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幻覚か…?
彼奴はあの時確かに死んだ筈だった。
死んだ筈なんだ。間違いなく。
間違えな筈がない。夢な筈がない。
だって俺はッ!
彼奴の死体の第一発見者だぞ__。
じゃあ、何故今此処に!
叶が居るッ!
分かんねぇッ。
分かんねぇよ…。
『お前は、本物か…?』
「ホン、モノ?」
「くーちゃんどうしたの?」
「本物も何も僕は叶だよ?」
『お前はッ死んだ筈じゃッ!』
「死んだ…?僕が…?」
叶は嘘を吐くのが上手い。だが…。
どうにも、嘘をついてるようには見えねぇ。
「葛葉ほんとにどうしたの、?」
『あ、いや、何でもねぇ。』
「…もう休みな?」
『あ、あぁ。そうだな。』
「うん。」
まぁ。この状況で寝れねぇよなやっぱ。
彼奴は、死んで無かった?
否、でも其れなら。
前俺が見たモノは、一体、?
何かが可笑しい。
スマホが音・光・動作で何か通知が
入った事を表した。
「ごめん葛葉。」
「僕、葛葉と居る資格無かったみたi」
叶からだった。
何故最後文字が途切れているんだ、?
嫌な予感しかしないッ。
『ま、ただ。』
『ぉい。』
『かなえぇ。』
『何でだ、?』
『何故お前は、。』
『こんなにも死んでいるッ?』
しかも、又お前らかよ、。
又叶を殺したのは、お前か、?
お前らか、?
巫山戯んなよッ。
お前らは一体なんなんだッ!?
あ、あぁ…。又だ。又叶を救えなかった。
それからは記憶が無かった。
その後も。何度も。何度もッ。
何度も何度も何度も何度も何度もッ!
叶は死んだ。
毎回あの白い堕天使に殺されて。
あぁ…。彼奴は一体なんなんだ。
あぁ”…。俺はお前を見殺しにしている
様なもんだな。最ッ低だッ…。本当にッ。
ごめんなぁ…。かなえ…。
はぁ。今日も又叶が殺される。
「くず、はッ。」
『!』
「ごめッんねッ…。」
『かなえッ!』
『かなえ…ッ。』
其の時俺の中の何かが切れた。
『ぅ”あッ。』
『あ”ッ。ぁ”あ”ッ、!』
『ッ…ぅ”ぁ”あぁあ”ぁ”あ”ぁ”ッ!!』
『彼奴”はッ!』
『彼奴は何故ッ死なない”ッ!』
『彼奴は、一体どうやってッ!?』
『其れにッ!』
『お前は一体、なんなんだッ!』
『もうッ、もうッ俺の前に現れるなッ!』
そんな俺の願いは。
叶と共に虚しく砕け散った。
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