#irxs
#性同一性障害
※詳しくは1話『わたし』をご覧下さい
【急ですが通話しませんか?】
活動を開始してから約2年程経った頃
【桃】と言うフォロワー4桁超えの活動者から1件の通知がきた
通話しませんか?と一言のみ
特に断る理由も無かった
だから一言だけ返した
【いいですよ】
桃「あ〜…ぁ〜…聞こえますか?」
白「聞こえますよ。こんにちわ」
桃「良かった!いや〜…ごめんね急に!」
桃「白ちゃんの歌聞いて惚れちゃって〜…」
桃「rapアレンジとかめっちゃかっこいいし」
桃「声も良くて最高✨️」
白「は、はぁ…」
桃「ぁッ…ごめんねこんな色々言っちゃって」
白「いいえ…大丈夫ですよ」
白「褒めて貰ってぼ…私も嬉しいので」
桃「ほんと〜!?ありがとう!」
桃「それで…実は今日…白さんにお話があって通話に誘ったんだけど…」
白「お話?」
桃「うん」
桃「実は僕…今ある企画を考えててね」
白「企画…ですか?」
桃「そう」
桃「それで…その企画に白さんに参加して欲しくて…」
白「…?」
聞き間違いだろうか
桃さんが連絡する相手を間違えたのか
それとも本当なのか
これも『見せかけ』なのか
色々頭に浮かんでパニックになる
白「私が…企画に参加?」
桃「そう、白さんに頼みたいの」
白「ぁ…なんで…私なんですか…?」
桃「…なんで…って…」
桃「白さんが良かったから…?」
白「でも…私よりもいい人なんて沢山…」
桃「…僕は『白ちゃん』がいい」
『白ちゃんだから』
何回言われただろう…何回…騙されてきた?
私はもう…信じるのが嫌になってる
でも…きっと…
ここで断れないのが私の1番嫌いなところ
白「…参加します」
そう言ったは良いもの…
いざ企画の通夜に来たら…
右手に有名活動者…
左手に尊敬様…
…来なきゃ良かったと思っとのは黙っておく
「白ちゃん?だっけよろしくね〜!」
「白にだよろしくなあ〜!」
「白っていうの?じゃあ白ちゃんよろしく!」
「白よろしくな〜」
白「ぁ…よろしくお願いします」
桃「堅いよw敬語外してw」
白「えっ…は、うん…」
桃「そんでお前らはまず自己紹介しろ! 」
「そ〜じゃん!自己紹介忘れてた!」
赤「俺は赤!まだ大学生だから全然年下だと思うけどよろしくね!」
瑞「僕は瑞!イムくんって呼んで欲しいな!」
青「マロは青やで〜!ただの社畜だけどよろしくな〜!」
黄「俺は黄!音楽はもう10年くらいやっとるから分からん事あったら頼ってな〜!」
白「えっと…私は白です…音楽とか何もやってた経験がなくて…色々お世話になると思うんですけど…よろしくお願いします…」
桃「…」
『じゃあね〜』
瑞が退出しました
黄が退出しました
青が退出しました
赤が退出しました
白「…桃ちゃん…まだ活動関係続けるの?」
桃「ううん」
桃「ただ…ちょっと気になる事があって…」
桃「白ちゃんこの後ちょっとお話出来る?」
白「うん…出来るよ?」
桃「じゃあ11時くらいにまたここ集合で」
白「了解」
白「ぁー…あ〜…もしもし?」
桃「はいは〜い!聞こえてるよ〜」
白「うん、良かった」
白「それで…話って?」
桃「…率直に聞くね?」
桃「白ちゃんは…自分の事どう思ってる?」
……どう思ってる…?
どうも思ってない
ただズレてる…
世界の恥なだけだと思ってる…
『産まれてきていい存在じゃない』
そう思ってる
でもどうせ…そう言ったら心配してくれちゃうでしょ?
白「別に…普通だと思ってるよ」
白「普通に生きてる普通の一般人」
桃「白ちゃん…それ…嘘でしょ?」
……嘘…だよ
でも…本当……なんだよ
そう言ったら…皆幸せなんだ
誰も不幸にならない
誰の迷惑にもならない
人に嫌われることもない
幸せと嘘はEqualでしょ?
白「嘘…じゃなぃ…よ?」
桃「『女の子』」
白「ッ…」
桃「ほら…嘘じゃん」
なんで分かるの?
隠してたのに…?
バレバレじゃん…?
意味…無かったの…?
努力は報われるんじゃないの…?
どうすれば…良かったの…?
白「ッぁ…」
桃「白ちゃん…」
白「…ッ?」
桃「ちゃんと受け入れるよ」
白「嘘…ッ」
桃「本当」
桃「ねぇ…?白ちゃん…間違えたらごめんね」
白「何ッ? 」
桃「白ちゃん…性同一性障害だったりする?」
白「…ッ」
桃「図星…か…」
白「ごめん…気持ち悪いッよな、?」
桃「は?…なんで?」
白「性別違うとか…異常でしかないッ」
桃「言ったじゃん」
桃「ちゃんと受け入れるよ」
白「世の中は受け入れてくれないッ」
桃「じゃあ…条件」
桃「白の事受け入れる」
桃「だから俺の期待に1個、応えて欲しい」
白「…わかったいいよ」
白「何すればいいの?」
桃「…『白』らしく生きて?」
白「は?」
桃「『白』が『白』らしく生きて」
桃「そしたら条件が満たされる」
桃「白が泣きたい時に泣いて」
桃「白が笑いたい時に笑って」
桃「白の『ありたい姿』でいて」
白「…ッ」
桃「…いい?」
白「…ッ((頷」
白「なぁッ桃ちゃんッ?」
桃「ん?何?」
白「泣いてもぇえッ?」
桃「…いいよ…頑張ったね…白ちゃん」
白「ッ…ぅ゙ッあ゙((泣」
白「僕…ッなぁッ?((泣」
桃「…うん」
白「『男の子』が良かっだのッ゙((泣」
白「でもッ゙…『女の子』だから゙ッ((泣」
白「生ぎずらかったの゙ッ((泣」
桃「…ッうん…」
桃「白ちゃん…頑張ったよ」
桃「良く耐えたねッ…白ちゃん…」
桃「白ちゃんは心配しなくてもいいよ」
桃「俺達が何とかしてあげるから」
桃「______…絶対やらせてあげるから」
桃「ちゃんと報われるよ」
桃「耐えた分は…」
桃「俺達が埋め立ててあげる」
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