テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
たくなおです
どぞ
夕方、直弥が部屋で本を読んでいると、ドアがノックなしに開いた。
「なあー、入るぞ」
拓弥だった。子供の頃から変わらない調子で、勝手にベットに腰を下ろす。
「たく、ノックくらいしろよ」
「なおの部屋なんだからいいじゃん。オレ、なおに会いたかったんだし、」
当たり前のように言われて、直弥の心臓が跳ねら。兄にとって何気ない言葉でも、自分には甘すぎる。
「…….ったく。子供かよ。」
「なおの前では子供でいたい」
拓弥はふっと笑い、直弥の肩に頭を預けてくる。重みが体温がじわっと伝わってきて、本を読むどころではなくなった。
「なおってさ、あったかい匂いするんだよな」
「…….そういうこと言うなよ」
そう囁く声が耳に触れて、直弥は一瞬で赤くなる。
逃げたいのに、腕を回されてしまえば何もできない。
「なお、すき」
不意に言葉が落ちて、直弥は息を呑んだ。
からかいじゃない、真剣な声。見つめられたら、誤魔化せない。
「…….オレも。ずっと前からたくが一番好き」
言ってしまった。けれど怖さより、兄の笑顔がすぐに返ってくる優しさの方が大きかった。
「やっぱりな。なおは、俺のなおだ。」
拓弥はそう言ってぎゅっと抱きしめる。温もりに包まれながら、直弥は小さく笑った。
もう、離れなくてもいい—-そう思えた。
ごめんへた
リクエスト
コメント
4件
え最高すぎだよ〜߹𖥦߹👍🏻💘草川兄弟尊い😖🫶🏻リクエストでえいなおを出来ればお願いしたいです😖🙏🏻シチュはお任せで!