今回の登場人物︰カミラ・ロールズ(主人公。ヴァンパイア聖魔学校3年)、レオン・フローレス(ヴァンパイア聖魔学校3年。カミラの相棒)、アダム・ロールズ(ヴァンパイア聖魔学校3年。カミラの双子の弟)、ルカ・ボーンズ(3年Sクラスの担任)、その他(歴史教師など)
※サム・ウィローやアリサ・クロースはその他に入っています
今日は、新学期初回の授業。今日の授業は、歴史、防衛術、魔法薬学の3つ。1回の授業は50分。一限目は歴史。歴史は教室で行うが、防衛術と魔法薬学は専用の教室で行う。また、どの教科も担当の教授がおり、その教授が授業を進める。
「授業を始める。席に着け」
歴史教師、サム・ウィローがカミラたちの教室にやってきた。それと同時に授業開始の鐘が鳴り、文字書いていった。
「この学校は4000年ほど前に、エル・キャリーとジェル・キャリーいう兄弟が建てた。そしてーーー」
50分後、1限目が終わり、2限目である防衛術を行う場所へ向かった。
―防衛室―
防衛術は、カミラの担任、ルカ・ボーンズが行う。カミラ達が防衛室に着くと、既にボーンズ教授がいた。
「では、防衛術を始めます。テキスト4ページを開いて下さい」
ボーンズ教授はテキストに書かれてあることを黒板に書いていった。字が綺麗で読みやすく、はっきりした字だ。
「まず、少し去年の復習をします。早速問題です。この防衛術を使う際、気をつけなければならないことは何でしょう?2分時間をあげるので考えて下さい」
問題に出された防衛術は、進級試験の時に出た術。カミラにとっては簡単だが、他の生徒は頭を抱えて悩んでいた。2分タイマーが鳴り、ボーンズ教授が咳払いをして、
「分かりましたか?答えられる者は挙手をお願いします」
と言った。手を挙げたのは、カミラ、レオン、そしてカミラの双子の弟であるアダム・ロールズの3人だけ。
「あら、3人だけですか?それでは、ロールズさん、お願いします」
ボーンズ教授はカミラを指しながらそう言った。
「ーーです」
とカミラは答えた。
「正解です。さすがクラス長」
ボーンズ教授は微笑みながらそう言った。この3人は入学した時から優秀で、期末試験などは常に学年5位以内に入っている。50分後、2限目が終わり、魔法薬学室へ向かった。今日の授業はこれで最後。生徒たちは「あと1限だー!」と喜んでいた。
―魔法薬学室―
魔法薬学室には、色々な瓶や薬草などが置いてあり、既に魔法薬学教師、アリサ・クロースがいた。教卓には薬品がいくつか置いてあり、どれも去年習ったものだった。カミラたちは、なぜ去年習った薬品がいくつも置かれているのか疑問に思った。
「それでは授業を始めます。テキスト3ページを開いて…と言いたいところですが、まずは去年の復習からいきましょうかね」
クロース教授は不気味な笑みを浮かべながらそう言った。それと同時に、教室がざわつき始めた。何故なら、教卓に置かれている薬品は、全て進級試験に出たもので、正答率は20%以下のものばかりだったからだ。
「ではまずこれ!薬品名を答えてください。分かる人!」
手を挙げたのは、先程の3人だった。
「おっ!では、フローレスさん!答えをどうぞ!」
クロース教授はレオンを指した。
「ーーーです」
「正解!」
クロース教授がそう言うと、教室に拍手の音が鳴り響いた。授業終了後、廊下や教室に吸血鬼たちの気が抜けたような楽な声が聞こえた。カミラたちは教室に戻り、帰る支度をした。ボーンズ教授が教室に入ってきて、一通り話をして、初回授業の日は終わった。
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