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🌷知られたティアの光の力 「ティアおやつよ」ある日母親がティアの部屋のドアをノックして中へ入ると、ちょうどルナを召喚しているところだった。光の輝きが消えた時、母親がティアの部屋を見ると、そこには不思議な生物と白いテーブルの上に置かれた美しいビーズ細工があった。「もしかして召喚獣なの?このビーズは、どこで手に入れたの?」母親はティアに聞いた。「ルナが出してくれたビーズで作ったんです、お世話をしてあげるとお礼にビーズを生成してくれるから」ティアはできれば知られたくなかった。国民が光の力に目覚めたことを神殿に報告することは一応個人の意思に委ねられているが神殿で光の石に光の力を供給源として込めることで光の国に貢献することがこの豊かな暮らしを支えている以上なるべくなら報告して欲しいところだった。光の力に目覚めていない国民も恩恵が受けられるシステム。しかし、ティアには偽善としか思えなかった。光の力に目覚めていない人々を弱い者として見ることで、心のどこかで見下している。そして、そういう教育を理解するのに欠かせない言葉の力を持っていなければ、光の力は届きはしないのだ。「それがあなたの光の力なのね、どうして黙っていたの?なぜそこまで逆らうの?」母親はティアを問いつめた。「どうせ神殿がわたしを雇うはずがないわ、精神の病気ですもの、わたしはルナと静かに暮らしたいだけなの」ティアは、光の力供給の仕事は健全な精神の人々がやればいいと思っている。ティアは、頑張るだけの日々にもう子供の頃からずっと疲れている。逆らい続けて生きて行くことに。光の力は個人として使えば多様だが、光の石に込めるとエネルギーとして、豊かな暮らしを支える供給源となる。神殿で働く両親にはそのほうが大切なのだろう。「とにかく神殿の光の部屋の管理人ミリアさんに報告だけはするわ」ティアの母親は、なぜティアがここまで光の国の教育に逆らうのかわからなかった。こんなに恵まれているというのに。ティアからすれば、光であって、自由ではなかったのだ。闇の力になることを母親が心配していたが、それはあまりにも光に自由がないからだった。闇の力は本当に大嫌いなものでしかなかったのにルナが出て来てくれなかったら、ティアは怒りに飲み込まれていたかも知れない。光が恵まれている?闇にならないように国民に頑張ることを強いているだけ。ティアの求める自由はどこにもない。どちらも正しくなんかない。
ティアは、母親が部屋を出て行ってしまうと、いつまでも心の中で抵抗していた。