テラーノベル
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<…〜〜〜w
<〜w
<〜〜w
煽るような声が隣のクラスから聞こえる。
ずっとあいつの隣におるのに、俺はらっだぁを救えないまま。
必要でもない人気をつけて、何をやってんのか自分でもわからない。
「クソが…」
なんで、俺がずっと憧れてきたお前がいじめられなあかんねん。
らっだぁを追いかけるようにこの高校に(入試ギリギリで)入って、偶然を装ってついていった。
部活もクラスも違って、接点なんてほとんどなかった。
それでも、幼馴染という自分の肩書きを借りて姿を見かけては話しかけていた。
モテるとか成績とかより、らっだぁに振り向いてほしかった。
なのになんで、
「…ム?おい、ゾム?」
「っあ、ハイっ!?なんすかっ?」
「なんすかじゃない。問7を答えろと言っているんだ」
「え、あ〜…w」
やっっっべ…、
こういうときって、どうすればええんやっけ…?w
やっと4限目が終わり、昼休みになった教室は騒がしかった。
「あーやっと終わった〜」
「現国意味わからんw てか今日部活ねえわラッキー」
「それなーw」
今日俺が貰えなかったプリントって何枚だったっけ、後で先生に頼みに行かないとなぁ。
そういえば、隠されたノートもどこ行ったんだろ。
買うのめんどくさいな〜。
「ご飯食べよーっと」
隣の教室を覗いて、緑のパーカー野郎を探す。
陰キャがトイレ飯するなんてのは漫画だけだ。
てか普通に誰もやりたくないだろ。
そんなことを思いながら、こっちを見たゾムに軽く手を振る。
カーストの高そうな女子軍の取り巻きからゾムが抜け出したのを確認して、先に歩き出した。
「はぁ…お前先行くなっていつも言っとるやろ」
「だって先行かないとゾムの取り巻きもついてくるじゃん」
「それは俺にはどうにもできひんから勘弁して?」
すぐに追いついてきてくれたゾムを茶化しながらふたりで歩く。
後ろがうるさいのはいつものこと。
「ちょゾムあいつらどうにかしないとまた囲まれるって」
「無理やって…殴っていいならイケるけど…」
「よしやれ。」
「www お前ええんか?停学なるで?w」
「俺成績いいから平気ー」
「あーホンマにウザいなぁこいつ…w」
「いや俺じゃなくてあっちに殺意向けてよw」
責任を押し付け合っているうちに、ふいに後ろの声がおとなしくなった。
振り返ると、取り巻きの前に立っている人影が見える。
「…あ、生徒会じゃん」
その人影の名前を、俺は知っていた。