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次の日の朝、私は目を覚ました。すると口が開いていたので閉じようとしたらなにやら違和感があった。閉じにくいし中になにかがある感覚だった。カバンの中から鏡を取りだして見てみるとそこには大きい花が咲いていた。急いでナースコールを押してお医者さんに見てもらった。特別なカメラで体も見てもらった。

そこには肺に花がたくさんあった。胃にも所々あった。理解しがたくてお医者さんに聞いた。どういう状態ですかって。そしたらこう答えた。

「はぁ⋯ついにか。」

お医者さんは頭を悩ませているようだった。

「ついにってどうしてですか⋯?」

「優明さん、落ち着いて聞いてください。優明さんの病気の状態は最終段階まで来ています。あとは優明さんの体力によってどうなるかが決まっていきます。」

どうやら私はもうすぐしぬらしい。頑張って耐えたいけど、お母さんもなくなって私にはもう生きる勇気もなかった。


その日の夜、ふと窓の外を見た。この前見た木にくっついていた1枚の葉っぱはもうなかった。はぁ⋯完全に希望も夢も勇気もなくなった。

「私に氏ねと言っているのかな。」

なんか悲しくなった。その時だった。胸が苦しくなった。息ができない。ナースコールを押そうにも手は届かないし、力も入らなかった。お腹も痛くなったきて、頭も痛くなってきて、吐き気や変な冷や汗が私を襲った。だんだん呼吸が荒くなってきた。私が咳をすれば血と一緒に煙や花びらがパラパラと出てきた。恐怖だった。

そしてそのまま私は息を引き取った。

冷たくなった優明はなにか幸せそうで苦しそうだった。辺りは花びらに囲まれていた。お腹には刺されたような血があってそこから花が出てきていた。口や耳からは細い煙がむわむわとあがっていた。優明にはまだ、やり残したことはあるんじゃないか。

私が死ぬほど生きたかった明日【完】

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