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将来の夢。
幼稚園または保育園から、小学校中学校高校と将来の夢を考える。
保育園の時はアイドルやケーキ屋さん、パン屋さんなど子供ならではの夢を抱いた。
小学生。
低学年までは同じ。
高学年からは母の担当をする看護師さんに進められ特に夢なんてなかったからとりあえず看護師になりたいと言った。
でも頭が良くなきゃなれないことぐらい小学生の私でもわかった。
特になりたいわけではなかったから、その夢はすぐに諦めた。
中学生。
3年生になるまで夢なんてないと言い続けた。
3年生になって、頭の悪い私は教師になりたいと思った。
大好きな先生のように、社会の先生になりたいと。
でも社会の勉強ばかりやっている私を見て弟も母も口を揃えて言う。
「社会ばっかりやってないで数学とか英語を頑張れよ」って。
母はさらに追い打ちをかけるかのように、社会のテストを頑張ってきた私に一言放つ。
「そんなの努力とは言わない。」
私は、幻滅した。
中学一年生。
初の社会のテストはなんと8点。
平均を超えてないどころか1桁だった。
でも2年、3年と学年が上がる事に、30、50、60、70点と諦めずに勉強した結果、平均点を取れるようになっていた。
努力したと思っていた。
でも、結果は努力なんてしていなかった。
こんな私が教師を目指すなんて知られたら、笑われてしまう。
だからなれないけど、密かに、社会の先生になりたいと願った。
笑われたくないから、誰にも打ち明けることもなかった。
さて。
成績の低い私に、教師は目指せるのだろうか。
そしてその夢は、誰か、認めてくれるのだろうか。
目指すことを応援してくれる、誰か。
…自分は教師になりたいと誰か、いや。
親に言えるのだろうか。
先生に言えるのだろうか。
まずはそこからだ。