テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する



新連載 二話完結


題 __ 計画 .


注意

🇩🇪 × 🇯🇵


実際の政治や歴史的意図は一切関係ありません 。



第二話 🇩🇪視点 .



俺は計画的だ 。

いや 、そもそも計画的に物事を行わないと気が済まない 。

ある日 、計画通りに物事が進まなかった日がある 。


「 私 、 」


それは日本と残業に頭を抱えていた日 。


「 実は 、ドイツさんのこと好きです 。 」

「 ブーッ!! ( 吹 」


驚いた 。俺の計画書にはそんなこと一切記載されていない 。

その日から 、俺の計画は狂った 。




好きだった 。みんなは知らない 、アイツの一面 。

頑張り屋さんで 、いつも真面目で 、ちょっとお茶目で天然で 。

なにより優しくて … そして 、チョットカワイイ 。

自分では無自覚だった 。自分が 、自分が彼を好きと言うことに 。

叶うはずない男の恋 。そんな俺に降ってきた素敵なハプニング 。

俺は恵まれている 。不幸体質なんて誰が言った 。それは学パロの話だ 。

みんなは知らないアイツの一面 。

心配症 。

ある日 、アメリカに呼ばれて俺とアメリカと日本で駅前で待ち合わせの時 。

アイツは遅れた 。これは当たり前 。時間に厳しくない結構な迷惑者 。俺は別にどーとも思ってなかった 。時間の無駄とは思ったが 。

けど 、日本は違った 。あたふたあたふた 。アメリカに何かあったかもしれないと焦り怖がり騒ぎ出した 。挙げ句の果ては連絡しよう 。警察に行こう 。アメリカの家に行こう 。などと心配しっぱなし 。俺に張り付いてぎゃんぎゃん言っている 。


「 あ 、アメリカさんになにかあったらぁ〜 ! 泣 」

「 なんだよ ! 別にいつものことだよ ! 汗 」

「 ごめんなさい … 。 」


30分遅刻でヘラヘラ笑いながらアメリカはやって来た 。

日本は青ざめた顔から真っ赤な顔になってアメリカのほっぺをつねりながらグチグチ言っている 。

ほんと 、変なやつ 。

けど 、変なことにソイツを好きになってしまった 。

俺ならアメリカみたいに日本を心配させるようなことなんて … 絶対しない 。

俺は 、、俺なら 、アイツをいつも安心させられる 。





今日はクリスマスイブ 。俺は時間キッカリに帰り 、食べ終え 、寝る 。

日本には今日も安心を届ける 。

その 、予定だった 。


「 雪で電車が遅れてる !? 」

「 そーみたいだよ〜 。 」


一緒に帰っているイタリアが呑気な口調でケラケラ笑う 。


「 io 、タクシーで行くんね〜 。んじゃ 、またね〜 ! 笑 」


すたすたとタクシーを捕まえに行ったイタリア 。俺もそうしたいところだが俺の計画に電車が遅れるのでタクシーに乗る 、なーんてこと 、どこにもない 。

しかしここでずっと待っていれば必ず遅れる 。仕方がない 。

俺はイタリアのタクシーに無理矢理入り込み 、雪で濡れた服を撫でながらイタリアに説明した 。


「 へぇ〜 、じゃ 、 コレ はドイツが払ってね 。 笑 」


マネーマネーと手を動かし 、ニヤリと笑ったイタリアは 、手を解き気楽に鼻歌を歌い出した 。


ぶるるるるん 。

タクシーのエンジン音が鳴る 。

キラキラ輝くイルミネーション 、街中 。

そこに一つ 、小さな店が立っていた 。


「 … ここで一度 、止まって下さい 。 」

「 、? ここでいいんかい ? んじゃあ 、気ぃ付けてな 。 笑 」

「 ちょっと ! ドイツ〜 ! コレ は !? 」


ばたん 。タクシーから飛び降り 、小さな店に向かった 。

そこには確かに 、桃色の花があった 。

ぐっと花を掴み 、レジに向かった 。

花屋に来る人は皆 、優しい顔をしていた 。


「 ありがとうございました 。 」



自分でも何故こんなことをしたかは分からない 。

早く帰って日本を安心させなくては 。時計のアラームが鳴った 。もう帰って日本にただいまを言っている時間だ 。なぜ 、何故こんな 。

タクシーをすぐに捕まえ 、飛び乗り 、場所を指定し早めに頼むとお願いした 。

タクシードライバーはさっきよりも大きなエンジンの音を立てて 、走り出した 。

ドライバーの昔話は到底耳には入ってこず 、手の中にある 、桃色の花をずっと見つめていた 。




「 ありがとう 、お釣りはいらない 。 ありがとう 。じゃあ 。 」


呪文のように早口で言った俺に苦笑しながらもドライバーはもう一度 、客を乗せに 、雪の中を走り出した 。


早く帰ろう 。そう 、何度も唱えた 。








家に帰って来た第一声は ただいま でも 、寒い でもない 。


「 日本っ!? 」

「 !! ドイツさん! 」

「 ドイツさん … それって … 、 」

「 ? あぁ 、これか ! 」

「 ホントはまっすぐ帰るつもりだったんだけど 、 」

「 花屋にあって … ちょっと無視できなくてさ 、 」

「 日本が好きな花だよ 、 」


次の瞬間 、日本はブワッと泣き出した 。


「 どっ 、どうした !? ご 、ごめん 。遅かったからだよな ?心配したよな 、」

「 ごめん … ごめんな … 花とかそんな時じゃないよな 、ごめんな … 。 」


やはり心配させたのだ 。馬鹿だな 、俺は 。俺は … 花屋にさえ行かなければもう少し早く帰って来れたかもしれない 。そうだ 。そうかもしれなかったのに 。だが 、なにも持たずに帰ってくるのも … 。


「 はい ゛ッ 、すみません … ゛、( 泣 終 」

「 ごめんなぁ ~ … 、、 」


背中をさするしか 、俺にはできることがない 。


「 … へへっ 、( 笑 」

「 ? 」

「 パーティー 、始めましょ 、笑 」

「 ・・・  」


日本は 、今までで見たこともない笑顔で言った 。


「 … あぁ 、笑 」


これもこれで 、よかったかもな 、


二回目だ 。計画が狂うのは 。


君は 、俺の計画を狂わせるのが上手だな 。


そう 、桜を買って喜ばせるということですら 、君は狂わせた 。


「 あ 、ドイツさん 、これ 、桜じゃないですよ 。 」

「 あ ゛ッ 、、 」






主 ちょっと 、いやかなり微妙ですね 。



第一話 __ 🇯🇵視点 . 終


計画 完結 。


💕

📝

👤 +

📚 +


ありがとうございました|よろしくお願いします … 🐏

この作品はいかがでしたか?

1,574

コメント

16

ユーザー

純情にハマってしまった

ユーザー

あ〜。尊いよォ〜!好きだよ〜!日本このままドイツと結婚してもっと計画を狂わしてやれ!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚