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──────────目覚めた時には、知らん天井が見えとった。
なんやここ!?俺は…神宮寺を殺そうとして、そのまま刃折られて……そっから、何があったんやっけ…
まあええわ、さっさとここから出んと…
そう思って、俺は扉を開けた。
「おお、起きたか。」
「ぎゃッ゛!?」
「そんなにびっくりしなくてもいいだろ?」
そこに居たのは、神宮寺綾人…
ようある恋愛漫画みたいな展開やな…くそッ…
「起きたなら朝飯食うか?簡単なもので良ければ作れるが」
「要らん!…そんな、あんたが作ったものなんて食えるか!」
「そうか。」
そう言いながらキッチンに立ったあいつは、エプロンをつけ何かを作り始めた。
どーせ、毒でも盛るんやろ…?分かっとるわ…そんなこと…騙されへんぞ…
…10分後
目の前に出されたのは”簡単”なんて一言では済まないような豪華な朝食…
半熟の目玉焼きにサラダ…スープ…いい加減で焼かれた食パン…それに…フルーツにヨーグルト!?…
実家では、ずっと和食だけやったから…なんか、新鮮やわ…
それにしても……
「美味しそう…」
まずい!口に出てしもうた…ナメられる…
チラリと神宮寺の方を向いた。
コトコト、と牛乳を注いで朝食の横に置いた
「腹が減ってるんだろ?食べればいい。毒なんて入れてないぞ。」
目の前に映る芸術品とも言えるようなそれ。
夕食を抜いた俺の腹は限界を迎えておった……
…
…食べてしもうた…
今まで食った中で1番美味かった…
「綺麗に食べたな。育ちがいいのか?」
「うっさいわ…」
「ふふ、はいはい。それにしてもここら辺の育ちじゃないのか?珍しい方言だな」
「関西方面…最近引っ越してきたんや…」
「そうなのか。それにしても、何で俺を殺そうとしてたんだ?俺お前と会うのは初めてだと思うんだが……」
「…任務や任務。あんたを殺すように依頼を受けたんや…」
「へえ、そうなのか…」
「ていうか…あんさん。俺ん事警戒とか…せえへんの…一応あんたのこと殺そうとしたんやで? 」
「いや、別に?誰かに依頼されたなら仕方ないだろ。」
「…変なお人やわ…ほんま」
「そうか?」
「…ちゅうか。あんさんなんか心当たりとかあるん?」
「心当たり?…ぁー、一応裏社会の人間だからな。」
「ぇ゛ッ…そうなん…」
「?…ああ?」
「俺殺されるん?… 」
「いや?殺さないが…」
「…っそ…俺そろそろ帰るわ。ずっとお世話になるんのもあれやし…」
「帰っちゃうのか…?」
…
…
なんで寂しそうなん!?いや、ぇ!?…そんな、今から俺捨てられます…みたいな顔せんといてや…
…こんなの…思い出してしまうやん…俺が小学校2年生の時…道端に捨てられとった犬っころ…家に持ち帰ったら親に反対されて…結局…元の場所に戻してしもうた…
…こいつは今…その時の犬っころと同じ目をしてる!!…赤の他人やぞ…なんならあんたのこと殺そうとしたんやで…!?…
「…もしお前が良ければなんだが…俺も一人暮らしで少し寂しくてな…良ければ一緒に住まないか?」
…
こんなの…反則やろ……