エリスside
中也君が出ていくのを見守る。パタン
私は気になることがある。
エ「本音は?政府に恩を売るだけじゃないでしょ?教えて。リンタロウ。」
森「え、バレてたの?バレてないと思ってたのにぃ。」
エ「佳いから、教えて。」
森「分かったよ。私はね、太宰君の本当の顔が見てみたいのだよ。何時も完璧な作り笑いで、普通の人間なら、作り笑いだと思わないような顔をする。
その子が中也君だけじゃなく、他の同年代の子と触れ合い、心の底からの笑みで笑って欲しかったんだよ。太宰君は少し早く大人になってしまった。だから、人間らしさが何処か、欠落してしまっているようでね。太宰君が素直になれるよう、此の依頼を受けたんだよ。」
なるほどね。子供の成長を見守る優しい父親のような顔をして話すリンタロウを見守る。
エ「要するに親バカね。」
森「非道くない?!エリスちゃん!もうちょっと言葉を選んで!でも可愛いから許す!」
エ「ウザいリンタロウ。」
森「非道い!マァ、此の事には中也君も気付いていると思うよ。絶対に。じゃ無かったら、あんなに優しい顔はしないよ。」
そうだ。チュウヤは自分でも気づかないようだったが、それは、弟の成長を見守る、優しい、兄のような笑みを自然と浮かべていた。
エ「あんな、些細な変化にも気づくのね。流石親バカね。」
森「エリスちゃんも気付いてるでしょ?流石じゃないか。」
エ「ロリコンと一緒にしないで。ロリコンに褒められても嬉しくない。」
確かに私は妹的存在だけど、ロリコンと一緒にされては、たまった物ではない。
森「非道い!!」
でも可愛いから許す!!などと云う台詞を無視して、呟く。
エ「成功すると佳いわね。」
to be continued
コメント
3件
一話から見たけど最高だな ..... 続き待ってます