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ハメ撮りやら4Pやら陸には好き放題させたくせに、僕には一度もセックスさせないのかというもやもやした気持ちは僕も持っていた。
それにしても、未経験であることを彼女にはさんざん馬鹿にされてきた。彩寧さんにも笑われるのかとうんざりしたけど違った。
「実は陸と交際する前から私はフェミニストだった。男の思い通りになんてなってたまるかと思っていた。でも夏梅君が私を恋人にしてくれたら、フェミニストをやめる。そのときから私のすべては君のものだよ。君がしたいときにセックスさせてあげるし、陸には拒否したことを君が求めてきても、私は絶対に君を拒否しないと誓う」
一つ年上のお嬢様学校のお嬢様から、僕の恋人になりたいと告白された。しかもなんて魅力的な条件なのだろう!
高嶺の花という点でも、美少女という点でも、彩寧さんは決して彼女に負けてない。背は170センチある僕より高いくらい。ファッション雑誌のモデルとしても十分通用しそうだ。
どこかの誰かは僕にもフェミニストになれと強要してくるが、彩寧さんは僕のためにフェミニストをやめるとまで言ってくれる。処女でこそないけど、陸には拒否したアブノーマルな行為も僕が求めたら拒否しないそうだ。
誇り高く理知的で、彼女と違ってメンヘラでもない。そんな完璧な女性が僕のものになってくれるという。
「夢みたいです」
「忘れないで。君の夢は私の夢でもあるんだ。ねえ、場所を変えようか?」
彩寧さんは僕の食べたスープカレーの分まで支払いしてくれた。
「気にしないで。私からお願いしてお店に来てもらったのだから当然だよ」
至れり尽くせりとはこのことだ。彩寧さんの恋人になれば、いつもこんないい思いができるのか。突然暴れ出して全部僕がしたことにされたこととか、彼女との交際を思い出して、僕の気持ちはどんどん彩寧さんの方に傾いた。