テラーノベル
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「てーつくんっ!会いに来たよん」
早速テツくんのクラスを訪ねる。
「なんか用あった?」
「えーそれはさぁ…
テツくんに会いたくなっちゃった〜的なね」
「え〜嘘ぉ!俺も会いたかったぁ!」
ちょっと待って、テツくん彼氏ムーブ下手くそすぎるんだけど…
それはギャルじゃん。
「ぎゅーする?」
「えっ?」
あれ、テツくんフリーズした…
「ちょっ、流石に身体への接触はさぁ…
それはもうリア充じゃん!!」
???
「そうだよリア充なんだよ!!」
ちゃんとしてよぉ〜…
このあとのライくんたちとの会話が怖いんだからさ…
「…そういうのって他の皆にもやるの?」
「え?彼氏彼女なんだからするでしょ」
「キミが他の人にそういうのやるの、なんかヤだな」
「…」
つまりなんだ?
「でもテツくん、ぎゅーはしたいっしょ?」
「うん。ハグはストレス軽減効果があるって言うし」
「よしきた!おいで!!」
「え、あの、家じゃだめ?」
「家は適用外だから!学校限定!」
「え〜…どうしよう…」
この時間なに。
「じゃあテツくん、手を上げろ」
「はい」
そう言って手を上に上げるテツくん。
「はいどーん」
そのままテツくんに抱きついた。
「わっ…わァ……」
テツくんはオロオロするだけで、
抱きしめ返されるわけでもない。
「よしっ」
わたしはガバっと離れた。
「どう?ストレス解消?」
そう聞くと、顔を覆ってうずくまった。
「えっ、テツくんどうしたの!」
「ごめん…僕が耐性ないだけだから…」
「そんなにだったんだ…」
まあでもアピールはできたか。
「テツくん〜
授業始まるよ〜」
・・・
「あれどういうこと?イッテツだけずるいんだけど」
現在、4人から詰められ中。
「彼氏だから!カップルはハグするでしょ」
そう言うと、みんな何かを食らったように心臓を押さえてよろめく。
「ぐはぁっ…」
「くうぅっ…」
「ぐえぇっ…」
「はぅあっ…」
「四人それぞれ違うリアクション取らないでもらって」
ていうかこの方法ほんとに効率的かな…?
わたしは楽しいからいいんだけど。
「誰の番でもカップルらしいことするよ?」
「「「「それはそれでヤダ」」」」
デジャヴ。
テツくんにも言われたし…
「ん?じゃあキスもしていいってこと?」
「えっ?」
それは考えてなかった。
「そこはやっぱラインにしよう?
いちおう戸籍一緒なんだし」
「一緒じゃないよ?」
「え???」
「同じ家に住んでるけど、籍は違うよ」
「えっ、初知りなんですが」
「いや、なんで苗字違うんだよ」
「あっ…」
「アホなん?」
「カゲツくんに言われたくないんだけど…」
「え?どういう意味や」
戸籍違ったんだっけわたしたち…
まあ兄妹(姉弟)感はないか…?
どちらかというと幼馴染って感じだな。
幼馴染でもないけど。
8人が家に来たのは、わたしが小学六年生のときだから、3,4年前か。
あの頃はお互い気まずかったよなぁ…
「ちょっと、思い出に浸ってないで戻ってきてよ」
「あぁごめん…」
「で、キスは?」
「いやしないからね?戸籍が違うんだったら更に」
「一緒って言っとけばよかった…」
「…え?ちゅーしたいの??」
「うん」
「そりゃあ」
「もちろん」
「当たり前」
えっ…
待って流石に頭痛してきた。
「わたしのことをかわいがるのはいいんだけど、流石にそれはさ…」
それは家族としてっていうか、恋愛じゃん。
「…え、バカなの?」
「ここまで来ると流石にわかんないフリしてない?」
「そういうのでは無いんだけどな…
これってわたしがおかしいの?」
「うん」
うーん…
と言われてもしっくりこないけどな。
あ、わかった。
「シスコンみたいな話ね?」
「…まあね(そういうことにしとくか)」
「さすがにこの年でシスコンはきついよ〜」
そういうと、4人とも後ろを向いてコソコソしゃべりだす。
「俺らさすがに意識されてなさすぎだろ…」
「まあ3年くらい一緒の家に住んでるんだし、そういうこともあるか」
「いやでも、カップルになれる期間チャンスやん」
「そこで頑張ると」
あ、戻ってきた。
「とにかく、俺らは全力で虫除けをするだけだから」
「あっはい。」
・・・
「3日間あっという間だったね〜…」
屋上でテツくんと話しながらパンにかぶりつく。
「ね。なんか楽しかった」
「ほんと?見る目あるなぁ〜」
「…ねぇ、あのさ」
「?なーに」
「なんで僕のこと一番最初に選んでくれたの?」
「えっ?なんでだろう…
テツくんでどんなもんかなって体験しておいたほうが後がスムーズだろなって」
「え、実験台?」
「まあ、そうかも」
「じゃああのハグは俺の反応をみるためってこと?義務?」
「そうかもしれない」
「ゔわ゙ーん!!ひどいよぉ弄ぶなんて」
「うちのこと悪者にしないでもらっていいですかぁ!」
「あぁごめん」
「謝るの早っ」
「…俺、ひよちゃんと手繋いだりできて楽しかった」
「そか、いいじゃん!
してっていわれたらいつでもやったげるよ?
リア充ごっこね」
「…ウン。
(ひよちゃんの鈍感ガードが硬すぎてなにも攻略できない…なんだこれぇ…)」
あぁ頭抱えちゃった…
でもわたしも楽しかったなぁ、テツくんの反応見るの。
また急に抱きついたりしてみよっかな。
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