テラーノベル
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kn side
俺はある人に恋をしている。
体躯はデカいし、カッコいい姿なのに、中身は全然大人じゃない。
多分、アイツの前世は大型犬かなんかなんだと思う。
そんなアイツに惚れてしまう俺は前世はアイツの猫だったのかな、なんてね。
「きーんときっ、おはよっ!」
「ん、おはよ。」
「今日の4時間目の体育、バスケだって!」
「お、マジ?」
「一緒に組もうねー?」
アイツはいたずらっぽく笑ってから、俺の肩をポン、と叩く。
その軽い接触だけで俺の心臓はドクン、と大きく跳ねた。
その綺麗な蒼い瞳が俺を真っ直ぐ射抜いてくるたび、少し期待をしてしまうんだ。
「もしかしたら」なんて、バカみたいなことを考えて
でも、そんな時間もなぜか楽しくて
「この恋が実りますように」って、見えない誰かへ向けて、毎晩お願いするんだ。
君が俺をどう思ってるかなんて、今はまだ分からないけど
もう少しだけならーー
kr side
大好きだ。
なんてことが言えたら、どれだけ楽になれるだろうか。
たった3文字。簡単な話だ。
でも、案外人間は臆病な生き物らしい。
あいつのそばにいると、それを痛感させられる。
「あ、きりやーん!」
あいつの笑顔は眩しくて直視できない。
「おはよ!って、あれ?他のみんなは?」
「…分かんないけど、まだ来てないんじゃない?」
会話のキャッチボールを意識しよう。
緊張せず、適度な距離を保つんだ。
「…そっか!」
「…ねぇ、なかーー」
「あーっ!見て!あそこの看板!」
Nakamuは俺の言葉を遮って、窓の外を指差した。
「……」
…またバカなことを考えてしまった。
でも、その純粋な笑顔を見ただけで、あっという間に心は浄化されていった。
この笑顔が見れなくなるぐらいなら、今はまだーー
sh side
「……」
「……」
……可愛い。
今すぐその本を取り上げて、君の不貞腐れた顔が見たい。
誰になんと言われようとも崩さないそのプライド。
滅多に変わることのないその表情。
全てが「謎」の1文字で出来た君が、俺を酷く狂わせたんだ。
自分でも分からない。
気づいたら君と喋るたびにドキドキしてて
その目が向けられただけで喉が乾いて言葉が出ない。
「…なぁ、スマイル。」
アイツが顔を上げたその瞬間、
後ろから差し込む光がいつもより輝いていて、
綺麗な瞳が俺を刺す。
その可愛い顔はいつまで見せてくれるかなぁ、
まあ、もう少しだけなら現在を楽しんであげてもいいか、
ーーなんて、この時の俺は随分とお気楽なことを考えていたもんだ。
猫まんま
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れい
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