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ギィーーーと木製の扉が開く

鍵くらいかけとけよ…と内心思いつつも家に入る


…はずだった

突然爆発し、俺の体は宙に浮き木に叩き付けられる。しかし、不思議とあまり痛くない。

いや、痛いが吹っ飛ばされているのにそんなに痛くない。

──────扉の向こうから小柄な女性が出てくる。見た目は白髪で紫色のグラデーションのあるツインテールと透き通っている美しい瞳だ。服装は黒いローブに身を包み、いかにも魔女のような帽子をかぶっている。杖は持っていないようだ。

「なんの用でしょうか?」

軽い調子でそう訪ねられる。人1人吹き飛んでるのになんとも言わないとか、この人は、と心の中で不満を言う。

「久しぶり。レイラーさん」

めめさんはその女性に話しかける。レイラー、それが彼女の名前のようだ。

「…あなたは誰!?少なくとも私は知らないのだけれど…」

しかし、彼女は驚いている。仲間じゃなかったのだろうか?なんて疑問を持っていると

「え?まさか忘れたんですかw?」

めめさんはなんとも思っていないように見える。いや、めめさんはポーカーフェイスが得意だ。心を読むのは俺にはできない。

「めめ村の村長!めめんともりですよ」

「いや、師匠を忘れる弟子がどこにいるんですか…」

「そっちの緑髪の方ですよ。私が聞きたいのは」

どうやら、驚かれてるのは俺のようだ。当然といえば当然だ。納得しつつ、自己紹介をしよう。そう思ってたら



──────パシャンッ


瓶のようなものが割れたような音がした。俺に向かって投げられたものらしく俺の服が濡れている。瓶の中に液体が入っていたのだろうか?ひとまず拭いてから…


──────ドクン

「ガハッ」

俺は思いっきり血を吐いた。胸が熱く、苦しい。俺は確信する。


──────これは毒だ

「すみませんね。誰かさん。師匠についた虫(人間)は払わなければなりません。」

その目には悪意はなく、さも当然かのように俺を見ている。

…彼女は魔女だ。その事実を忘れていた。異種族が人族をどう思っているかなんて分かりきっていたことじゃないか。

「ちょっとレイラーさん!?何してるの!?」

めめさんが慌てて俺に駆け寄る。その目は酷く動揺しているようだ。


意識が朦朧としている。俺はダメなのかもしれない。は、はは…


役立たずは結局約立たずだ。めめさんの手助けすら出来なかった。助けてもらった恩を返せなかった。もうダメなんだ…


俺の体に意識が戻る。さっきまでの毒が嘘みたいに無くなる。

「大丈夫ですか?…すみません。勘違いしてました。」

俺はすぐに起きる。深呼吸をする。──────俺は生きている。

治してくれたのはあの、ツインテールの子だった。意外だった。てか、殺そうとしといて…と文句と感謝が入り交じり、よく分からない感情になる。

「師匠がまた騙されたのかと思って…すみません。」

いつの間にか家の中に入っている。木で建てられている家は落ち着いた印象を受ける。

「爆発させたのもあなたですか?」

俺は少しイラつきながら言う。俺はそんなに心は広くない。吹っ飛ばされて毒をかけられて怒らない方がおかしい。


「いえ、あれは勝手に扉があかれた時に発動する地雷型の魔法です。」

よく考えたらそうだった。俺たち無断でドアを開けていた。そりゃこうなるのも納得だが、

毒はおかしいだろ。

「あの毒は本当は即死のポーションなんですが…」

「え?もしかして俺殺されかけてた?」

「はい!殺すつもりでした!」

笑顔でサラッと怖いことを言う彼女に俺は寒気が走った。多分死ななかったのはこのローブのおかげなのだと証拠はないが確信した。

「いや〜師匠のストーカーかと思ってました!」

「師匠なら扉が爆発するって知ってるだろうし!」

「めめさん?」

「イヤーナンノコトカナ?(棒)」

だからローブを着けろって言ってたのか…騙された。そのせいで俺は今死にかけてた。

「あぁ、あなたは師匠の被害者側なんですね…」

レイラーさんが哀れみの目を向けてくる。

「そうなんですよ!扱いは雑だし、こき使うししかも!さっき崖から突き落とされましたからね!?」

俺は溜まってた不満を巻き散らかすかのように早口で言ってしまった。

…めめさんの顔が見れない。ただ、圧だけはわかる。

「ふーん…いえもんさんそういうこと言うんですね?今日は能力の訓練をやるつもりでしたがやめます。もう能力は使えないと思ってください。」

「酷くないですか!?」

能力の使い方を持ってくるのは卑怯だ、俺は心の中で反発する。

「でもこれは…師匠が悪くないですか?」

レイラーさんナイスアシスト!

「レイラーさんもそっち側ですか?」

ひっ!?怖!?なんとか話題を変えないと…

「あ!自己紹介忘れてましたね!自己紹介しましょ!」

「あ、そういえばそうでしたね。」

めめさんも納得してくれたみたいだし!良かった!そうして自己紹介が始まった──────




自己紹介は次に回させて貰います!文字数が2000超えてるので…それでは!また明日会いましょう!おつはる!

一明日を見るためにー

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めめさん…やったなw

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