勇者「………!?ま、周りの景色が変わった!?どうなってるの!?ケン、どこにいるの?」
ケン「あそこじゃ戦いにくいと思ってね、移動させてもらったよ…ここなら思う存分、暴れられるからね」
勇者「…!ケン!そんな上の方にいたら近づけないよ!」
ケン「攻撃できないから不公平って?」
勇者「違う!僕は攻撃なんてしない!」
ケン「………何でそこまでして止めるの?君には魔法界の事なんて他人事でしょ?」
勇者「違う…僕はたくさんの友達ができたんだ…!友達がいなくなるなんて…そんなの嫌だよ!」
ケン「へぇ、そんなに魔法界を守りたいんだ…君の世界じゃないのに、随分お人好しだね?」
勇者「それに…魔法界がなくなるぐらいの力使ったら…ケンまで」
ケン「僕の命全てをかけての魔法だからね、そりゃ僕も消えてなくなるだろうね」
勇者「そんなの嫌だよ!僕が止める!ケンがいなくなるなんてそんなの絶対に嫌だから!」
ケン「ん、それは…へぇ、君もLOVE持ってたんだ…僕も持ってるよ…ただ、僕のLOVEは憎悪・恨み・絶望…その全てが集まってできた物だけどね!さあ、どっちのLOVEが強いか試してみようか!」
勇者「…ケン、僕は君の心も溶かして見せるよ」
ケン「だまれ!僕の心は誰にも分からない!『流星群』!」
勇者「…ッ!?この前は角が尖ってなかったのに…!本気になったって事なの…?よ、避けないと!」
ケン「ほら!反撃してみなよ!避けてばっかりじゃつまんないよ!」
勇者「ま、まって…!そ、そうだ…結晶!結晶の盾!出てきて!」
ケン「そんな盾で防げるの?だったらこっちもバブルの中に入っちゃえ!」
勇者「ーーーー!だから攻撃しないから安心してよ…」
ケン「後ろ側がお留守だよ?それっ!」
勇者「痛!?………ッ…い、痛いよ…」
ケン「………ほ、ほらほら…!ぼ、僕の爪が次は君の首に当たる…かもよ?」
勇者「…さっき…僕の近くに降りてきた…バブルはまだあるみたいだけど…さっきみたいに近くまで来たら…あれができるかもしれない…」
ケン「何ぶつぶつ言ってるの?ほらこの技はそういえばまだ使った事なかったね!『レインボーロード』!これは避けれるかな?」
勇者「!?虹色の帯みたいなのがこっちに飛んできてる!?ぶ、ぶつかる!……わ、思いつきでジャンプしたけど、この上に乗れるんだ…すごーい…虹の上に乗っちゃった」
ケン「…なに喜んでるの?」
勇者「あ、」
ケン「ま、まぁいいや、そもそもこの技は攻撃用じゃなかったし…次何にしようかな、あ!この子達と遊んでてよ、行け!雲の鳥達!あいつを突っつけ!狼も沢山出しちゃえ〜!あと猫もドラゴンも!」
勇者「う、うわぁ!や、やめて…!痛い!痛いよ!…だけど、こうしてたらまたケンが降りてきてくれるかも!」
ケン「また背中の方がお留守になってるよ!次は足を狙ってやる!」
勇者「来た!今だ!」
ケン「………!?…何で、何でそんなことするの………?」
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