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類司 . 類左固定 . 司右固定

BL . 付き合ってない


☆ 批判、アンチ受け付けません

☆ 🎈🌟以外のコメントはお控えください



「  待ってるから .  」


ー ー ー



今は8月、季節はもう夏だ。

あんなに元気だった向日葵は枯れている。

夏が終わりつつある8月に類から一通のメールが届いた。


「 司くん、明後日は空いているかな? 」

「 空いているがどうしたんだ? 」

「 ぜひ良ければ駅の近くでやるお祭りに行かないかい? 」

「 ああ!いいぞ!! 」

「 寧々やえむも誘わなければな!! 」

「 その事なんだけれど2人とも家の用事があるらしくてね 」

「 む、そうなのか 」

「 なら類と2人でいけるのか!!」

と文面に出てしまうほど少し浮かれてしまった。

咲希に「 お兄ちゃんなんだかいいことあった? 」と聞かれたので

そんなに顔に出ていたかと恥ずかしく思いながら

類と祭りに行くことを伝えると

「 それってデートじゃん!!! 」

「 あたし、お手伝いするよ!! 」

「 あら、そうなの? 」

「 なら張り切らなくちゃね 」

と母親までにも変なスイッチを入れてしまった。

明後日、浮かれすぎたかもなと恥ずかしく思ったが

中学の頃くらいに買って一度も来ていなかった紺色の浴衣を着ていった。

その浴衣は今でも着れるくらいであまり成長してないな..と少し悔しくなる。

そんな事を考えていると「 司くーん! 」 と、遠くから

聞き馴染みのある声が聞こえた


「 待たせてしまったかな? 」

「 いや、オレもさっき着いたところだ!! 」

と楽しみすぎて少し早めに家を出たのを隠し、

咄嗟に嘘をつく 。

「 なら良かったよ 」

「 早速屋台でも回ろうか? 」

「 そ、そ、そ、そうだな.. 」

「 ふふ、緊張しなくていいよ 」

「 お祭り、初めて? 」

「 ああ。咲希のことがあってなかなか行けなくてな 」

「 それは聞いて悪かったね.. 」

「 いいんだ 」

「 今は咲希も元気に過ごせているからな!! 」

「 そうだね 」


と不意に柔らかく微笑んだ後、ドキッとしてしまい、

類に大丈夫?と言われてしまった。

類のくせに..類のくせになぜカッコイイんだ?!

もちろんオレの次にだが…!


「 あ、この後花火大会だけど見るかい? 」

「 ああ!!見てみたい!! 」

「 うん。そうだね 」

「 司くんを花火みたいに打ち上げられたら良かったんだけれどねぇ.. 」

「 ええい!!オレは絶対にやらんぞ!!」

かっこいいなと思っていたら急に怖いことを言い出すからやめてほしい

まずなんでオレがまた飛ばなければいけないのだ!?

..でもこの笑ってる横顔が好きだ

なんというか初対面の時とは全く違うなと思う。

「 司くん?どうかしたかな? 」

「 え!?あ、なんでもないぞ!!」


「 そろそろみたいだから広場に行こうか 」

「 あ、ああ..!!」



「 人が多いな.. 」

「 さすが大きい花火大会って感じがするね 」


大きな音を立てて夜空で花を咲かせる。

星や、ハート..たくさんの形にたくさんの色が

オレや類を。みんなを照らしていく。


「 ..綺麗だね 」

「 ああ。本当だな 」

「 ショーの演出で使えたら綺麗だろうな..!!」

「 一度はショーで使ってみたいものだね」



「 ..司くん。 」

「 ..きだよ 」


花火が打ち上がる瞬間に類が何かを言っていた。



「 お前.. 」

「 ..そういうことはちゃんとしっかり言え..! 」

「 え、聞こえて… 」

「 隣にいるから聞こえるに決まっているだろう.. 」

「 …. 」

「 ..告白、待ってやるから。 」

「 楽しみにしている..ぞ、 」

「 フフ 、 期待しておいてね 」



と誤魔化したがオレの顔は自分でもわかるくらい熱く、赤くなっていた。

夜空と花火のおかげで類には気づかれなかったみたいだ。




数日後、見事に告白は成功して付き合った。

あとその日から実験や爆発が増えた…とか。




-  𝑒  𝑛  𝑑  -

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