ / 泣
藤:うん、うん。
空:桃とも仲良くしたい…ッ゙もうキャラ作り疲れた…っ゙!
藤:そうか、…そうだな、疲れたな。お疲れ様。 / 撫
空:うぅ゙…っ
*
空:……… / 寝
藤:頑張ったんだな、空…
こいつが、人一倍努力家なのは知ってる。
人のためになんでも出来るやつなのは、俺が一番わかってる。
しかし、俺はもう任務に行かなければいけない。
藤:空、また帰ってきたら…もっと話そうな。
空:…… / 寝
空、お前は素のままでも充分魅力があるんだから、
自信を持ってくれ。
嫌なことならしなくていいから。
ありのままの自分で、みんなに想いを伝えるんだぞ。
*
桃:空〜?
空:あ、桃。どうしたの?
桃:…なんかあれよな、
空:?
桃:最近、ホモネタ無くなったよな。
空:あぁ…
昨日起きたら藤はもう居なくて、代わりに手紙があった。
俺はありのままでいいって、自信持てって。
みんなのことは仲間として大好き。
けど、恋愛対象として感じたことは無い。
まだこのことを、伝えられてはいないんだけど。
空:…俺、ホモじゃないし。
桃:…、?!そうやったん!?
空:まぁ、…気づけばキャラが定着してた…みたいな、?
桃:そうか、…
空:元からスキンシップが多かったから、そのせいかも。
桃:ま、俺は追いかけられなくて済むからええけど!
空:ふふっ…で、なんの用?
桃:あぁ、ちょっと訓練で怪我してもて…
空:はいはい、見せて〜。
キャラなんて作らなくても良かっただなんて、今更すぎて。
作らなくても笑い合える仲間がいる。
早く気づけば良かったなぁ、なんて考える。
そんなことより、今は桃の怪我!
そう思い、いつも通りの手つきで治療を始めた。
*end*
〖 不仲 〗. 賽子 蒼
俺と水は不仲だ。
自分で言うものでもないが、
周りから見てもそうだろう。
水⃝:だぁかぁらぁ〜?!
青⃝:お前こそなぁ!!
桃⃝:程々にしなよ〜。
いつもヘラヘラしているのが嫌いだ。
人の苦労を理解できないのが嫌いだ。
それでも、嫌いになりきれないもどかしさは、
心の底で光る感情が、邪魔をしているのだろうか。
*
青⃝:うぃー…、、って、みんな早いな…時間間違えたか、?
黒⃝:いや、大丈夫や…
桃⃝:…単刀直入に聞く、これ何?
桃のスマホに映っていたのは、
書いた覚えのないツイート。
しかも内容は、水への誹謗中傷だった。
青⃝:…いや、俺こんなん書いてへんっ!!
赤⃝:赤たちも信じたいけど…これ青ちの垢だしさ…
水⃝:…っ、こんなこと、思ってたの…ッ?
青⃝:違うッ!!俺は、っ
白⃝:やめてや!!
青⃝:…、ッ
白が叫んだ瞬間に分かる。
もう何も、取り返しはつかないのだと。
白⃝:…しばらく顔見たくない、帰ってや…
青⃝:…ごめん、なさぃ、……
水⃝:ッぁ、……
俺がこの時、俺は書いてないんだって、
もっと強く言える心があれば、
何も変わらず、過ごせてたんかな…
気まずくて、居心地が悪くて、
会議室から離れた個室に入る。
青⃝:ぐすッ゙、…はぶ、っ / 泣
嫌いじゃない、嫌いじゃないの。
水のこと、本当はちっとも嫌いじゃない。
なのに…なんでよ、
なんでこんなことに…
*
そんな顔しないでよ、青くん。
君がこんなことにしたんでしょ、?
今まで悲しい顔なんて見せなかった青くんが、
初めて見せた、すごく辛そうな顔。
嫌いなのに、嫌いなはずなのに、
見てるとこっちも苦しくて。
初めて会った時より遥かにやつれた顔を見れば見るほど、
彼の忙しさとひたむきさがひしひし伝わる。
彼が出て行ったあと。
白ちゃんに話しかける。
水⃝:……、ねぇ、白ちゃん。
白⃝:どしたん、水くん。
水⃝:…青くんは、本当に書いたのかなぁ。
白⃝:…さぁな。
*
青⃝:かひゅ゙ッ、ぅ゙…
メンバーからあんな言われる日が来ると思ってなかったからか、
耐えきれなかった心の負担が体調に表れだした。
青⃝:あぁ゙…っ、ぅ゙〜…ッひゅ、゙っ、ごほ…ッ
最近は外に出るのも億劫だが、
食べ物は買わなければ減る一方だ。
息を整ってきた頃に、靴を履いて外に出た。
服は適当に選んだ物だが、まぁいいだろう。
水⃝:…、青くん、?
青⃝:…っぇ、ぁ、
白⃝:…こんなとこで、何しとるん。
青⃝:ぅ、ぇ、ごはん、かいに…っ
水⃝:……
変なこと言ったかな、
ごめんなさい、早く帰らなきゃ…
思えば思うほど、足は動いてくれなかった。
水⃝:…僕、お話しながら帰りたいな!
白⃝:僕はええけど… / ちら
青⃝:えっ、…と、大丈夫、です……
*
水⃝:青くん、めっちゃ痩せたくない?
白⃝:…たしかに、
青⃝:…、?痩せて、…ますか、?
水⃝:え、うん…
太ったと思ったんだけどな、
俺の勘違いだったのか…?
水⃝:あ、そうだ白さん、次の〜〜〜〜…
白⃝:ああ、それな。えっとな、〜〜〜〜…
青⃝:……
俺は、この二人と共に行動していていいのだろうか。
楽しそうな二人の隣に、
俺がいていい資格なんて、あるのだろうか…
青⃝:…ぁッ、
水達が歩いているところに、
工事現場の鉄骨が崩れ落ちてきている。
しかも、気づいていないようだった。
__助けなきゃ。
それ以外考えている暇など、今はなかった。
青⃝:……ッ / どんっ
水⃝:うわっ!?
白⃝:!?青ちゃん何しt
ガシャァンッ!!
*
水⃝:…ぇ、ぁ…、ッ
僕たちの上から鉄骨が降ってきて、
僕たちを突き飛ばした青くんが鉄骨の下敷きになった。
白⃝:青ちゃん…っ? / 震
水⃝:白ちゃん、
白⃝:やや、…っ嫌や…ッ!!
水⃝:白ちゃんッッ゙!!
白⃝:ッぁ、水くん…、っ
水⃝:救急車呼ばなきゃ、それこそ死んじゃうよ…ッ!!
白⃝:うっ、うん…ッ
水⃝:……ッ
鉄骨の方を見やると、
青くんの上半身が見えていた。
地面は血溜まり、青くんの頭からも血。
青⃝:……、 / 呟
水⃝:…、!青くん…っ、!
青⃝:ぃ、…たぃ゙……、たす、け……っ゙
水⃝:…!絶対助ける、助けるからね…ッ!
彼の手を取り、優しく握る。
まだ温かいその手に安堵を覚える。
絶対死なないでね、青くん。
*
青⃝:………、ぁ、ぅ…、、? / 起
水⃝:あッ、青くん!!
青⃝:……、水…?
水⃝:そうだよ、水だよ…っ
ここ、どこなんだろ…
人工呼吸器…病院かな、?
桃⃝:…ぁ、青、おはよ…
青⃝:…、桃、゛……
桃⃝:ごめんッ…ごめんね、
青⃝:………
桃⃝:信じてあげられなくて…っ゛、ほんと、ごめん゛…ッ
青⃝:…… / 起
起き上がって、邪魔くさい人工呼吸器を外す。
桃は驚いて固まってた。
青⃝:ぉ゙…れの、せぃ゙、…桃゙、わるくな゙ぃ……
桃⃝:…、っ
水⃝:…、それよりッ、呼吸器もっかい付けなきゃ…っ
白⃝:ぇ、ナースコールが先ちゃうんッ?
青⃝:だぃッ゙…じょb、げほッ゙…かびっ、ひゅ゙…ッ
水⃝:わぁぁッ、ナースコールっ!!
*
青は優しすぎるんだよ、人に。
自分に優しくできない癖に。
青。
青は鉄骨の下敷きになったから入院しただけじゃない。
…栄養失調だって。
すんでのところで一命を取り留めてたらしいけど、
それだけ、お前は限界だったよ…
前会った時よりはるかに痩せた体を見た時、
申し訳なさが沢山込み上げてきて。
桃⃝:…青はもっと、自分のこと気にかけてあげて…
青⃝:…、? / 呼吸器付
でないと、
青も知らない内に、青が死んじゃう…
*
あの事故の後、
俺の垢をよく調べて見た。
そしたら、いっとき乗っ取られてたらしくて、
多分、あの投稿はその時に投稿された。
桃⃝:まじごめん…
白⃝:僕もやぁ…ほんまごめん…
青⃝:ぇ、ぁ、ぃや…ッ
黒⃝:俺も、やな…なんもせんかったし…
赤⃝:赤も、…青ちの垢だからって、本人とは限らないよね。
青⃝:ぁ、えぅ…っ
現在、謝られすぎて困ってます。
そんな、みんなが謝ることないんやけど…
水⃝:…しんみりしないでよ!
桃⃝:…水、
水⃝:過ぎたことなんて、どんだけ考えても終わらないよ。
青⃝:……、!
水⃝:だって過ぎちゃってるもん。何も変えようがないんだよ。
白⃝:…確かに、
水⃝:僕らは青くんを信じられなかったけど、今仲直りしてるしいいんじゃない?
青⃝:…水にしては、ええこと言うやん……
水⃝:ぼくにしてはッ!?
青⃝:…… w
何気なくて、それでも大好きだったあの日常が、
戻ってきたような気がして。
なぁ、水。
俺は、お前のこと嫌いじゃないよ。
全然…そう、今まで一度も嫌いだと思ったことはない。
俺には秘密があるんよ、
たった一つの、誰も知らない秘密。
俺は、賽子を結成する前からずっとずーっと、
__水に、恋をしています。
*end*
〖 天然 〗 . 一星 藐
紅:藐ってさ、ほんと天然さんだよね〜。
浠:ホンマにな!純粋やしな〜。
藐:そうかぁ…?別に普通だけどなぁ…
みんな口を揃えて俺に向かって言う、
「天然」。
あまり意味を理解してはいないが、
まぁ、悪い言葉ではないのは分かる。
橙:なんかこう…可愛がりたくなるよね w
翆:そうだね〜。藐は素でやるから可愛いんだよね。
藐:…??
紅:これで理解してないから天然なんだよね!! w
本当に、どういう意味だろう…
*
ドンッ!
藐:あ、…すんません、
通:あ゙?…あーあ、骨折れた。慰謝料払ってくんない?
藐:いしゃりょう…?医者の料金なんてあるんですか?
通:ば?ふざけてんの?
藐:いいえ、全く…
あーれれ…
ほんと、いしゃりょうってなに…
浠:あれ、藐やん!何しとんの〜?
藐:なんか…いしゃりょう?請求されてる…
浠:…えっ、あ、え?
通:…… / 怒
浠:ッスー…この子慰謝料知らないんすよ…
通:え??
浠:許してくれません…??
通:ッチ…払えねぇならいいよ……
( ※ こんな優しい人あんまり居ません )
何だったんだろう…
浠:あー…一旦帰ろ。
*
紅:そんなことがあったの!? w
橙:藐… / 呆笑
藐:えぇ…?
何がおかしいんだろうか…
浠:はー、ビビったわマジで…
翆:次からは気を付けてね。
藐:わかった〜。
橙:安心できないな… / 笑
*end*
〖仲間〗 . 六奏 茈
起きた。体が重かった。
そんなことを考えるのもめんどくさいほど、
頭が溶けている。
まぁ、それすら頭で考えられてはいないのだが。
茈:ぁ゙〜…、?
過労だろうか。
それとも普通に熱が出たのか。
とりあえずメンバーに連絡をしようと、
スマホを取ろうとするのも億劫だ。
茈:ん゙〜……
後でいいかな…
*
百:……
おかしい。
今日は会議だと言ったはずなのに、
茈がこない。
瑞:…茈くん、遅いね……
赫:珍しいな…
黄:心配やな…
百:チッ…何してんの、マジで…
翠:まぁまぁ、…
先程から電話もずっと掛けてるのに。
出ないとかありえん…
茈『…もしもし、?゙』
百:ぁ、やっと出た!!
茈『ッ゙…ごめん、気づかんかった。なんかあったっけ?』
百:会議ある。しかも大事なやつ!!
茈『へっ、?…ごめん、すぐ行く…ッ゙』
百:…五分ね。
プツッ、と電話が切れる。
忘れてたなんて…
瑞:百くん、五分は流石にッ、!
黄:そうだよ、まにきの家からここまで走って十分はかかるのに…っ
百:遅刻した方が悪いんじゃん…ッ
翠:……
*
茈:はッ゙、…げほっ、……ひッ゙、
走りたい、走りたいのに、
走ったら吐いてしまいそうで、
申し訳なく思いつつも、歩きで向かう。
茈:つぃ゙…た、ッ
ピンポーン、と軽快にインターホンの音が鳴る。
<…開いてるよ。
茈:ッ……わかった、
あの声の百は確実に怒ってる。
手が震える。ドアノブを握れない。
それでも中に入らなければ。
ガチャ、とドアを開けるとすぐに、
走ってくる音がする。
百:…、ッ!
茈:ぁ、ッ百、ごめ
パチンッ。
茈:ぃ゙…っ
百:遅いよ…ッ何してんの!?
茈:ごめ、ッごめん…っぅ゙
大きな声が頭に響く。
視界が歪む、でも立ってなきゃ…
百:前から言ってたじゃん…大事な会議だって!
茈:ひッ゙ぅ、…ごめ、なさっ゙
百:謝るくらいなら遅刻しないでよ、そんなのも分かんない!?
茈:ごめん゙、なさぃ゙…ッ、ごめ、なざッぃ… / 泣
百の方を向けない。目を合わせられない。
大っきい声やだ、聞きたくない。
俯いたまま耳を塞いで、必死に謝り続ける。
瑞:百くん、そろそr…ッ!?
茈:ひぐっ゙……ごめッぇ゙、なさ、…っ゙ / 泣
瑞:茈くん…ッ?!大丈夫、!?
茈:かびッ、ひゅ…っ゙
瑞:ちょ…ッ運ばなきゃ…
百:ぇ、ぁ…
瑞:何ぼーっとしてんの、百くんも手伝って!!
百:ぁ、ッうん、…
*
赫:おー…って、茈…、?
茈:けほッ゙、ぐす…っ゙
翠:大丈夫?
瑞:うーん、熱いから熱かも…、?
黄:あゎ、…とりあえずソファー、? / 焦
百:…うん、そうだね。
茈せんせー、大丈夫かな…
だいぶ顔も赤いし、体も熱い…
結構やばめやな。
瑞:茈くん〜?
茈:こほッ゙…けほっ、何゙、?
瑞:どっか悪いとこない?
茈:ぁ゙たま…、ぁと、きもちわるぃ゙…
瑞:そかそか。
翠:じゃあ、俺が茈ちゃん見とくよ。袋持って。
黄:じゃっ、じゃあ俺も!
その日は一日忙しかった記憶がある。
みんなで会議するの忘れたから、
後でスタッフさんに怒られたけど。
*
茈:ほんっっとにすまん…
熱で三日も寝込んで、
みんなに沢山迷惑をかけてしまった…
赫:いやいや、茈のせいじゃねぇだろ?
黄:そっ、そうそう!元気になってよかったぁ…
百:ごめんマジごめん… / 土下座
茈:ちょ、百…っ、言わなかった俺も悪いんだから…ッ
瑞:ま、今回ばかりは百くんにも非があるね!!
翠:お互い様だよ、二人とも。
百:……
茈:……ふっ、そうだな。
百:ほんとごめんね〜、これからは気をつける!
茈:おう!
この先も、俺はきっとこの五人と歩み続ける。
いつもありがとな。
小っ恥ずかしくてあんま言えねぇけど、
俺はお前らのこと、
大好きだからよ。
*end*
〖未来〗 . 歯車
輝く未来を夢見ていた。
仲間と共に歩み続ける未来。
甘味仲間と楽しくやる未来。
敬うあの人の隣にいる未来。
復讐より幸福が溢れる未来。
暖かな愛情に包まれた未来。
相棒と先へ進み続ける未来。
マブダチと笑い合える未来。
仲間の隣に居続けてる未来。
仲間達と馬鹿やってる未来。
内輪争いで楽しく遊ぶ未来。
本を読み優雅に過ごす未来。
親友と原付で走り回る未来。
嘘偽りなく過ごしてる未来。
新しい仲間と進んでく未来。
どれもこれも、
輝いていて美しいもの。
けれど本当に、
叶うかどうかは分からない。
*
ドカァンッ!!
黄:避難や!!急げ!!
青:水!!お前もこっちに…ッ
水:行かへん。
青:…はっ?
あいつの一言で、
思わず足を止めてしまった。
青:なんでやねんッ…!!
水:俺は、黒に忠誠を誓った。
青:…
水:死ぬなら、あいつの元で死にたいねん。 / 微笑
なんで、なんでだよ。
今…そんな顔するなよ。
青:…絶対また、生きて会うからな。
水:あ゙ーっはっは、そうやな!
*
桃:おゎッ!? / 転
黄:桃っ、?!
桃:ッつぅ゙〜っ、
黄:大丈夫k
桃:逆戻りすんな、はよ行け!!
黄:え、…っ
でも、それだと桃が。
ぐるぐると思考を巡らせて、
今最善の策を考える。
黄:…っ、じゃあ先行くから。
桃:…おう。
黄:絶対帰ってくんねんで…ッ゙ / 半泣
桃:分かっとるよ。
黄:…またな、
*
黄緑:茶さん、まだ走れるかッ!?
茶:まっ、待ってください…っ゙はぁ、
黄緑:まだ半分やのに…ッ
今まで走ってきた距離をさらに走るなんて、
彼にできるか分からない。
なら…
黄緑:〜っ、乗って!!
茶:ぇ、へ?
非戦闘員である彼が、
俺でも相当な距離を走り切れるわけが無い。
黄緑:絶対一緒に生きたるから。
茶:…はい。
絶対、絶対に、
緑青も合わせた15人で、
また、全員で会うんや。
*
紫:橙、どこや、橙〜ッ!!
さっきから橙が見つからない。
少し前に離れ離れになってから、
まだ落ち合えていない。
橙『…紫、俺は生きとるよ。』
紫:っ、?!橙!!
橙『もう紫とは落ち合えんかも…』
紫:え、な、なんで…ッ
橙『大丈夫、またいつか会えるわ……じゃあな。』
紫:…絶対やで。
プツ、とインカムが切れる。
…約束したからには、
生き残らないといけないな…
*
緑:ねー、白?
白:なぁに、緑。
緑:この赤いの…何かなぁ、 / 儚笑
白:なんだろうねぇ…
なんて言いながら、笑い合う。
きっともう、
彼には痛覚もないんだ。
最期くらいは、
楽しく話していきたいな…
神様も許してくれるよな。
白:…ねぇ、緑。 / 手握
緑:なぁに、白。
白:こうしてたらなんかさ、ずっと一緒!って言ってるみたいじゃない?
緑:ふは、…なんやそれ、
白:えへ、… / 泣
守れなかった。
ずっと守り続けると決めたはずなのに。
緑:…ばいばい、またね、………
白:…だいすき、緑…
…さて、
忠誠を誓った彼を…
守りに行かないと。
*
赤:…黒さん、そろそろ逃げないと…
黒:ダメだ。
赤:…どうして、
どうして、どうして貴方は、
いつまでも生きようとしない。
まだ生きていたい。
まだ…目標が達成出来ていない。
まだ、まだ…ッ!!
白:…お、赤じゃん。
赤:え、なんで白が、
水:せやなぁ、なんでやろ。
赤:水、…
黒:…いけ、赤。総統命令だ。
赤:…黒さん、
きっと、…きっと、
赤:また、…会えますよね?
黒:…嗚呼、きっとな。
約束、しましたからね。
忘れないでくださいね…
*
輝く未来を夢見る。
それがいつ来ようと、来なかろうと…
来る来ないでもなく、
いつか必ず来てくれると信じて、
我々は今日も、
人生という名の道を歩むのだ。
自分を信じて歩いていれば、
いつか…いつかきっと、
望まれた未来に…辿り着けるから。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。
定期的にフォロワーが減るので悲しいです😭
また二人消えました😊
これからは投稿頑張りますね💪
では、またいつか。