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「深海くーん!」
「?あ〜、ちあき〜♪どうしたんですか〜?」
今日は夏、8月30日。千秋が手を振りながら奏汰に向かってくる。
「深海くん!今日は何の日か…わかるよな!」
「…?すみません、『わからない』…ですね…?」
「………え゛、」
「え?」
困惑する千秋と困惑する奏汰
「なんの『ひ』なんですか?『たいせつ』な、ひですか?」
「え?え〜っと…今日は深海くんの誕生日…じゃ、ない…のか?」
「『たんじょぉび』それってなんですか?たんじょぉびってなんですか?」
「え、ええっと…自分が生まれた日…だぞ?」
「ぼくが…『うまれた』ひ?きょうがですか?」
「あ、あぁ…三毛縞さんに聞いたんだが…」
「『ごろつき』に…?」
奏汰が目に見えて不機嫌になる。
「む、なんでぼくが『うまれたひ』をごろつきがしってるんですか…?」
「?幼馴染だからじゃないか?」
「むぅ…そういうものなんですかね…?」
「そうだ!それでプレゼントを渡そうと思うんだ!」
「『ぷれぜんと』…?」
「うん!これだ!」
奏汰がラッピング袋から中身を取り出す
「…?これは…、?」
「ふふ、タオルだぞ」
「『たおる』…あ、おさかなの『ししゅう』…?がついてます…♪かわいいですね…♪」
「深海くん噴水に入った後体拭かずに教室や部室に行くだろう?だからタオルだ!」
「…ふふ、ありがとうございます♪ちあき『だいじ』にしますね〜…」
「ふふ、喜んで貰えたなら良かった…!」
二年後
「奏汰奏汰!今日は何の日かわかるか!」
「?ん〜…えっと…なんでしたっけ〜?」
「なにっ!?毎年言ってるだろ!」
「くすくす…『じょうだん』ですよ?たしか…『たんじょうび…』ってやつですよね?」
「〜〜〜っ!奏汰ぁっ…じゃあじゃあ!こっち来てくれ!」
千秋が奏汰の手を引いて走る
「わわっ、まってください〜…」
がちゃり。ドアノブを回す。
ぱぁんっ。銃声のような音が鳴り、奏汰の頭にひらひらと青、赤、紫、緑、黄の色のテープが振り注ぐ
「わわっ!?な、なんですかぁ?」
「ふふん♪」
「「「「奏汰(深海先輩)(深海殿)!誕生日おめでとう(ッス)(ございます)(ござる)!!!」」」」
「………わ、」
「えへへ、お誕生日おめでとうでござる!深海殿!」
「お誕生日おめでとうございます…深海先輩。」
「お誕生日おめでとうッス!深海先輩!」
鉄虎たちが奏汰にラッピングされたプレゼントを渡す
「わ…ふふ、ありがとうございます…こどもたち♪」
「…奏汰。誕生日おめでとう。」
「…ふふ、ありがとうございます…♪ちあき…♪」
千秋が奏汰にプレゼントを渡す
「『すごい』ですねぇにねんまえぐらいにはちあきにしかいわってもらえなかったのに…♪それも『しあわせ』でしたけど…たくさんのひとにいわわれるのは…やっぱりうれしいですね…♪」
「ぼくの『いちばん』のぷれぜんとは『りゅうせいたい』なのかもしれないですね♪」
「…っ〜〜〜〜ッッッ奏汰ぁっ!!!」
「わぷっ」
千秋が奏汰に抱きつく
「ちょ、守沢先輩…急にやると深海先輩びっくりしますよ…?」
「ふふ、おまえたちもくるがいい!」
「うう〜…ちあき〜くるしいですぅ〜…」
「にししっ拙者も行くでござる〜!」
「えっ!ちょ、忍くん!?」
「俺も行くッス!」
「え、み、みんな行くの…?!」
「翠くんも来るでござるよ〜!せっかくの深海殿の誕生日でござるよ!」
「む〜…まあ…深海先輩の誕生日だもんね…?」
「ははっ高峯も来てくれるとは!びっくりだ!」
「うるせぇ…耳元で叫ばないでください…」
「…うふふ…『おいわい』ありがとうございます…♪ちあき、てとら、みどり、しのぶ…♪」