マイキー『俺とケンちんの考えだ。』
『俺は、こいつを東卍の補佐役かつ副副総長に任命する』
「え」
は?いやちょっと待て、話と全然違うじゃん
副副総長とは??いきなり見ず知らずの女が現れて副副総長にします!とか言われたら皆否定するだろ頭おかしいんか
『あの女が?』ザワザワザワ
『いくら総長と副総長の考えでもそりゃ無理があるだろ』
ザワザワザワ
やっぱりそうですよね私も反対
『俺は反対だ』
そう言って前に出てきたのは長髪のさっき挨拶してなかった奴だ
マイキー『場地、理由は』
場地『思わない方がおかしいだろ、そいつを副副総長にすると決めた根拠が知りてえ』
『俺の上に立つからには相当な理由があんだろォ?』
マイキー『葵、どう思う』
は?何なんこいつ自分で答えろや私に何と言えと。
場地と目が合う
やべえこりゃなんか答えなければ!
もう!!!本音を言ってしまえ!!!
「正直私もマイキーさんの意見に全力で反対します。」
場地は驚いた様な顔をする
だがマイキーは驚く様子がない
「こういう組織っていうのは全員がお互いに助け合って作られる物じゃないですか。
皆の同意無しに総長とか副総長が独断で決定しちゃうと助け合いの相互関係が失われて組織が崩れていきませんか?
一人一人が皆のために命を張れる、私はそんな組織がヤンキーの貫く道だと思います」
前らへんに立っている場地、銀髪の奴、眉毛ない奴、加えてドラケンまでもが目を見開いて驚いた様子をしている
これ、私が副総長として貫いてたものなんだけどなぁそんなに変だったかな
まあ”貫いてた”ものだけどね
マイキー『これが理由だ』
どれがだよ
本当この人総長?なんの根拠にもなってねーぞ
マイキー『場地、どうだ?』
場地『…』
『こいつ、戦えんのか?』
マイキー『抗争には巻き込まない条件での話だ』
場地『…認める』
は?
マイキー『他に異議ある奴は?』
誰か反対してくれ
マイキー『いない様だからこれで今日の集会は終わりだ、解散』
『葵は残れ』
奇遇ですね私も残って文句を言おうと思ってましたー
「あのー私反対だって言いましたよね、?ましてや副副総長とか絶対駄目です」
マイキー『だから敬語やめて!』
『どうしてー?反対する人居なかったじゃん、ね、三ツ谷』
三ツ谷『この子に聞きたいことあるんだけど』
「なんでしょう、、? 」
三ツ谷『どうして君はヤンキーの事をそんなに信頼してるの?普通は嫌なイメージ持つと思うけど』
Wow…痛いとこ突かれました……
私も皆さんみたいに喧嘩してました〜とか言ったら黒龍の元副総長って言う羽目になるし……面倒だからバレたくないし……
いつも顔隠して戦ってたから私の顔知ってるの数人しか居ないから私が言わなければバレないんだけど……
そもそも私が黒龍の副総長でした!とか言っても信じないか草
「人生でたった1人の友人だった人がヤンキーでした」
三ツ谷『…』
三ツ谷『今日から俺もダチだろ、じゃあ人生で2人目の友達もヤンキーだな』
マイキー『あー!三ツ谷ー俺が2番目のダチだよ?葵に声掛けたのこん中で俺が1番なんだからな!』
馬鹿馬鹿しい
友人ごっこは私抜きでやってくれ
「あの、場地さんという方はどうして認めてくださったんでしょうか……」
場地『俺が認めた理由は1つだ』
「はい、」
場地『お前”一人一人が皆のために命を張れる、私はそんな組織がヤンキーの貫く道だ”って言ってただろ?』
昔はちゃんとそう思ってたよ
今はそんなの理想でしか無いって理解したけどね
「あーはい、」
場地『それは東卍創設時の俺らの目標だ』
嘘だろまじかー言葉のチョイスミスったー
言わなければ良かったー
最後に今は思ってませんって言えば良かったー
ドラケン『俺、葵の言葉で思い出した』
『だからまじでビックリしたんだわ』
「そうなんですか」
マイキー『そいえば家どこなの?もう夜だし送るよ』
「大丈夫です」
私家ない
マイキー『えー危ないよ?いいの?』
「はい」
マイキー『さっきから素っ気なくない?けんちんなんで?』
ドラケン『俺に聞くな』
三ツ谷『勝手に副副長にしたからじゃない?』
お、せいかーい
マイキー『ヤンキーに良いイメージ持ってるんじゃないの?いーじゃん、ね?葵』
ドラケン『分かった、怖いんじゃないか?』
『いきなりヤンキーの組織に入れとか言われて副副長にされて他の組織から狙われることを考えてんじゃねえのか?』
違うわぼけ
私は友情なんて信じてないから組織を乱すだけ、だから入んない方が良い
あとだるい
マイキー『それは安心して。絶対に俺らが守るから』
「違います、違うんです」
「……」
三ツ谷『何かありそうだね』
『本当に嫌だったらやめていいよ、けど俺は入って欲しい』
マイキー『分かった、明日また集会があるから19時にここに来て。それまでに答え聞かせて』
「分かりました」
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