テラーノベル
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文化祭から数日後の教室。
陸は机に肘をつき、ぼんやりと考え込む。
「…まだあのフリル姿が頭から離れねぇ…」
普段は強面ヤンキーの陸だが、文化祭の自分の姿を思い出すだけで、心の中で小さく引きずっていた。
空も後ろで肩をすくめ、苦笑する。
「俺もだ…メイド服に腕組みとか…想像以上に俺、やられてるな」
普段の自由奔放な空の声にも、どこか苦笑混じりの困惑が漏れる。
海は冷静に机に向かいながらも、思わずにやりと笑う。
「…論理的には任務だったのに…精神的影響、まだ残存している…」
普段の冷静さを保とうとするが、頭の片隅にフリルとエプロン姿がちらつく。
にゃぽんは後ろで、心の中で悶絶全開。
「ふふふ…兄たち、まだ引きずってる…♡ 最高…♡」
机に頬杖をつきながら、兄たちの反応を楽しんでいる。
そして日本は、いつも通り低く謙虚な声で黒板を拭きながら言う。
「……皆様、無理はなさらぬように」
その声の落ち着きと丁寧さも、三兄弟の頭の片隅に刺さる。
陸が小さくため息をつく。
「…くそ…日本も相変わらず刺さるんだよな…」
空も苦笑。
「やっぱり、俺たち三人とも、ギャップに弱すぎる」
海は机に手をつき、冷静に言葉を整える。
「…論理的には理解できるが、感情的には完全にやられている」
にゃぽんはニヤニヤしながら、心の中でさらに妄想を膨らませる。
「ふふ、これからも兄たちの反応を観察するのが楽しみね♡」
――こうして、文化祭の最強ギャップは後日になっても、日家三兄弟の心を深く引きずる結果となった。
腐女子妹と謙虚な弟、日本との組み合わせは、日常にささやかな混乱をもたらし続けるのだった。
れもん
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