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あの後雑渡昆奈門は忍術学園に着き、事情を全て話した。後から来た部下の人達に応急処置されたが、かなりボロボロの状態で連れてこられた黒華を見て、教員達は思わず息が止まった。ひとまずは黒華を医務室まで運び、暫くの間面倒を見ることにした。生徒達も皆黒華の事をとても心配していて、もし黒華がこのまま目覚めないんじゃないかという不安を抱きながら定期的に様子を見ていた。
黒華 「………」(寝てる)
伊作 「……」
留三郎 「どうだ伊作?」
仙蔵 「あれからもう2週間も経ってるしな…」
伊作 「特に変化なしだね…」
かれこれ2週間経った今、黒華は目覚める様子がなく、今は六年生全員が医務室に居る状態だった。
長次 「もそ…」
小平太 「けどまさかあの黒華さんが此処までになるとは…」
文次郎 「相当苦戦したようだしな…」
伊作 「…皆、こんな事思うのはあれだけど…もしこのまま目覚めなかったらp」
留三郎 「伊作!それ以上は言うな!!」
仙蔵 「そうだぞ!いくら目覚めないからと言って!!」
文次郎 「仙蔵の言う通りだ。それに黒華さんはそんな簡単にタヒぬような人ではない!!」
伊作 「でもあの黒華さんが今はこんな状態なんだよ!?(汗)」
留三郎 「そ…それは…(汗)」
小平太 「確かに気持ちは分かるが…」
長次 「伊作…ひとまず落ち着け。一旦冷静になれ」
伊作 「ッ…すまない…(汗)」
長次のお陰で少し落ち着きを取り戻した伊作。けど伊作の気持ちも正直分かるし自分らも不安に感じてる。けど騒いでも何も始まらないし、黒華が目覚める事なんてない。彼らはただ祈るだけしか出来なかった…けどその時奇跡が起きた
黒華 「そんな顔してどうしたんだい…?」
六年生達 「!!」
振り返るとなんと寝ていたはずの黒華が目を覚ましていた。皆が呆然としてる中、黒華は辺りを見渡して状況をすぐに察した
黒華 「随分と心配掛けたな。お前ら」
伊作 「そんな気にしないで下さい!!」
小平太 「黒華さんがこうして無事に目が覚めたので!!」
留三郎 「黒華さんが気に病む事はありません!!」
黒華 「!…ありがとう。けどそんな泣きそうな顔しといてよく言えるな」
六年生達 「!?」
仙蔵 「こ…これはその…」
黒華 「まぁ最上級の自分らが泣くのもどうかと思うだろうけど…素直に泣いても良いよ。人間だれしも泣きたい時は泣いても良いし、今は我慢は捨てて他の皆が来るまで思いっきり泣いとけ」
六年生達 「ッ…黒華さーーん!!(泣)」
黒華の一言で一気に泣き出す六年生達。その後は先生達や他の皆も医務室に来て皆大号泣していた。あの後雑渡昆奈門が来て、お詫びとして料金は多く貰えて、ウチの城で働かないか?っと誘われたが勿論断った…まぁそれはまた別のお話。黒華が無事に目覚めて良かったと思ったら良いねとコメントお願いします
コメント
4件
初コメ失礼します! もう最高です!続き待ってます!
黒華さん無事に目覚めて良かったー!(泣)by柚木