テラーノベル
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「‥‥‥‥してない?」
「してないけど」
「わからんなぁ」
友人達は仏壇に顔を突っ込んで匂いを嗅いでいる
だがそんな匂いはしていない
「‥‥めっちゃしてるのに」
「本当に?」
「してるよ‥‥ほら‥‥」
「‥‥‥‥‥‥」
あまりにも必死なロウの顔を見て俺は嘘をついた
「‥‥本当だ。ちょっとだけ感じるかも」
「そうだよな」
「マジで?俺達鼻悪いのかも」
そう言いながら友人達は奥へと進んでいく
俺達も後に続くと2階から物音が聞こえた
それは家鳴りとかではなく壁か床を叩く音‥‥
「‥‥何今の」
「ヤバい‥‥この家本物かも」
ギュッと掴まれているロウの手が冷たい
「ロウ大丈夫?」
「‥‥‥‥‥‥」
「‥‥ロウ?」
「奏斗さん‥‥今‥‥向こうからペタペタ歩く音しなかった?」
「え、足音?」
耳を澄ましても何も聞こえない
ペタペタって‥‥
素足で歩いてるって事?
ライトで照らしても何も見えない
でも明らかにロウは一階の奥を見ている
「何‥‥なんか見えんの?」
「そうじゃない‥‥そんなの見えてたらとっくにこの家出てってる」
その時何処かの扉の開く音が聞こえた
キィィ‥‥
「うわぁぁぁ!」
みんな一斉に声を出して辺りを見渡した
でも何処の扉が開いていて閉じていたのかなんてわからない
一瞬静まり返った部屋で、また2階から物音が聞こえる
「‥‥どうする?2階‥‥行ってみる?」
「せっかくだから行ってみようぜ」
「‥‥どうするロウ、俺たち先に車で待ってようか?」
「え、行かないの?」
まさかの返答にロウの顔を覗き込んでしまった
だってあんなに嫌がってたのに
「え、大丈夫なんか?無理しなくても良いんだぞ?」
「でも2階見たら終わりだし」
「平気ならいいけど‥‥」
何故だか心に引っ掛かるけど、あと何部屋か覗いたら終わりだと思い階段を登った
階段を上がるとすぐの部屋に友人が入る
俺も流れでその部屋を覗く
その部屋には段ボールや衣装ケースが山積みになっている
きっと荷物を入れておく部屋だったのだろう
ただ2階なのに湿気が酷い
箱も壁紙も腐っている
あまり長く居たくない臭いがしていた
「凄いな‥‥なんで2階の方がこんなに湿気酷いんだろう」
「1階の部屋はカビてないのに‥‥ってか小柳くんは?」
「えっ⁈」
てっきり後ろに着いて来ているものだと思っていた
振り向いてもそこには誰も居ない‥‥
「ロウ?‥‥ロウ!」
慌てて廊下に出てみてもそこにもロウの姿は無かった
「一階に居るの?ロウ」
「え、居ない?」
「こっちの部屋とか?」
友人が奥の部屋を指差す
怖がりなロウが1人で入るとは思えなかった
だが俺は急いでその部屋の扉を開けた
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魅崎 可里六
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コメント
6件
待って、ホラーだし、カプ味もあるし超いいんですけど!!お盆でこんな面白いの作ってくれるの助かります!
この第3話、めっちゃ引き込まれました。ロウの「してない」の繰り返しと、匂いの食い違いがもう不気味で。彼だけが何かを感じ取ってるのに周りが気づかない構造、ゾワッとしますね。それに「2階見たら終わり」って台詞が効いてる。伏線として、あの湿気の違いが何を意味するのか、すごく気になる。最後のロウの消失、この先どうなるんだろう…続きが待ちきれません!