「おはよう。早いね」
「空太(くうた)こそ」
午前9時50分。
目的地へ向かう乗り換えの駅構内にあるコンビニ前に、空太はやってきた。
クリスマスに 弥奈(やな)とデートした際、待ち合わせをした場所と同じ。
しかし、今回は遅刻せず、きっちりと10分前行動だ。
「弥奈は一緒じゃないの?」
杏葉(あずは)ひとりであることに疑問を感じ、空太はたずねた。
「まだ時間あるからって、飲み物買いに行った。空太は早く来るだろうけど、宗次郎(そうじろう)は時間ぎりぎりになりそうだから」
「あ~、納得」
人の邪魔にならないよう、コンビニの壁に沿って杏葉に並び待機する。
「新しい服、買ったんだ?」
「空太の趣味に合わせていたものばかりだったから。私には似合わないでしょ?」
首元から覗いている白いタートルネックのセーターに、ブラウンのPコート。
臙脂(えんじ)色のスカートにデニール数***********
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