テラーノベル
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ガチャ‥‥
「ロウ!お前よく1人でここ部屋入れたな」
「‥‥‥‥‥‥」
「ロウ?」
こちらに背を向けベッドの前に立つロウへ近づこうとした
廊下から一歩部屋へ‥‥
踏み出した足がふわふわとする
床板が腐り、今にも一階まで落ちてしまいそうだ
「うわっ!危ねっ!!ロ、ロウ!お前どうやってそこまで行ったんだよ⁈」
「‥‥‥‥え?」
振り返ったロウの腕を優しく掴んだ
その時微かにピリッと電流の様な痛みが走った気がした
でも今はそんな場合じゃない
早くこの部屋から出ないと
「お前ゆっくりこっちに来い!」
「奏斗さん?」
「あっちの部屋も凄いと思ったけど、こっちの部屋の方が凄ぇな」
「ここ‥‥ここも線香の匂いがする」
「え?線香‥‥?」
「うん‥‥なんか落ち着く」
「は?何言ってんのお前‥‥」
俺はロウの手を廊下側へ引き寄せようとした
それなのに、まるで初めから掴んではいなかったかの様にロウの手は俺の手からすり抜けていった
「‥‥ロウ?」
「俺‥‥まだ‥‥」
「帰ろう‥‥早く!」
俺は床を踏み抜く勢いでロウに近づき体を引き寄せた
「でも‥‥」
「もう帰ろう」
「ここにまだ居たい」
「いや、だめだ」
俺はロウの体をしっかりと掴まえると強引に部屋から連れ出した
ロウは抵抗するでもなく俺にそのままこの家から連れ出される
友人と別れ、俺の車にゆられながら家へ向かっていた
「ロウ、大丈夫か?」
「ん?なんともないけど」
「でもさっきおかしかったけど‥‥」
「こんなとに連れてくるからだろ?」
「もう二度と行かないって思ったわ」
「なんだか疲れた」
「家に着くまで寝てても良いよ」
「それじゃ‥‥少しだけ‥‥」
そのままロウの家まで送ると俺は自宅へと車を走らせた
家に着き風呂に入ってテレビを見ていた
するとテーブルの上にあるスマホが鳴り出す
ロウからの着信だ
「どうした?」
「‥‥‥‥奏斗さん」
「ん?」
「‥‥‥‥これからそっちに行ったら迷惑?」
「え、どうした?」
廃墟の帰り道
今日一緒に泊まろうかと聞いてみた
だがロウは笑って家に帰ると言っていた
明日予定があるからと‥‥
「ロウ?」
「奏斗さん‥‥信じてもらえないかもだけど」
「なに?」
「‥‥‥‥部屋の中で足音がする」
「部屋から出て待ってろ。すぐ行く!」
俺はロウの家へと急いで向かった
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コメント
4件
第4話読み終わったわ! 廃墟でのロウの異変、めっちゃ不気味でゾクゾクした…。 「まだここに居たい」って台詞、線香の匂いも含めて何かヤバいものに引き寄せられてる感じがヒヤッとする。 最後の「部屋の中で足音がする」で終わるのも続きが気になりすぎる! 奏斗の「すぐ行く!」って迷いのなさ、良い相棒感出てて好きだわ🔥
蒼月
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